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Lambda + S3 + Transcribe で、日本語で自動音声吹き替え機能を作ろう!

Last updated at Posted at 2019-11-25

こんにちは!
BeatFit エンジニアの飯塚です。
半年ぶりの投稿となります。

エンジニアになって半年たち、今は、フロントエンドとバックエンドを主に担当しております。
が、そろそろ社内のインフラを Heroku から AWS へ完全移管する話が出たため、今年の6月頃から、AWSの勉強を開始しました。
先日、AWS ソリューションアーキテクトの資格をとりました。(1回落ちました。。)
が、実務では、まだまだ全然使いこなせていないので、これからも頑張っていきたいところです。

今回、職場のコンテンツチーム(社長)より、動画の音声起こしができたら嬉しいと言う声が上がりました。
ちょうど、AWS Transcribe が 11/21に日本語対応されたので、この機会に触ってみたいと思います。

S3 アップロード → Lambda → Transcribe と言う流れで、実装します!
Lambda は全然詳しくないため、間違いや不適切な表現等ございましたら、優しめのマサカリをよろしくお願いいたします! \(≧∇≦)

S3の設定

まずは、S3 にバケットを作りましょう。

スクリーンショット_2019-11-25_10_45_36.png

バケットを作ったら、フォルダの作成をクリックし、下記のように、二つからのフォルダを作ります。
スクリーンショット_2019-11-25_17_29_25.png

IAM ロールの設定

続いて、Lambda に設定する、IAM ロールを作ります。
必要なロールは、AWS Transcribe にアクセスするロールと、cloudWatch Logsに書き込むロールとなります。

サービスで IAM を検索 → 左サイドバーのロールをクリック → ロールの作成をしてください。
下記の画面になり、Lambdaをクリックし、次のステップに進みます。

スクリーンショット 2019-11-25 17.32.40.png

検索窓から、AWSLambdaExecute と、AmazonTranscribeFullAccess を選択し、ロールの設定は完成です。

Lambda 準備編

続いて、Lambda へ移ります。
Lambda → 関数の作成 → 1から作成 を選択します。
任意の名前をつけ、ロールには、既存のロールを使用するを選択し、先ほど作ったロールを適応します。

関数が作成されましたら、下記の画面になりますので、左のトリガーを追加をクリックし、S3 を選択し、下記のように設定します。
スクリーンショット_2019-11-25_17_37_02.png

スクリーンショット 2019-11-25 17.39.47.png

最後に、画面を下にスクロールし、基本設定の、タイムアウトを長めに設定します。
スクリーンショット_2019-11-25_17_42_30.png

これで、準備は整いました。
これから、コードの実装をしていきます。

Lambda 実装編

Lambda を初めて触る方もおられると思いますので、少し解説をします。
熟練者のかたは、この辺りは読み飛ばしてくださいませ。。

S3 にアップロードした後、通知メッセージが JSON 形式で送信されます。
このメッセージは、Lambda に、event という形で、伝達されます。

Node.js(Lambda)
exports.handler = async (event, context) => {

};

今回、S3 のバケットにアップロードする場合、PUTリクエストを行っていることになります。
より正確な表現をすると、Amazon S3 が s3:ObjectCreated:Put イベントを発行することになります。

こちらによると、PUTリクエストにより、Lambda へ渡される event は、以下になります。

{  
   "Records":[  
      {  
         "eventVersion":"2.1",
         "eventSource":"aws:s3",
         "awsRegion":"us-west-2",
         "eventTime":"1970-01-01T00:00:00.000Z",
         "eventName":"ObjectCreated:Put",
         "userIdentity":{  
            "principalId":"AIDAJDPLRKLG7UEXAMPLE"
         },
         "requestParameters":{  
            "sourceIPAddress":"127.0.0.1"
         },
         "responseElements":{  
            "x-amz-request-id":"C3D13FE58DE4C810",
            "x-amz-id-2":"FMyUVURIY8/IgAtTv8xRjskZQpcIZ9KG4V5Wp6S7S/JRWeUWerMUE5JgHvANOjpD"
         },
         "s3":{  
            "s3SchemaVersion":"1.0",
            "configurationId":"testConfigRule",
            "bucket":{  
               "name":"mybucket",
               "ownerIdentity":{  
                  "principalId":"A3NL1KOZZKExample"
               },
               "arn":"arn:aws:s3:::mybucket"
            },
            "object":{  
               "key":"HappyFace.jpg",
               "size":1024,
               "eTag":"d41d8cd98f00b204e9800998ecf8427e",
               "versionId":"096fKKXTRTtl3on89fVO.nfljtsv6qko",
               "sequencer":"0055AED6DCD90281E5"
            }
         }
      }
   ]
}

ごちゃごちゃしてますが、大事なところは、以下のようになります。

スクリーンショット_2019-11-25_10_23_06.png

つまり、

・bucket名   → event.Records[0].s3.bucket.name
・ObjectKey  → event.Records[0].s3.object.key

となります。
オブジェクトのファイルのパスは、今までなら、s3://バケット名/ObjectKey で良かったのですが、自分の場合

An error occurred (BadRequestException) when calling the StartTranscriptionJob operation: The S3 URI that you provided can't be accessed. Make sure that you have read permission and try your request again.

と言うエラーログが出てしまい、こちら を参考にして修正しました。

FilePath → "https://s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/" + bucket名 + '/' + ObjKey

これで動きました。
しかし、こちらの記事によると、2020年9月30日以降、この形式で S3 API リクエストしても受け付けられなくなるとのことで、有識者の方、適切な書き方を教えてください・・・

では、早速、Lambda を書いていきましょう。

Node.js
exports.handler = async (event, context) => {
    const Bucket = event.Records[0].s3.bucket.name
    const ObjKey = event.Records[0].s3.object.key
    const FilePath = "https://s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/" + Bucket + '/' + ObjKey

    console.log('BucketName : ' + Bucket);
    console.log('ObjKey : ' + ObjKey);
    console.log('FilePath : ' + FilePath);
};

これで、S3 にアップロードして、ログを吐く実装ができました。
では、早速S3 にアップロードして、cloudWatch にlog が飛んでいるかを試してみましょう!

S3 アップロード → CloudWatch Logs でのログ確認

スクリーンショット 2019-11-25 11.19.56.png

S3に戻り、最初の作成したバケットのフォルダへ、任意のファイルをアップロードします。
次に、Lambda へ戻り、上部のモニタリングタブをクリックし、CloudWatch の ログを表示をクリックします。

スクリーンショット_2019-11-25_11_09_20.png

下記のように、無事、ログが飛んでいるのを確認できました。
スクリーンショット_2019-11-25_11_22_58.png
スクリーンショット_2019-11-25_11_26_15.png

では、続いて、Amazon Transcribe と連携していきます。

Amazon Transcribe 連携

Amazon Transcribe が起動するには、StartTranscriptionJob API が必要になります。
公式DOC によると、以下のように書きます。

Node.js
const AWS = require('aws-sdk');
const transcribeservice = new AWS.TranscribeService({apiVersion: '2017-10-26'});

const  params = {
  LanguageCode: ja-JP                   /* required */
  Media: {                              /* required */
    MediaFileUri: 'STRING_VALUE'
  },
  TranscriptionJobName: 'STRING_VALUE', /* required */
  MediaFormat: mp3 | mp4 | wav | flac,
  OutputBucketName: 'STRING_VALUE',
};

transcribeservice.startTranscriptionJob(params, function(err, data) {
  if (err) console.log(err, err.stack); // an error occurred
  else     console.log(data);           // successful response
});

MediaFileUri は、S3へアップロードしたファイルのURI を入力します。
スクリーンショット_2019-11-25_11_43_02.png

URI は、Amazon Transcribe と同一リージョンであることが必須のため、注意しましょう。

TranscriptionJobName は、AWS Transcribe のjob 名です。
S3 からevent と context (呼び出し、実行関数、関数に関する情報を提供する役割を持つ) が渡ってくるのですが、こちらを使います。

awsRequestId を使って、呼び出しリクエストのIDを、TranscriptionJobName に渡しましょう。

最終的に、以下のコードになります!

Node.js
const AWS = require('aws-sdk');
const transcribeservice = new AWS.TranscribeService({apiVersion: '2017-10-26'});

exports.handler = async (event, context) => {
  const Bucket = event.Records[0].s3.bucket.name
  const ObjKey = event.Records[0].s3.object.key
  const FilePath = "https://s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/" + Bucket + '/' + ObjKey
  const FileType = ObjKey.split(".")[1]
  const jobName = context.awsRequestId

  console.log('BucketName : ' + Bucket);
  console.log('ObjKey : ' + ObjKey);
  console.log('FilePath : ' + FilePath);
  console.log(FileType)

  const params = {
    LanguageCode: "ja-JP",                 
    Media: {                        
      MediaFileUri: FilePath
    },
    TranscriptionJobName: jobName,
    MediaFormat: FileType,
  };

  try{
    const response = await transcribeservice.startTranscriptionJob(params).promise()
    console.log(response)
    return response
  }catch(error){
    console.log(error)
  }
};

注意点として、
await の文章の最後に、promise() とつけるのを忘れないでください。
私は、このトラップで5時間無駄にしました・・・

参考文献:
AWS LambdaがNode.js8.10をサポートしたのでasync/awaitを試してみた

さあ、これで完成です!
S3 に mp3 か、mp4 ファイルを upload して、Transcribe が正常動作するか、確認しましょう!

AWS Transcribe

S3 に mp3 もしくは、mp4ファイルを アップロードし、Amazon Transcribe の画面にいきましょう。
すると・・・

スクリーンショット 2019-11-25 17.56.12.png

ご覧のように、 In Progress のStatus を持つ、新たな文字起こしJob が出現しました。
気になる日本語の精度はというと、 (あくまで自分のサンプルの限りですが)

スクリーンショット 2019-11-25 17.58.19.png

び、微妙すぎる・・・・
わからなくもないが、まだまだな印象があります。
今後の精度up に乞うご期待ですね・・・!

まとめ

ここまで、お疲れ様でした。今回
S3 → Lambda → Transcribe

という実装を行いました。

次回は、Job が完了したら、それをLambdaに伝え、S3 ファイルにupload するという実装を行いたいと思います。それでは、また〜

参考動画:
Creating resources - AWS Audio Analysis p2, p3

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