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要素技術情報について伝えたい

これまで国交DPFはなに?ということや、何ができるか、ということをご紹介してきました。ここで少し趣向を変えまして、国交DPFの要素技術情報についてお伝えさせてください。

この記事は国交DPFアドベントカレンダー2023に参加しています。本日は12日目です。

さて、要素技術情報をご覧になったことはありますか?国交DPFのトップページからスクロールしてスクロールして・・・


一番下にそれはあります。


このページでは、国交DPFでのデータの利活用の促進に向けて研究開発されている要素技術が紹介されています。2023年12月時点で紹介されている技術は2つ。

  • 2次元CAD図面から3次元モデルを自動作成する技術
  • 電子成果品のメタデータを自動作成する技術

では早速見てみましょう!

2次元CAD図面から3次元モデルを自動作成する技術

これまでの公共事業では、たくさんの2次元のCAD図面が作成されてきました。例えば、研究開発で対象とした1つの橋梁の工事では、約200点の2次元図面ファイルが作成されています。

最近では、3次元モデルを活用することで、立体的に分かりやすくなり関係者間での認識共有もスムーズになることが期待されています。ただ、3次元モデルの作成には作業時間が長いことが課題でした。

そこで、2次元の図面から3次元モデルを短時間で簡単に自動作成できるようにしよう!というのがこの技術です。


この技術を使って3次元モデルに変換された、橋梁2種類とトンネル1種類のデータが国交DPFに登録されています。試しに鋼橋(鈑桁橋)の「地図を表示する」ボタンを押すと・・・


国交DPFの地図画面に飛びます。栃木県にある橋ですね。


左側のリストでデータ名をクリックして「IFC」ボタンを押します。


ここで「IFC」ボタンを押すとデータをダウンロードできますが、「プレビューボタン」を押すと・・・


IFCデータがプレビュー表示されました。


このデータが、2次元CAD図面から自動作成されたデータなんです。
IFCビューアの操作を参考に、ぐるぐると動かして確認することができました。

電子成果品のメタデータを自動作成する技術

もう1つが、メタデータの自動作成技術です。
メタデータとは、大量のファイルの検索に必要な情報をまとめたものです。メタデータを利用すると、公共事業の電子成果品に含まれる大量のファイルの中から目的のデータを迅速に検索できるようになりますが、膨大なファイルから情報を抽出してメタデータを作成のは大変な作業です。

そこで、メタデータを自動で簡単に作っちゃおう!というのがこの技術です。


開発プログラムは自動処理を基本に設計されていて、図面や報告書などのファイルから必要な情報を抽出してメタデータを作ります。この技術を活用してメタデータを整備し、電子成果品などの検索で活用することで、業務の効率化に役立つことが期待されています。

ということで

ちょっと目新しい、できたらいいなの技術が紹介されていました。これらの技術が身近になる日も、もうすぐかもしれません。

そして今後、この要素技術ページにさらに他の技術が紹介されていくかもしれませんね。

それではまた明日、ほっこりと暖かくしてお過ごしください。

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