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Ubuntu初心者ガイド: 基本コマンドとWindowsとの違い

Last updated at Posted at 2024-08-06

UbuntuはLinuxディストリビューションの一つで、様々な作業を行うためにコマンドを使用するのが一般的です。 Ubuntuで使用される主なコマンドと文法は、基本的にLinuxコマンドと同じです。 次はUbuntuでよく使われる基本コマンドとその文法を説明します。

基本コマンド

  1. ファイルおよびディレクトリの作業
    • 現在ディレクトリ確認: 'pwd'

      pwd
      
      • 現在作業中のディレクトリのフルパスを出力します。
    • ディレクトリの内容を見る: 'ls'

      ls
      
      • 現在のディレクトリのファイルとサブディレクトリを一覧表示します。
      ls -l
      
      • ファイルの詳細情報を一緒に出力します。
      ls -a
      
      • 非表示ファイルも含め、すべてのファイルを出力します。
    • ディレクトリ移動: 'cd'

      cd /path/to/directory
      
      • 指定したパスに移動します。
      cd ~
      
      • ホームディレクトリに移動します。
      cd ..
      
      • 上位ディレクトリに移動します。
    • ファイルおよびディレクトリ生成: 'touch' (ファイル生成)、 'mkdir' (ディレクトリ生成)

      touch filename.txt
      
      • 空のファイルを生成します。
      mkdir directory_name
      
      • 新しいディレクトリを作成します。
    • ファイルおよびディレクトリ削除:「rm」(ファイル削除)、「rm-r」(ディレクトリ削除)

      rm filename.txt
      
      • ファイルを削除します。
      rm -r directory_name
      
      • ディレクトリとその内容を削除します。
    • ファイルおよびディレクトリコピー:'cp'

      cp source_file destination_file
      
      • ファイルをコピーします。
      cp -r source_directory destination_directory
      
      • ディレクトリをコピーします。
    • ファイルおよびディレクトリ移動/名前変更: 'mv'

      mv old_filename new_filename
      
      • ファイル名を変更するか、ファイルを移動します。
      mv file_name /path/to/destination/
      
      • ファイルを指定したパスに移動します。
  2. ファイルの内容を表示および編集
    • **ファイルの内容を見る **: 'cat'、 'less'、 'more'

      cat filename.txt
      
      • ファイルの内容を出力します。
      less filename.txt
      
      • ファイルの内容をページ単位で表示、スクロール可能。
      more filename.txt
      
      • ファイルの内容をページ単位で表示、基本的に「less」より古いコマンド。
    • ファイル内容の編集:'nano'、'vim'、'gedit'

      nano filename.txt
      
      • テキストエディタを使用してファイルを編集します。
      vim filename.txt
      
      • テキスト エディタ[vim] を使用してファイルを編集します。
      gedit filename.txt
      
      • GUIベースのテキストエディタ「gedit」を使用してファイルを編集します。
  3. システム管理
    • 現在のシステム情報を見る: 'uname'、 'df'、 'free'

      uname -a
      
      • システム情報を出力します。
      df -h
      
      • ファイル システムのディスク領域の使用状況を出力します。
      free -h
      
      • メモリ使用量を出力します。
    • プロセス表示: 'ps'、 'top'

      ps aux
      
      • 現在実行中のプロセスのリストを出力します。
      top
      
      • リアルタイムでシステムのプロセスとリソースの使用状況を表示します。
    • パッケージ管理:「apt-get」、「apt」

      sudo apt update
      
      • パッケージ リストを更新します。
      sudo apt upgrade
      
      • インストールされているパッケージを最新バージョンにアップグレードします。
      sudo apt install package_name
      
      • 新しいパッケージをインストールします。
      sudo apt remove package_name
      
      • インストールされているパッケージを削除します。
    • ユーザー及びグループ管理: 'adduser'、 'deluser'

      sudo adduser username
      
      • 新しいユーザーを追加します。
      sudo deluser username
      
      • ユーザーを削除します。
  4. ネットワーク関連コマンド
    • ネットワーク状態確認: 'ifconfig'、 'ip'

      ifconfig
      
      • ネットワーク インターフェイスのステータスを出力します。
      ip addr
      
      • ネットワーク インターフェイスのステータスを出力します(現代的な代替案)。
    • ネットワーク接続確認:「ping」、「traceroute」

      ping hostname
      
      • ホストへのネットワーク接続を確認します。
      traceroute hostname
      
      • ネットワーク パスを追跡します。

その他にも様々なコマンドと機能が存在しますが、上記のコマンドはUbuntuで最も基本的でよく使われるコマンドです。 各コマンドの詳しい使い方は、「man<コマンド>」を入力してマニュアルページを参照することができます。 例えば、「malls」を入力すると、「ls」コマンドの使い方とオプションを確認することができます。

DOSとの相違点

Ubuntu(およびその他のLinux 配布版)のコマンド文法は、DOS(またはWindows のコマンドプロンプト)とは多少異なります。 どちらのシステムもコマンドベースのインターフェイスを提供しますが、コマンドの名前、オプション、文法、機能が異なります。 ここでは、2 つのシステム間の主な違いについて説明します。

主な相違点

  1. コマンドと文法
    - Linux(Ubuntu)
    - コマンドは一般的に単語が短く、オプションがハイフン(``)で始まります。
    - 例:「ls-l」(ファイルの詳細情報リスト)、「cd/path/to/directory」(ディレクトリ移動)
    - DOS/Windows
    - コマンドは通常、より長い形式であるか、コマンドとオプションがスペースで区切られます。
    - 例:「dir」(ディレクトリ内容のリスト)、「cd\path\to\directory」(ディレクトリ移動)

  2. ファイルパス区切り文字
    - Linux(Ubuntu)
    - ファイル経路区切り文字はスラッシュ(/)です。
    - 例: /home/user/documents
    - DOS/Windows
    - ファイル経路区切り文字はバックスラッシュ('\')です。
    - 例: C:\\Users\\User\\Documents
    3. ファイルおよびディレクトリの作業
    - Linux(Ubuntu)
    - ファイルとディレクトリの作業のためのコマンド:「cp」(コピー)、「mv」(移動/名前変更)、「rm」(削除)、「mkdir」(ディレクトリ生成)
    - 例:「cp file1.txt file2.txt」(ファイルコピー)、「rm-r directory_name」(ディレクトリ削除)
    - DOS/Windows
    - ファイルとディレクトリの作業のためのコマンド:「copy」(コピー)、「move」(移動/名前変更)、「del」(削除)、「mkdir」または「md」(ディレクトリ生成)
    - 例:「copy file1.txt file2.txt」(ファイルコピー)、「del/S/Q directory_name」(ディレクトリ削除)
    4. ファイル及びディレクトリの内容を見る
    - Linux(Ubuntu)
    - 'ls' コマンドを使用してディレクトリの内容を一覧表示します。
    - 例:「ls-la」(すべてのファイルを詳細に羅列)
    - DOS/Windows
    - 'dir' コマンドを使用してディレクトリの内容を一覧表示します。
    - 例:「dir/A」(すべてのファイルをリストアップ)
    5. ファイルの内容を見る
    - Linux(Ubuntu)
    - 「cat」、「less」、「more」などのコマンドを使用してファイルの内容を確認します。
    - 例: 'cat file.txt' (ファイルの内容を出力)
    - DOS/Windows
    - 'type' コマンドを使用してファイルの内容を確認します。
    - 例:「type file.txt」(ファイルの内容を出力)
    6. システム情報確認
    - Linux(Ubuntu)
    - 「uname」、「df」、「free」などのコマンドを使用してシステム情報を確認します。
    - 例:「uname-a」(システム情報出力)
    - DOS/Windows
    - 「systeminfo」コマンドを使用してシステム情報を確認します。
    - 例:「systeminfo」(システム情報出力)
    7. パッケージケア
    - Linux(Ubuntu)
    - 「apt」または「dpkg」コマンドを使用してソフトウェアパッケージを管理します。
    - 例:「sudo apt update」(パッケージリストのアップデート)、「sudo apt install package_name」(パッケージのインストール)
    - DOS/Windows
    - Windowsではパッケージ管理が基本コマンドとして提供されず、Windows Storeや他のインストールプログラムを使用します。

    例題比較

    作業 Linux(Ubuntu) DOS/Windows
    ディレクトリ 内容 表示 ls-l dir
    ファイルコピー cp source_file destination_file copy source_file destination_file
    ディレクトリ削除 rm -r directory_name del/S/Q directory_name
    ファイル内容を見る cat filename.txt type filename.txt
    ディレクトリ移動 cd/path/to/directory cd \path\to\directory

    各システムのコマンドとオプションは独立して設計されているため、Linux (Ubuntu) で使用するコマンドとDOS/Windows で使用するコマンドは互いに異なります。 Linuxではシェルコマンドとスクリプトを使用してシステムを管理し、DOS/WindowsではCMDまたはPowerShellを使用して作業を行います。

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