日本発のオープンソース receiptline でレシート印刷に少しずつトライしています。
前回まで開発ツールと仮想プリンターを利用していましたが、今回はいよいよ実機を使った印刷です。
レシートプリンター
落札に成功したレシートプリンターです。LAN 接続に対応しています。
TM-T88V
海外旅行へ行くとレジでこれの黒色モデルをよく見かけるような気がします。
新品だと結構なお値段ですが、かなり使い込まれた中古品なので格安で入手。
それでも不具合なく現役バリバリで高速。お値段以上の耐久性はあると思います。
mC-Print3
タブレット POS 向けのコンパクトなモデル。iPad とマッチするデザインです。
個人商店の需要があるようで、ネットオークションやフリマアプリでの相場は高いです。
ファームウェアを更新すれば Lightning ケーブル 1 本で印刷と充電と通信ができるとのこと。
サーマルロール紙
アマゾンでレジロール紙をあわてて購入。忘れちゃいけない消耗品。
個数の少ないものを選んだ結果、純正の高保存タイプになりました。高級品?
色褪せしにくい高保存タイプは ATM などで使われているようです。
printers.json の設定
レシートプリンターを LAN に接続。IP アドレスは設定済み。
printers.json
にプリンターの情報を設定します。
プリンター ID として使える文字は英数字とアンダースコアです。
プリンター ID | IP : ポート | 桁数 | 言語 | 用紙排出 | 出力データ |
---|---|---|---|---|---|
tm_t88v | 192.168.1.2:9100 | 42 | 日本語 | 上方向 ⤴ | ESC/POS |
mc_print3 | 192.168.1.3:9100 | 48 | 日本語 | 前方向 ⤵ | StarPRNT |
{
"tm_t88v": {
"host": "192.168.1.2",
"port": 9100,
"cpl": 42,
"encoding": "cp932",
"gamma": 1.8,
"upsideDown": false,
"command": "escpos"
},
"mc_print3": {
"host": "192.168.1.3",
"port": 9100,
"cpl": 48,
"encoding": "cp932",
"gamma": 1.8,
"upsideDown": true,
"command": "starmbcs"
}
}
テスト印刷
開発ツールのテスト印刷機能を使って、過去記事のデータをサーマルロール紙に印刷しました。
TM-T88V は 42 桁 (180 dpi)、mC-Print3 は 48 桁 (203 dpi) ですが、どちらも印刷できています。
ただ、印刷の向きを反対にしているので、上下の余白は異なります。
TM-T88V
mC-Print3
次回は receiptline シリーズ最終回?変換 API を使ってアプリを作ります!