はじめに
Raspberry Pi 3にOSをインストールして、PCからSSH接続するまで設定する。
環境
- Mac OS
- Raspberry Pi 3
購入
Raspberry Pi Shopなどで、Raspberry Pi本体と合わせて、必要な物品を購入する。
- Rapberry Pi 3 Model B
- USB電源アダプター 5V/2.5A
- Raspberry Pi 3から消費電力が増えており、2.5A以上を出力できるものを用意する
- microSDHC
- 動作確認されているものを用意する
- Piケース Official for Pi3
- Raspberry Piシリーズ用ヒートシンク セット
OSインストール
公式サイトに従って進める。
-
OSインストールマネージャのNOOBSをダウンロードし、展開後のファイル群をmicroSDカードのルートに書き込む
-
microSDカードをRspberry Piに差し込み、起動する
-
画面の指示に従い公式OSであるRaspbian(Debianベース)をインストールする
-
ソフトウェアを最新化する。upgradeで15-30分程度要する。
$ sudo apt-get update $ sudo apt-get upgrade
WiFi設定
macアドレス制限、hidden ssid、WPA-PSK(TKIP)のWiFi環境でWiFiを設定する。
- Raspberry PiのWiFi macアドレスをWiFiルータのmacアドレス制限機能に登録する。
- macアドレスは
$ ifconfig
で表示されるwlan0のアドレスを見る。
-
SSIDとハッシュ化したパスフレーズを設定ファイルに書き込む。
$ sudo sh -c "wpa_passphrase [ssid] [passphrase] >> /etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.conf"
-
hidden ssidに接続するため、
/etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.conf
を開いて、scan_ssid=1を追記する。wpa_supplicantnetwork={ ssid=[ssid] psk=[hashed passphrase] scanssid=1 }
-
LANケーブルを抜いて、wlan0を再スタートする。
-
$ sudo ifdown wlan0
,$ sudo ifup wlan0
- または、Rapberry Piを再起動する。
$ sudo shutdown -r now
-
SSH設定
デフォルトでONになっているため、特段の設定は不要だが、OFFの場合は公式サイトに従って下記の通り設定する。
$ sudo raspi-config
- "9 Advanced Options"を選択
- "A4 SSH"を選択
- SSHを有効にするか聞いてくるのでYESにする
以上により$ ifconfig wlan0
で表示されるWiFiインタフェースのIPアドレス宛にssh可能になる。
デフォルトのユーザ名、パスワードは以下。
- ユーザ名: pi
- パスワード: raspberry
オプション1:ホスト名設定
MacのSSHクライアントからRaspberry PiのIPアドレスでなく、名称指定でSSHできるようにホスト名を設定する。
$ sudo vim /private/etc/hosts
-
[IPアドレス] [名称]
を追記する。
オプション2:VNC接続設定
グラフィカルインタフェースを利用してリモートアクセスできるようにする。公式サイトに従って進める。
- TightVNCのインストール。
$ sudo apt-get install tightvncserver
- TightVNCを起動する。接続用パスワードを聞かれるので設定する。
$ tightvncserver
- MacのFinderメニュー[ 移動 ] - [ サーバへ接続 ]を選択し、サーバのアドレスに
vnc://192.168.1.7:5901
を入れて接続