2
3

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

More than 1 year has passed since last update.

ScribusでLuaLatexを利用できるようにする

Posted at

はじめに

ScribusはオープンソースのDTP(Desktop Publishing)ソフトウェアです。

DTPソフトウェアと言ったらAdobeのInDesignが最も使われていると思いますが、有料かつ不自由なソフトウェアなため、Scribusはその代替として機能します。
(不自由なソフトウェアを使っている兄貴はいねえよなぁ!?)

機能面でも充実しており、概ねやりたいことは出来ます。

ただ、英語で開発されており(というか殆どのOSSがそう)、日本語の扱いがあまり良くありません。
特に現状は縦書きが出来ないため、そこは妥協せざるを得ません。
日本人にとってその点は大きなマイナスですね。

そんなScribusですが、Latexを利用することが出来ます。
数式を沢山利用する兄貴たちには嬉しい機能だと思います。
ただ、そのままだとLatex内で日本語を使うことが出来ないので、今回はその紹介です。

環境としてはArch LinuxベースのManjaroを使っていますが、どのディストロでも大きくは変わらないと思います。
ただTexlive等でLuaLatexが使える状態にしておいてください。

手順

  1. Scribusを開き、"ファイル>設定>外部ツール"に行く

  2. "フレームを描画"の設定内にある"Latex"を選択し、変更をクリック

  3. "latex --interaction nonstopmode" と書いてあるのを
    "lualatex --interaction nonstopmode" に書き換える。

  4. "Uniconvertor"の"実行ファイル名"にlualatexのpathを書く。
    私の場合は "/usr/bin/lualatex" です。

  5. OKボタンを押し、設定を確定させる。
    これでLatexを用いる時にLuaLatexを使うようになります。
    次に実際に利用していきます。

  6. ツールバーから"RenderFrame"をクリックし、画面上にてクリック&ドラッグで適当な大きさのフレームを作ってあげます。
    この時点で英語と数式らしきものがフレーム内にあれば、正常にTexが使えているということです。
    その際に文字がぼやけて見えると思いますが、おそらくこれは仕様で、PDF化する時にはきれいに表示されるため問題はありません。

  7. フレーム内で右クリックし、"ソースを編集"をクリック

  8. "Fonts/Headers"のタブにある"Additional Headers"に "\usepackage{luatexja}" を書き加える。
    この作業で日本語を表示されるようになります。

  9. 後は自由に、"オプション"タブの"コードを入力"のボックス内か、"外部エディタを実行"でソースコードを書いて、日本語でLatexな文章を表示させることが出来ます。
    お疲れ様でした。

最後に

本当に、後は縦書きさえ出来ればという感じなので、技術書等を出版される際に一度使ってみてはいかがでしょうか。
日本語の情報は他のOSSに漏れずあまりありませんが、英語でならYoutubeにでも使い方が載っているのでそちらで学習できます。

2
3
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
2
3

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?