はじめに
短いですが、内容がだいぶ違うため記事を前後編に分けました
この記事は前編になります→後編はこちら(Linuxでのお話です)
(AdCに自作PCみたいなカテゴリがあれば登録しようと思ったらがなかった、残念)
少し前、すごい無茶な構成であることは承知な上で
メインPCにメモリをあとから追加し、
DDR5の異サイズ4枚の160GB構成にして運用していました
構成
主要構成だけ記載します
CPU: AMD Ryzen 7 7700X
M/B: MSI MAG B650M MORTAR WIFI
Mem: Crucial 32GB DDR5-4800 UDIMM x2
Mem(追加分): Crucial Pro 48GB DDR5-5600 UDIMM x2
(dGPUなし)
しばらくは使えていたのですが、
メモリを食っていくとクラッシュが頻発してしまって調べた結果
はい、メモリエラーが出まくっていてそりゃクラッシュしますわなといった状態になっていました
ところがその後、2枚ずつ指してエラーチェックをしたところ
それぞれエラーは出なかったため相性かスロットが腐ってるのかな?と思い一旦諦めてしばらく96Gで運用していたのですが
最近改めて4枚挿しに挑戦しました
メモリの挿し方の変更
メーカーのサイトから最新のBIOSを落として更新してみましたがあいかわらずエラーがおき、
いろいろ挿し方を変えたところ以下のような形にすることでなぜかエラーなくテストが走りきりました
スロットを上から見た図
NG(本来こうしたいが) OK(こうしないと通らない)
[ 32G ] [ 48G ]
[ 48G ] [ 48G ]
[ 32G ] [ 32G ]
[ 48G ] [ 32G ]
デュアルチャネルを活かすため、本来はチャネルごとにメモリをペアにするべきなのですが動かないのでやむを得ません
見にくいかもしれませんが、128GBを超えた領域が少しゆっくりになるという面白い挙動が確認できます
部分的にデュアルチャネルが効いているであろうことが視覚的にわかりますね
なお143Gしかないように見えますが、(無駄に最大値の)16GBをVRAMに振っているためこうなっています
後半は実際にLinuxを起動して動かしていく流れになります
Linuxに興味ない方向けにまとめると、4週間つけっぱで大体動作しました、という話です
DDR5でもちょっと問題があるものの4枚で動作できました
どうしても4枚で動かしたい、といった方は参考にしてみてください
後編はこちら(Linuxでのお話です)
おまけ1: DDR5を異種混合は危険?
なお「DDR5はメモリに電源回路があるから別ロットを混ぜると危険」といった話がよく聞かれましたが
元になったと思われるメーカーのツイートによると「JEDECに準拠していれば問題ない」との解釈がなされています
すでに元ツイートは取り下げられたようです
今回使用したメモリはどちらもJEDEC準拠な認識です
おまけ2: MSIのマザーボードで設定が保存できない問題の対処方法
私の使っているマザボはBIOSの設定をいじったあと、SSDつけっぱでは何をどうやってもほとんど保存ができない、
まれに保存できるといったよくわからない状態だったのですが
流石に毎度SSD等をつけたり外したりはしたくなかったのでいろいろ試した結果対処法がわかりました
結論から言うと、再起動直後にDEL連打ですぐにBIOSメニューに入れば保存できました
EFI環境だと、GRUB(Linuxのブートローダー)でexitをしてあげるとそのままBIOSメニューに入れるのでそのまま編集していたのですが
どうも一度ブートローダまで回ってしまうと保存が効かないといった挙動になるようです
同様の事象が起きた方は参考にどうぞ