2022年春期の応用情報技術者試験に合格しました。
どの分野がおすすめであるか等は、既存の技術ブログなどに情報がたくさんあると思いますので、そちらをご参照ください。
本記事では、学習量やスケジュール、解答のコツを中心に紹介します。
試験のスコアと選択分野について
午前試験:73点
午後試験:67点
午後試験で選択した分野
- 情報セキュリティ
- システムアーキテクチャ
- データベース
- 組込みシステム開発
- システム監査
受験時のスキル感
・2021年4月、IT企業に新卒入社(非情報系)
・2021年6月、基本情報技術者を取得済み(午前・午後ともに8割ほど得点)
・1年未満の業務経験(3ヶ月の研修+9ヶ月の業務経験)
スケジュールや取り組み量について
基本情報技術者試験は、なるべく高い得点で合格することを目標としていたのに対して、
応用情報技術者試験は、必要以上にコストをかけず、合格することを目標にした。
学習の着手自体は2021年10月からだが、比較的ダラダラと学習していた。
(ベンダー資格の学習や、気になった技術書を読むなどしていた)
試験の約2ヶ月前である2022年3月頭から本腰を入れた。
午前問題
本番までに過去問の得点率を8割以上にすることを目標にしていた。
(過去問で8割取れたら本番で7割は取れるだろうという想定)
午前問題は2021年10月から着手していたが、2022年2月までの取り組みペースは10~15問/day程度。
2022年3月は午後問題を別途解きつつ、25問/day程度。
2022年4月は、試験当日の3日前から30問ずつ解いたのみで、基本的に午後問題を解いていた。
過去問の得点率の推移は、本番までに次のように推移した。
10月:5割
11~1月:6割強
2月:7割弱
3月:7割強
4月:8割
午後問題
本番直前までに、選択した各分野のトータルでの得点率が7割程度になっていれば良いかなという温度感で学習していた。
得意・得点しやすい情報セキュリティや組込みシステム開発の分野で高得点を取り、苦手なデータベース分野をカバーするイメージ。
午後問題は2022年3月から着手(約40日間)
モチベーションを維持できず毎日は取り組めなかったが、トータルして約20日間は学習に取り組んでいた。
取り組んだ日は、大問1~3問を解いていた。
なお、解答にあたっては次の分野を次の基準で選択した。
- 出題内容に大きな変化がない分野
- 学習コストが低い(俗に国語の問題と表現される)分野
- 得意分野or既存知識を活かせる分野
具体的には次のように選択した。
『出題内容に大きな変化がない分野』としてデータベース、
『学習コストが低い分野』として組込みシステム開発、システム監査(社会人として既存知識も活かせる)、
『得意分野or既存知識を活かせる分野』として情報システム開発、システムアーキテクチャ。
システムアーキテクチャや情報システム開発は年度ごとの出題内容の揺れが大きいため、問題形式に慣れる意図で解いた。
データベースは、前半でER図の穴埋めが出題されることが多いなど、出題内容の揺れが小さいため、
学習によって安定した得点が可能だと感じて解いた。
(補足:データベース分野は苦手であったため、最低限のスコアを安定して正答できるだけでもよい、と考えていた)
システム監査は、問題や解答の形式、解き方に慣れる意図で解いた。
なお、午後問題のうち、システム監査に最も力を入れて取り組んでいた。
最終的には次のような対策・解き方をすることで得点につながるのではないかと考えた。
解答となりそうな名詞や登場人物の行動に線を引いておく
(例:「基本設計書」「課題管理表」「営業所長」)
学習に利用したサービス
学習にあたっては応用情報技術者試験ドットコムの過去問道場を利用。
午前試験についてはこのサービスのみの学習で全く問題はなかった。
午後試験も、結局は過去問道場だけで済ませた。
自身の実力不足もあり、問題形式に慣れるためというよりは、純粋に体系的な知識を仕入れるために書籍の購入を検討していたが・・
問題数や解説量に対する金銭的なコストパフォーマンスが悪かったため、試験対策本の購入は見送った。
(回答する分野を絞った状態まで学習を進められているのであれば、全分野の問題をまんべんなく記載する対策本は、コストパフォーマンスが悪い)
また、対策本は問題を解かせる&その解説、という形式が多いように感じられたため、
同様の構造を持つ過去問道場の利用で十分で、購入の必要を感じなかった。
最後に
応用情報技術者試験の対策として、対策本や過去問を解いて準備するのも大切ですが、
今回の資格試験を通じて、日々の業務においても試験用のアンテナを張り、日々キャッチアップすることもまた大切であると感じました。
2022年春期のシステム監査は、在庫管理のシステムが題材でした。
私は業務として在庫管理システムに携わっており、そのお陰で問題文の読み下しに比較的苦労せずに済みました。