1
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

[Google Drive API v3] Javaでファイル、ユーザー情報の変更通知(サブスクライブ)を受信・停止する

Posted at

Google Drive API v3(Java)を使用して、
ファイル、ユーザー情報の変更通知(サブスクライブ)を受信・停止する方法
についてご紹介します。

APIを利用する環境の準備から始める場合や、コードを実行する際は、
⧉[Google Drive API v3] JavaでDrive APIを使う
を参照ください。

No 目次
1 ファイルの変更を受信
1 スコープ
2 実行
3 レスポンスの内容
2 ユーザー情報の変更を受信
1 スコープ
2 実行
3 レスポンスの内容
3 変更通知を停止
1 スコープ
2 実行
3 レスポンスの内容
4 変更通知を受け取る
1 通知ヘッダ

1. ファイルの変更を受信

指定したファイルが変更された場合に通知を受け取るようにします。

1.1. スコープ

このAPIを実行するには、以下のいずれかのスコープを指定してください。

DriveScopes.DRIVE
DriveScopes.DRIVE_APPDATA
DriveScopes.DRIVE_FILE
DriveScopes.DRIVE_METADATA
DriveScopes.DRIVE_METADATA_READONLY
DriveScopes.DRIVE_PHOTOS_READONLY
DriveScopes.DRIVE_READONLY

⧉[Google Drive API v3] JavaでDrive APIを使う(2.2 Driveインスタンスを取得)
でスコープを指定してください。

1.2. 実行

監視したいファイルのIDを指定します。
レスポンスのidresourceIdは削除時に必要になります。

public static void main(String[] args) throws Exception{
    Drive drive = getDrive();
    Drive.Files files = drive.files();

    Channel channel = new Channel();
    channel.setAddress("通知を受け取るURL");
    Drive.Files.Watch watch = files.watch("ファイルID", channel);
    
    Channel res = watch.execute();
    System.out.println(res);
}

1.2.1. HTTPリクエスト

POST: https://www.googleapis.com/drive/v3/drives
が実行されます。

1.2.2. クエリパラメータ

Drive.Files.Watchのsetメソッドにより、クエリパラメータを追加できます。

メソッド 引数 説明
setSupportsAllDrives Boolean 要求元のアプリケーションがマイドライブと共有ドライブの両方をサポートしているか
setAcknowledgeAbuse Boolean ユーザーが既知のマルウェアまたはその他の不正なファイルをダウンロードするリスクを認識しているか

1.2.3. リクエストボディ

Channelのsetメソッドにより、リクエストボディを設定できます。

メソッド 引数 説明
setAddress String このチャネルの通知が配信されるアドレス
setType String このチャネルに使用される配信メカニズムのタイプ
web_hook、webhook
setId String チャネルを識別するUUID
setPayload Boolean ペイロードが必要か
setResourceId String このチャネルで監視されているリソースを識別するID
setResourceUri String 監視対象リソースのバージョン固有の識別子
setToken string このチャネル経由で配信される各通知とともにターゲットアドレスに配信される任意の文字列
setExpiration Long 通知チャネルの有効期限の日付と時刻(Unixタイムスタンプ ミリ秒単位)
setParams Map<String,String> 配信チャネルの動作を制御する追加パラメータ

1.3. レスポンスの内容

Channel

メソッド 戻り値 説明
getKind String リソースの種類
固定文字列:"api#channel"
getPayload Boolean ペイロードが必要か
getId String このチャネルを識別するUUID
getResourceId String このチャネルで監視されているリソースを識別するID
getResourceUri String 監視対象リソースのバージョン固有の識別子
getToken String このチャネル経由で配信される各通知とともにターゲットアドレスに配信される任意の文字列
getExpiration Long 通知チャネルの有効期限の日付と時刻(Unixタイムスタンプ ミリ秒単位)
getType String このチャネルに使用される配信メカニズムのタイプ
web_hook、webhook
getAddress String このチャネルの通知が配信されるアドレス
getParams Map<String,String> 配信チャネルの動作を制御する追加パラメータ

2. ユーザー情報の変更を受信

指定したユーザーの情報が変更された場合に通知を受け取るようにします。

2.1. スコープ

このAPIを実行するには、以下のいずれかのスコープを指定してください。

DriveScopes.DRIVE
DriveScopes.DRIVE_APPDATA
DriveScopes.DRIVE_FILE
DriveScopes.DRIVE_METADATA
DriveScopes.DRIVE_METADATA_READONLY
DriveScopes.DRIVE_PHOTOS_READONLY
DriveScopes.DRIVE_READONLY

⧉[Google Drive API v3] JavaでDrive APIを使う(2.2 Driveインスタンスを取得)
でスコープを指定してください。

2.2. 実行

監視したいファイルのIDを指定します。
レスポンスのidresourceIdは削除時に必要になります。

指定するページトークンIDの取得方法は、
⧉[Google Drive API v3] Javaでユーザーや共有ドライブ、ファイルの変更履歴を取得する
こちらの記事を参照してください。

public static void main(String[] args) throws Exception{
    Drive drive = getDrive();
    Drive.Changes changes = drive.changes();

    Channel channel = new Channel();
    channel.setAddress("通知を受け取るURL");
    Drive.Changes.Watch watch = changes.watch("ページトークンID", channel);
    
    Channel res = watch.execute();
    System.out.println(res);
}

2.2.1. HTTPリクエスト

POST: https://www.googleapis.com/drive/v3/changes/watch
が実行されます。

2.2.2. クエリパラメータ

Drive.Changes.Watchのsetメソッドにより、クエリパラメータを追加できます。

メソッド 引数 説明
setPageSize Integer ページごとに返される変更の最大数
setPageToken String 次のページで前のリスト要求を継続するためのトークン
レスポンスのgetNextPageTokenで取得が可能
setDriveId String 変更が返される共有ドライブID
setIncludeCorpusRemovals Boolean 変更通知にファイルリソースを含めるか
setIncludeItemsFromAllDrives Boolean マイドライブと共有ドライブの両方の項目を結果に含めるか
setIncludeRemoved Boolean 削除やアクセスの喪失などによって項目が変更リストから削除されたことを示す変更を含めるか
setPageSize Integer ページごとに返される変更の最大数
setRestrictToMyDrive Boolean 結果をマイドライブ階層内の変更に制限するか
setSpaces String コーパス内でクエリするスペースのカンマ区切りのリスト
drive、appDataFolder
setSupportsAllDrives Boolean 要求元のアプリケーションがマイドライブと共有ドライブの両方をサポートしているか

2.2.3. リクエストボディ

Channelのsetメソッドにより、リクエストボディを設定できます。

1.2.3. リクエストボディと同じです。

2.3. レスポンスの内容

Channel

1.3. レスポンスの内容と同じです。

3. 変更通知を停止

登録した通知を停止します。

3.1. スコープ

このAPIを実行するには、以下のいずれかのスコープを指定してください。

DriveScopes.DRIVE
DriveScopes.DRIVE_APPDATA
DriveScopes.DRIVE_FILE
DriveScopes.DRIVE_METADATA
DriveScopes.DRIVE_METADATA_READONLY
DriveScopes.DRIVE_PHOTOS_READONLY
DriveScopes.DRIVE_READONLY
"https://www.googleapis.com/auth/docs"
"https://www.googleapis.com/auth/drive.apps"

⧉[Google Drive API v3] JavaでDrive APIを使う(2.2 Driveインスタンスを取得)
でスコープを指定してください。

3.2. 実行

停止したい通知のチャネルIDとリソースIDを指定します。
この2つの指定は必須になっています。
2つのIDと一致する通知がない、または既に停止済みの場合は例外が発生します。

public static void main(String[] args) throws Exception{
    Drive drive = getDrive();
    Drive.Channels channels = drive.channels();

    Channel channel = new Channel();
    channel.setId("チャネルID");
    channel.setResourceId("リソースID");

    Drive.Channels.Stop stop = channels.stop(channel);
    stop.execute();
}

3.2.1. HTTPリクエスト

POST: https://www.googleapis.com/drive/v3/channels/stop
が実行されます。

3.2.2. クエリパラメータ

クエリパラメータはありません。

3.2.3. リクエストボディ

Channelのsetメソッドにより、リクエストボディを設定できます。

1.2.3. リクエストボディと同じです。

3.3. レスポンスの内容

成功した場合は何も返しません。
失敗した場合は例外を出力します。

4. 変更通知を受け取る

指定した変更を感知すると、Channel.setAddress()で登録したアドレス宛に
HTTPS POSTが送信されます。

通知のヘッダには、「X-Goog-」という接頭辞が付きます。
基本的には、本文は空で送られてきますので、ヘッダの内容で変更内容を確認します。
ただし、通知のタイプによっては、メッセージ本文を含めることもできます。

4.1. 通知ヘッダ

4.1.1. 必ず含まれるヘッダ

ヘッダ 内容
X-Goog-Channel-ID この通知チャンネルを識別するために指定した UUID などの一意の文字列
X-Goog-Message-Number この通知チャネルのこのメッセージを識別する整数
sync メッセージの場合は常に1となる
チャネル上の後続のメッセージ毎に増加するが連続の値ではない
X-Goog-Resource-ID 監視対象リソースを識別値
X-Goog-Resource-State リソースの状態を表す
X-Goog-Resource-URI 監視対象リソースのAPIバージョン固有の識別子

リソースの状態

X-Goog-Resource-State 変更の対象 配信のタイミング
sync ファイル
ユーザー情報
チャネルが作成されました
add ファイル リソースが作成または共有されました
remove ファイル 既存のリソースが削除された
または、共有が解除された
update ファイル リソースの1つ以上のプロパティ
(メタデータ)が更新されました
trash ファイル リソースをゴミ箱に移動しました
untrash ファイル リソースをゴミ箱から削除しました
change ユーザー情報 1つ以上の変更履歴項目が追加されました

4.1.2. 内容によって含まれるヘッダ

ヘッダ 内容
X-Goog-Changed 変更に関する詳細情報
X-Goog-Channel-Expiration 通知チャンネルの有効期限
X-Goog-Channel-Token アプリによって設定され、通知ソースの検証に使用できる通知チャネルトークン

変更に関する詳細情報

変更の種類 内容
content リソースの内容が更新された
properties 1 つ以上のリソース プロパティが更新された
parents 1 つ以上のリソースの親が追加または削除された
children 1 つ以上のリソースの子が追加または削除された
permissions リソースの権限が更新された


おしまい。。
1
0
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
1
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?