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ノーコードが流行りだして少し心配に思うこと

Last updated at Posted at 2021-09-02

ノーコードシフト プログラミングを使わない開発へ」を読みました。
メリデメ、事例やツールの紹介などもわかりやすくまとめられていて読みやすかったです。
ありがとうございました。

ノーコード開発が大流行するとエンジニアの仕事ってなくなるのかなーなんて思いましたが当分はそんなことにはならなそうですね、当分は。

メリットがたくさんある一方、色々と心配はよぎりました。(そんなことを考える時点で遅れてるのかな、、)
下記、思ったことなど簡単にまとめてみました。

概要

ノーコードツールはその名の通りプログラミングすることなくアプリやウェブサイトなどを作ることができる。
大別すると、ウェブデザイン系、データ管理系、タスク自動化系、オールインワン系の4種類あり、目的に応じて正しく選定することで最大限のパフォーマンスを生むことができる。

メリット

  • エンジニア、デザイナーいらずでwebサイトやアプリが作れる
  • 誰でも簡単
  • 期間、予算を抑えスピーディに開発できる

デメリット

  • できることが限られる
  • ノーコードツールを提供しているサービス側のコンディションに左右される

注意点

  • 要件に応じてノーコードツールを正しく選定する必要がある
  • クライアント含め案件に係る全ての人が選定したノーコードツールでどの範囲までできるかを正しく理解する必要がある

良い事例

  • とある市役所がコロナ過における特別給付金申請の手続きをわずかサイボウズ株式会社のキントーンを用いての担当者一週間足らずで構築。サイボウズのアドバイスを受けながらというもののほとんど一人で構築したそうです。

  • 某スポーツウェアブランドの日本総代理店がYappliを用いてアプリを制作。アプリ会員数も伸びECサイトへのECサイトへの流入も向上しているとのこと。Yappliの支援を受けながら開発し、運用にいたってはIT未経験の社員が行っているそうです。

などなど

ノーコードツールの作業担当「ノーコーダー」の必要性

ノーコード開発運用の専門「ノーコーダー」という職種が増えるのでは、と書かれています。
上記の例のように、エンジニアやデザイナーを職務としている人材がなるわけではなく、各企業のIT事務担当者がノーコーダーを担っているケースが多いようです。

所感

ノーコード開発におけるエンジニア、デザイナーの役割ってどの辺だろう

エンジニアにとって、今までめちゃくちゃ工数がかかっていた部分のみノーコードで簡単に作れる、みたいなことになると嬉しいですね。捗りそうです。

しかしオールインワン系でフルノーコード開発になるどエンジニアの出番は少ないのかもしれません。というかいらないですよね、そのためのノーコードツール。

じゃあ誰がやるのか、ということでノーコーダーが必要なんですね。

ノーコーダーが存在する場合、ノーコード開発においてエンジニア、デザイナーの力が必要になるのは、

エンジニアの場合
サイト全体の設計や用語解説など。
また、ツールによっては 外部 APIを 連携できるものもあるようなので、その場合はエンジニアの知見が必要になるかも。

デザイナーの場合
キービジュアルなど部分的なデザイン作成や全体のレイアウト相談など。

など、実際はこのような感じになるのかなと思いました。

心配事

ノーコード開発ばかりになると

もし、もしノーコード開発案件が爆増してエンジニアやデザイナーのメイン業務がノーコード開発となった場合、、、モチベーション続くかな。
自分だったら続かなそう、。

わからないところ、めんどくさいところだけエンジニアに振られるのでは??

恐怖!

ノーコード開発されたwebサイトやアプリの改修

ツールごとにできることが限られるという大前提、それを超える改修は不可能です。
それでも要求される場合はすべて作り直しになる可能性があります。あるいは部分的に外だし?
とにかくwordpressの既存テンプレート改修のようなパワープレイは出来ないということ。

ノーコードコンサルタントの台頭

本書でもノーコードコンサルタントが台頭する未来が予想されていましたが、これは大いにあり得ると感じました。ちゃんとそれぞれのツールのメリデメを理解されている方であれば問題ないと思いますが、なんかノーコードって言いたいだけだよね、みたいな人もたくさん出現しそうなので、その辺は要注意かと思います、。
ツール選定を間違うと大事故になりかねないので関わる人間も慎重に選定する必要があると思います。

まとめ・エンジニアとして感じたこと

なんとなく、規模は違うかも知りませんが、数年前に「レスポンシブweb」が流行りだした時を思い出します。

みなさん最初はこう思ってませんでしたか?
どうやら「レスポンシブ」にするとPCとスマホが同時に開発できて簡単!工数も削減できる!

実態は違います。レスポンシブめちゃくちゃ時間かかります。
デザインによってはPC、スマホ別々に作るより工数かかることがあります。

このように本質がちゃんと理解されず「レスポンシブ便利!」だけが一人歩きした結果、超絶短納期レスポンシブ案件が乱発しました。
多くのエンジニアの睡眠時間が削られたことでしょう。

ノーコード開発においても同様のことが懸念されます。
ノーコード開発の、誰でも!早い!安い!うまい!はとても大きなメリットだと思います。
ただ「できることが限られる」ことを絶対に忘れてはいけません。
ここを忘れるとレスポンシブ流行の二の舞です。

本書にも書かれていますが、とにかく正しいツール選定とクライアント & 制作側の理解が大切。

世の中がレスポンシブ流行の二の舞になりませんように...🙏

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