Google Calendar API V3(Java)を使用して、
Googleカレンダーのユーザー設定情報を取得する方法
についてご紹介します。

Googleカレンダーの右上にある歯車マークを押して表示される
メニューの「設定」から設定できる内容を取得できます。

APIを利用する環境の準備から始める場合や、コードを実行する際は、
⧉[Google Calendar API(V3)] JavaでCalendar APIを使う
を参照ください。

No		目次
1		ユーザー設定情報一覧を取得
	1	スコープ
	2	実行
	3	レスポンスの内容
2		ユーザー設定情報の取得
	1	スコープ
	2	実行
	3	レスポンスの内容

1. ユーザー設定情報一覧を取得

Googleカレンダーのユーザーの設定情報一覧を取得します。

1.1. スコープ

このAPIを実行するには、以下のいずれかのスコープを指定してください。

CalendarScopes.CALENDAR
CalendarScopes.CALENDAR_READONLY
CalendarScopes.CALENDAR_SETTINGS_READONLY

⧉[Google Calendar API(V3)] JavaでCalendar APIを使う(2.2 Driveインスタンスを取得)
でスコープを指定してください。

1.2. 実行

public static void main(String[] args) throws Exception{
    Calendar calendar = getCalendar();
    
    Calendar.Settings settings = calendar.settings();
    Calendar.Settings.List list = settings.list();
    
    Settings res = list.execute();
    System.out.println(res);
}

1.2.1. HTTPリクエスト

GET:　https://www.googleapis.com/calendar/v3/users/me/settings
が実行されます。

1.2.2. クエリパラメータ

Calendar.Settings.Listのsetメソッドにより、クエリパラメータを追加できます。

メソッド	引数	説明
setMaxResults	Integer	レスポンスで返されるエントリの最大数デフォルトは100、最大250まで指定可能
setPageToken	String	次のページで前のリスト要求を継続するためのトークンレスポンスのgetNextPageTokenで取得が可能
setSyncToken	String	結果を取得した後に変更された内容を取得するためのトークンレスポンスのgetNextSyncTokenで取得が可能

1.3. レスポンスの内容

Settings

メソッド	戻り値	説明
getKind	String	リソースの種類固定文字列："calendar#settings"
etag	String	Eタグ
items	List<Setting>	カレンダー情報
nextPageToken	String	次のページのページトークンリストの最後の場合はNULL
nextSyncToken	String	この結果が返された後に変更された内容を取得するためのトークン

Setting

メソッド	戻り値	説明
id	String	設定ID
etag	String	Eタグ
getKind	String	リソースの種類固定文字列："calendar#setting"
value	String	ユーザーの設定値設定IDによって変わります

設定ID

設定ID	設定メニュー1	設定メニュー2	内容	値
locale	言語と地域	言語	ユーザーの言語/地域	"ja"など
dateFieldOrder	言語と地域	日付形式	日付を表示するときの順序	"MDY"(12/31/2024) "DMY"(31/12/2024) "YMD"(2024/12/31)
format24HourTime	言語と地域	時刻の表示形式	時刻を24時間形式で表示するか	"true"(13:00) "false"(午後1:00)
timezone	タイムゾーン	メインのタイムゾーン	ユーザーのタイムゾーンID	"Asia/Tokyo"など
defaultEventLength	予定の設定	デフォルトの長さ	予定を作成した際のデフォルトの長さ	正の数(分単位)
hideInvitations	予定の設定	カレンダーに招待状を追加	招待したユーザーが、まだ応答（返信など）していない予定を非表示にするか	"true"(招待メールから出欠確認に返答したときに追加) "false"(それ以外)
hideInvitationsSetting	予定の設定	カレンダーに招待状を追加	招待したユーザーのカレンダー追加方法	"NONE"(すべての招待状を追加) "UNKNOWN_SENDERS"(知っているユーザーから届いた場合のみ追加) "UNRESPONDED"(招待メールから出欠確認に返答したときに追加)
autoAddHangouts	予定の設定	作成した予定に自動的に Google Meet のビデオ会議を追加する	すべての予定にハングアウトを自動的に追加するか	"true"、"false"
remindOnRespondedEventsOnly	通知設定	[参加] または [未定] と返信した予定の通知のみ受ける	[参加] または [未定] と返信した予定の通知のみ受けるか	"true"、"false"
hideWeekends	ビューの設定	週末を表示する	週末を非表示にするか	"true"、"false"
showDeclinedEvents	ビューの設定	辞退した予定を表示する	辞退した予定を表示するか	"true"、"false"
weekStart	ビューの設定	週の始まり	週の始まりを指定	"0"(日曜日) "1"(月曜日) "6"(土曜日)
useKeyboardShortcuts	キーボードショートカット	キーボードショートカットを有効にする	キーボードショートカットを有効にするか	"true"、"false"

2. ユーザー設定情報の取得

指定した設定IDの情報を取得します。

取得したい設定情報は、設定IDを指定します。

2.1. スコープ

このAPIを実行するには、以下のいずれかのスコープを指定してください。

CalendarScopes.CALENDAR
CalendarScopes.CALENDAR_READONLY
CalendarScopes.CALENDAR_SETTINGS_READONLY

⧉[Google Calendar API(V3)] JavaでCalendar APIを使う(2.2 Driveインスタンスを取得)
でスコープを指定してください。

2.2. 実行

public static void main(String[] args) throws Exception{
    Calendar calendar = getCalendar();
    
    Calendar.Settings settings = calendar.settings();
    Calendar.Settings.Get get = settings.get("設定ID");
    
    Setting res = get.execute();
    System.out.println(res);
}

2.2.1. HTTPリクエスト

GET:　https://www.googleapis.com/calendar/v3/users/me/settings/{設定ID}
が実行されます。

2.2.2. クエリパラメータ

クエリパラメータはありません。

2.3. レスポンスの内容

Setting

1.3. レスポンスの内容(Setting)と同じです。

おしまい。。