μITRONをよく使うので、メモ程度にまとめます。
μITRONとは
μITRON(マイクロアイトロン)はTRONプロジェクトのサブプロジェクトであるITRONにおいて作成された、「組み込み用リアルタイムOSの仕様」です。μITRONというOSがあるわけではありません。μITRONに準拠しているOSとして、
- NORTi
- TOPPERS
- PrKERNEL
などがあります。
μITRONはITRONに比べて小型で小規模な8~16ビットのMCU(microcontoller unit)に適用するための機能を含んだ仕様として作成されましたが、その後32ビットの大規模MCUにおいてもμITRON仕様のOSが実装されるようになったため、現在はμITRON仕様がITRON仕様を吸収する形で開発が進んでいます。
国産のオープンソースなリアルタイムOSで、現在RTOS使用のものの半数以上を占めているといわれています。組み込み系製品だけでなく、教育や学習にもよく使用されています。
μITRONの特徴としては、次の点が上げられます。
- リアルタイム性
- リソースをあまり消費しない
- 互換性を考慮している(ハードに依存しない)
上記により性能の低いCPUでも動作する事を可能にしています。
リアルタイムOSとは
リアルタイムOSとは処理をリアルタイムに実行することを目的としていて、決められた時間内に処理を終えるような処理性能を背負ったOSです。車のエンジンなどのように、決められた時間内に処理を終了させることが必要なシステムを構築可能なOSのことです。高速な動作が必要なわけではありません。