yum コマンドでよく使いそうなコマンドをまとめてみました.
追加・更新する
パッケージをインストール
最新バージョンのパッケージをインストールする.
依存関係のあるパッケージも自動的にインストールしてくれる.
-y オプションをつけることで,インストールの確認をスキップできる.
yum install パッケージ名 [パッケージ名 ...]
パッケージをアップデート
パッケージ名を指定しなかった場合は,インストール済の全てのパッケージがアップデートされる.
yum update [パッケージ名] [パッケージ名 ...]
確認する
アップデート可能なパッケージを表示する
yum check-update
利用可能・インストール済のパッケージの一覧を表示する
# 利用可能・インストール済のすべてのパッケージ一覧を表示する
yum list [パッケージ名 ...]
# 利用可能なパッケージ一覧を表示する
yum list available [パッケージ名 ...]
# インストール済のパッケージ一覧を表示する
yum list installed [パッケージ名 ...]
# 出力形式:
# パッケージ名.アーキテクチャ バージョン-リリース リポジトリ名
# インストール済であれば
# パッケージ名.アーキテクチャ バージョン-リリース @リポジトリ名
例:python, python36 の利用可能・インストール済のパッケージ一覧を表示する
$sudo yum list python python36
Loaded plugins: fastestmirror, langpacks
Loading mirror speeds from cached hostfile
* base: www.ftp.ne.jp
* epel: mirror.dmmlabs.jp
* extras: www.ftp.ne.jp
* updates: www.ftp.ne.jp
Installed Packages
python.x86_64 2.7.5-58.el7 @base
Available Packages
python36.x86_64 3.6.3-7.el7 epel
パッケージの情報を表示する
yum info [パッケージ名 ...]
キーワードでパッケージを検索する
# 検索対象はパッケージ名と概要のみ
yum search キーワード
# パッケージ情報のすべてにマッチさせたいとき
yum search all キーワード
インストール・アップデートの履歴を表示する
# yum トランザクションの表示
yum history
# 出力されるカラム
# ID: トランザクションのID
# Login user: yum トランザクションを開始したユーザー名
# Date and time: トランザクションが発生した日時
# Action(s): トランザクションで実行された動作
# Altered: トランザクションに影響を受けたパッケージ数
# トランザクションの詳細を表示する
yum history info トランザクションのID
# 特定のパッケージに関するトランザクションの一覧を表示する
yum history packages-list パッケージ名
# 特定のパッケージに関するトランザクションの詳細を表示する
yum history packages-info パッケージ名
リポジトリの一覧を表示する
# 全て
yum repolist all
# 有効なリポジトリ(yum repolist と同じ動作)
yum repolist enabled
# 無効なリポジトリ
yum repolist disabled
削除する
パッケージを削除する
erase でも可.
yum remove パッケージ名 [パッケージ名 ...]
yum のキャッシュを削除する
/etc/yum.conf
の keepcache
が 1
の場合,
yum はパッケージのメタデータや,インストールしたパッケージ等を /var/cache/yum
にキャッシュする.
yum update の中断等が原因でメタデータが破損し,インストール時にエラーが発生した時に
キャッシュ削除をすることが多いようだ.
もちろん,キャッシュが膨れてきた場合に使ってもよい.
# 全てのキャッシュを削除
yum clean all
# yum のキャッシュ用ファイルの容量確認
du -sh /var/cache/yum
174M /var/cache/yum/