Prologue - はじめに

Yeomen を使ってみようとしたら、 Windows の人は cmder を使うといいよと書いてあったので、試してみます。

別に PowerShell でも構わないんですけど、cmder のサイトを見ていたら、気に入ってる Monokai カラースキーマで Looking sexy from the start. と一押しされてしまったので試してみることにしました。

ちなみに環境は Windows 10 です。

インストール

インストールは簡単です。

cmder のサイトからパッケージをダウンロードする
- git (msysgit) を含めたい場合は、 full版 をご利用ください。
- mini版 でも後からgitを導入することできます。
解凍して任意の場所に配置
配置したディレクトリの bin フォルダ のパスを環境変数に追加
cmder.exe を管理者で起動

トラブルシューティング

起動すると、いきなりエラー…

エラー原因は実行ポリシー

about_Execution_Policies に関するエラーです。

このシステムではスクリプトの実行が無効になっているためファイル cmder\vendor\profile.ps1 を読み込むことができません。

スクリプトを実行するには、実行ポリシーが安全すぎるようなので、調整しましょう。

現在の実行ポリシーを確認

# 現在の実行ポリシーを取得する
PS> Get-ExecutionPolicy
Restricted

# スコープごとの実行ポリシーを取得する
PS> Get-ExecutionPolicy -List

        Scope ExecutionPolicy
        ----- ---------------
MachinePolicy       Undefined
   UserPolicy       Undefined
      Process       Undefined
  CurrentUser       Undefined
 LocalMachine       Undefined

Undefined なので、実行ポリシーはまだ何も設定されていない状態です。

実行ポリシーを設定する

実行ポリシーはいくつか種類があります。

試したところ、Unrestricted で警告付きで通るようになりました。警告がわずわらしい場合は Bypass を設定すればいいようなんですが、ご自身の責任でご判断ください。

# 実行ポリシーを変更する
PS> Set-ExecutionPolicy Unrestricted -Scope CurrentUser

ちなみに、AllSigned, RemoteSigned では、デジタル署名がされていなくて別のエラーが発生しました。

ファイル cmder\vendor\profile.ps1 を読み込めません。ファイル cmder\vendor\profile.ps1 はデジタル署名されていません。このスクリプトは現在のシステムでは実行できません。

cmder が使えるようになりました

私は実行ポリシーを Unrestricted に設定したので、以下のように警告付きで使えるようになりました。

続行するには R を入力します。

警告: Missing git support, install posh-git with 'Install-Module posh-git' and restart cmder.

私は mini版 をインストールしたためか、git support が入ってないよと知らせてくれています。 Install-Module posh-git でインストールしました。途中でいくつか警告が出るので、指示に従って進めましょう。

# git をインストール
λ Install-Module posh-git

# バージョン違いなどでうまくインストールされない場合は、強制実行の -Force パラメータを指定してください。
λ Install-Module -Force posh-git

その他のトラブルシューティング

git コマンドが見つからない警告

以下のように、 git コマンドが見つからないよというエラーが出た場合は、git をインストールしてください。git のインストールには、 Windows のパッケージ管理ツール chocolatey がおすすめです。

警告: git command could not be found. Please create an alias or add it to your PATH.

Enable-GitColors が使われていないという警告

以下のように、Enable-GitColors が使われていないという警告が出た場合は、今のところ放置でよいようです。なぜかというと、将来のバージョンで削除されるとのことで、issue にも記載されていました。

警告: Enable-GitColors is Obsolete and will be removed in a future version of posh-git.

Epilogue - おわりに

さくっと導入しようと思ったのに、意外に手間取ったので記事にしておきました。同じ状況になった方のお役に立てれば幸いです。

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cloudpack技術ブログでも記事を書いています。

大平かづみの記事一覧

Check! cmder ～ Windows に Monokai スタイルのコンソールを導入 (実行ポリシーのトラブルシューティング)