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N/S 高等学校でプログラミング講師をしている doima_ です。
本記事は、N高グループ・N中等部 Advent Calendar 2024 の23日目の記事です。

エンジニアとしてプロダクト制作に携わっていると、さまざまな困難にぶつかります。
難しい仕様決め、解決できないバグ、浮かばない実装方法など。。。

そんな困難を突破するのには、発想力 がとても大事になります。
ポール・ヴァレリーという人の言葉に 「アイデアいっぱいの人は深刻化しない」 というものがあります。
悩んだときには、とにかく現状を打破するアイデアが大事になります。

エンジニアを含め、ものづくりに携わる人が困難にぶつかった時のアイデアの出し方をいくつか紹介します。

アイデア出しのメソッド

マンダラート法

マンダラートでは、3×3のマスの真ん中に、考えるべきテーマを書いて、そこから連想することをそれ以外のマスに書きます。
8つの全部マスが埋まったら、そのマスの内容を中心に持ってきた3×3のマスを8つ作ります。
これを埋めると、合計64個の新しいアイデアを考えることができます。

スクリーンショット 2024-12-25 19.54.20.png

こちらでは「メガネ」という言葉から8つの言葉を連想し、そこからさらに8つのワードを連想しています(実際にはこれを全マス分繰り返します)
大谷翔平が類似の手法で、目的を達成するのに利用したというエピソードがあります。

NM法

NM法は、それに類似するものを想像し、テーマに強引にくっつけてみる手法です。
類推(アナロジー)や比喩(メタファー)を活用した考え方です。

スクリーンショット 2024-12-25 19.54.40.png

こういった考えは、ライブラリの選定などでドンピシャなものがなくても、近しい役割を持ったものを引っ張り出してくる、などで使えるかもしれません。

オズボーンのチェックリスト

オズボーンのチェックリストはテーマに対して、以下の9つの切り口で考え、アイデアを出していく手法です。

  • 転用(例:他に使い道はないか?他に活躍できる分野・領域はないか?)
  • 応用(例:他の業種・分野からアイデアを借りられないか?)
  • 変更(例:形・機能を変えてみたらどうか?)
  • 拡大(例:時間・頻度・高さ・長さ・強さなどを拡大してみたらどうか?)
  • 縮小(例:携帯化できるか?短くできるか?軽くできるか?省略できるか?)
  • 代用(例:他のもので代用できないか?)
  • 置換(例:要素・パターン・配列・ペース・スケジュールなどを変えられないか?)
  • 逆転(例:マイナスをプラスにできないか?役割を逆にできないか?)
  • 結合(例:組み合わせてみたらどうか? 目的や考えを結合できないか? )

例えば技術的な困難に直面したときに、あるテクニックを他に応用できないか考えてみたり、
別の手段を使ってみたり、などといったことは頻繁に行われることだと思いますが、
改めてこのリストにあたることによってアイデアが出てくるかもしれません。

アイデアを出すプロセス

ここまでメソッドを紹介しましたが、アイデアが生まれるプロセスについて、ジェームス・W・ヤングは「アイデアのつくり方」で、以下のように説明しています。

  1. 資料集め
  2. 資料の加工
  3. 努力の放棄(無意識に任せる)
  4. アイデアの誕生(ひらめき)
  5. アイデアのチェック

紹介したものも含め、アイデア出しのメソッドに関しては、資料集め、資料の加工にあたるプロセスがほとんどです。
一番大事なことは努力の放棄、しかも 資料を集めて考え抜いた末の努力の放棄 です。

この無意識に任せるには 寝るのが一番 です!!

みなさんも、ひたすら考え抜いて考え抜いて、そして寝ましょう!!!

hammock.png
※エンジニアが本当に必要だったもの

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