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ES6モジュールのインポートとエクスポート

Last updated at Posted at 2017-04-30

名前付きエクスポート

各メンバをエクスポート

変数、関数、クラスの宣言文の先頭にexportを付けると、その名前のままモジュールのメンバとして外部にエクスポートされる。

module.js
export var foo = "foo";
export function bar() {}
export class Baz {
  baz() {}
}

次にように、定義済みの変数や関数を後からエクスポートすることもできる。

module.js
var foo = "foo";
function bar() {}
class Baz {
  baz() {}
}
export {foo, bar, Baz};

メンバごとにインポート

エクスポートされたモジュールをインポートする。importのあとにインポートしたいメンバの名前を指定し、続いてfromのあとにモジュール識別子を指定する。

import.js
import {foo, bar, Baz} from "./module";
console.log(foo); // "foo!"
bar();
new Baz();

インポートする変数名を指定

エクスポートされたメンバの名前とは別の変数名としてインポートしたい場合は、import文でasを使う

import.js
import {foo as poo} from "./module";
console.log(poo); // "foo!"

モジュールをまとめてインポート

エクスポートされたメンバを個別ではなく、モジュール全体をまとめてインポートする。参照時はプロパティアクセスのように各メンバを呼び出す。

import.js
imoprt * as module from "./module";
console.log(module.foo); // "foo!"

デフォルトエクスポート

名前付きエクスポートで、インポートするためにはエクスポートされたメンバの名前を知っている必要がある。これに対して、モジュール1つに対して1つのメンバに限り名前指定不要でインポートできるのが、デフォルトエクスポート。
名前付きエクスポートに比べて、{}asがないので書き方がシンプル。

default-export.js
// foo.js
export default "foo!";

// bar.js
export default function() {
  console.log("bar!")
}

// baz.js
export default class {
  constructor() {
    console.log("Baz!")
  }
}
default-import.js
import a from "./foo";
import b from "./bar";
import c from "./baz";
console.log(a); // "foo!"
b(); // "bar!"
new c(); // "Baz!"

モジュールの定義位置

import文やexport文は、モジュールのトップレベル以外に書くことはできない。if文や関数の中に書くとエラー。
この制約により、ES6モジュールの依存関係はJavaScriptとして実行する前に決定できるため、静的解析が可能。

import-export-error.js
if (someCondition) {
  export default "foo"; //エラー
  import bar from "./bar"; //エラー
}

巻き上げ(hoisting)

import文は関数宣言文などと同じように巻き上げ(hoisting)が発生する。どこに書いてもモジュールの冒頭で宣言したことになるため、インポートした変数をimport文より前に使うことができる。

hoisting
console.log(a); // "foo!"
import a from "./foo";

モジュール内はstrictモード

ES6モジュールは必ずstrictモードとして実行される。また、ES6モジュール内ではトップレベルのthisundefinedになる。ブラウザでは通常のスクリプトのトップレベルのthisはwindwoオブジェクトだが、ES6モジュールは異なる。

モジュール識別子の解決

モジュール識別子(fromの後のモジュール指定パス)は、ローカルファイルは相対パス(拡張子なし)で指定し、npmパッケージはパッケージ名を指定する方式になる。

参考

WEB+DB PRESS vol.87

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