2019/4/30 に受けた Certified Kubernetes Administrator (CKA) に合格しました。
CKA の合格体験記はすでに色々出回っていますが、
いざやってみると新たな気づきがあったのでメモしておきます。
準備したこと
- 他の人の体験記をいろいろ読んだ
- Linux Academy の CKA コースをかじってみた
- Linux Academy の Kubernetes The Hard Way コースをやった
あと仕事で k8s クラスタ管理ツールの開発を行っているので、そこで得られた知識が大きく役に立ちました。
👉 https://github.com/cybozu-go/cke
気づき
試験前にサポートチャットで色々質問できる
受験者要綱みたいなpdfが英語なのでいろいろ不安になるかと思いますが、
サポートチャットがあるので気になることはそこで聞くことができます。体験記を読み漁る必要は実はありません。
自分の場合だと、知らないレンタル会議室では会場がうるさかったりWiFiが遅かったりする恐れがあるかなという心配から自宅で受験をすることにしたのですが、
万が一にでも部屋にあるテレビや本棚が不正行為だと見なされたら困るなと思いサポートチャットで質問しました。
どちらも部屋にあってOKとのことでした。
気になることは試験当日になる前にチャットで聞いておくと安心です。(ただし英語)
試験環境にはあらかじめ慣れといたほうが良い
試験の時はブラウザ上のターミナルで頑張ることになります。
なので IntelliJ や VSCode の Kubernetes 拡張は使えません。
あとターミナルのよくあるショートカット(例えばMacだと Ctrl+W
で1単語削除)は使えるようになっといたほうが良いです。
ただブラウザのショートカットとのコンフリクトは確認しておいたほうがいいでしょう。ブラウザタブが閉じられたら困るので。
Vimium を有効化しているとブラウザターミナル内の Vim とキーバインドがコンフリクトしてしまうので、
試験が始まる前に Vimium を無効化しておきましょう。(超重要)
このような縛りに近い環境に慣れるには、後述する Linux Academy の講義を受けるという手があります。
Linux Academy の CKA コースが微妙
Linux Academy という Webinar のサブスクリプションサービスがあって、
その中に Cloud Native Certified Kubernetes Administrator (CKA) という
そのものズバリなコースがあるのですが、これは正直履修しなくてもいいかなと思いました。
というのもCKA取得の役に立たない話が入っているからです。
たとえばこのコースのクラスタ構築は kubeadm なのですが、CKA には kubeadm はおそらく出てきません。
あとどのセクションも本当に初歩の話から始まるのですが、
動画メディアだとそういうパートをスキップしながら進めるのが難しいのでだるいです。
全部真面目にやると16時間くらいかかるらしく、ちょっと時間の無駄かもな〜と思ったので、
各セクションのハンズオンと最後の模試だけ受けてやめてしまいました。
じゃあやめて何をしたのかというと Linux Academy の Kubernetes The Hard Way コースを履修していました。
これは本家の Kubernetes The Hard Wayとほぼ同じ内容なのですが、
いくつか本家よりも良いところがあります。
- ビデオ解説がある。
- Linux Academy の Playground を使えるので GCP に課金せずに済む。
- この Playground は Linux Academy の定額料金で使える。
ただし最近 Linux Academy の Playground の仕様が変わったらしく、
Kubernetes The Hard Way コースの動画内に出てくる環境と色々違うのは注意ポイントです。
ちょっと困ったのですが、Nginx サーバのインスタンスを小さくしたら
合計 9 unit にギリ収まったのでなんとかなりました。
ちなみに Linux Academy は月49ドルとまあまあ高いので、
資格試験の教材購入を支援してくれる会社の従業員なら一ヶ月だけ会社に買ってもらうのが良いでしょう。
(本家だとGCPを使うことになり、どこからどこまでが教材費なのかわかりづらくて会社に費用申請しにくそう…。
試験途中から kube-apiserver のレスポンスが遅くなった
正常動作している k8s クラスタ上で kubectl
を駆使しながら解く問題がたくさん出題されるのですが、
その k8s クラスタの kube-apiserver のレスポンスが途中から鈍重になったので焦りました。
正確には覚えていませんが、kubectl get
に 10秒 とかかかっていたような気がする。
しかし試験の最後の方では遅延が解消されていたので謎。
一応試験中に Live Chat で試験監督に相談したのですが、特に助けてはくれませんでした。
APIリクエストに失敗するような障害は起きていなかったので問題を解くことができましたが、
レスポンスが遅くなっても動揺してしまわないように覚悟をしておきましょう。
というか k8s admin としてのスキルを問う試験なのだからこの問題も解決するのが理想的と言えるかもしれませんが、
試験時間がタイトなので試験中に原因究明はしませんでした。
以上です。