皆さん
おはようございます。こんにちは。こんばんは。
突然ですが、自宅の秘蔵コレクションを保管していたHDDが吹き飛んで
長年の努力が全てパーになったこと・・
ありますよね?(男の因果律)
そんな悲惨な犠牲者を増やさないためにも冗長性構成いわゆるRAID(レイド)について
素人ながら簡単にご説明したいと思います。
※素人説明ですので、誤った知識、誤解を招く内容等ございましたら、遠慮なくご指摘ください。
それでは、早速始めましょう。
冗長性とは
冗長性(じょうちょうせい)は普通に生活しているとあまり馴染みのない言葉かもしれません。
基本的な意味としては、機能やデータを維持するために余裕をもたせる、余分な要素を設ける、何かあった際のリソースを残しておくといった意味合いとなります。
IT用語で言う冗長性は基本的に以下のような目的で導入されることが多いです
・可用性の向上:
機器の故障、ソフトウェアのバグ、人為的なミスが発生した場合でもシステムを停止することなく稼働させ続けることを可能とします。
・信頼性の向上:
データの破損や消失などのリスクを低減し、万が一、一部破損場合でも復旧作業を可能とします。
・耐障害性の向上:
特定のコンポーネントに障害が発生しても、システム全体への影響を最小限にとどめます。
以上の目的で冗長性が導入されます。
冗長性の具体例
・RAID(今回説明させていただきます。)
・電源の二重化:
サーバー機などではよくあるのですが、電源ユニットを複数搭載し、万が一電源ユニットが故障しても、もう一台の電源ユニットで電源供給を可能にします。
・ネットワーク経路の多重化
複数のネットワーク通信網を用意し、万が一、通信に問題が出た場合もネットワーク通信が途絶えないようにします。
・データのバックアップ
などなど・・
冗長性のデメリット
これはシンプルです。
冗長性はあるに越したことはない、なんぼあっても困らないのですが
前述している通り、電源ユニットを複数搭載したり通信網を複数準備したり、後述するRAIDに関してもシンプルにコストがかさみます。
本題:RAIDとは
RAIDとはRendundart Array of Independent Diskの略でオンラインゲームなどでよくあるコンテンツのことではありません。
複数のディスクを組み合わせて、あたかも一台のドライブであるかのように構築運用する技術です。
(複数のディスクを構成するに当たってコストがかかります)
RAIDには複数のレベルが存在し、用途がそれぞれ違います。
レベルが低いからと言ってそのRAIDが劣っているとかではありません。
RAID0
漢のRAID構成です。
複数のディスクに分割してデータを書き込みます。
たとえは、1TBのHDDが5つありこれらをRAID0で構成した場合、5TBの一つのドライブになります。
後述のRAIDたちは読み書き速度が肝になって来るのですが、このRAID0は分割して書き込むので、読み書き速度も高速です。
しかし、漢のRAID構成と言われる強烈なデメリットも存在します。
データを分割して複数のディスクに保存する関係上、複数あるディスクの一つでも破損してしまった場合、全てのデータが消失する危険性をはらんでおります。
シンプルにHDDを5台でRAID0で構成した場合、故障でデータが吹き飛ぶ確率も5倍です。
RAID1
守りのRAID構成です。
ミラーリングとも呼ばれます。複数あるディスクに同じデータのを書き込み、ディスクが一つ破損してももう一つに同じデータが保存されているので高い冗長性を発揮します。
デメリットとしては、同じデータを書き込む分、複数のディスクの総量の半分の量しかデータを保存できず、また書き込みの際も2台のディスクに同じデータを書き込んでいくので、RAID0に比べて書き込みスピードも遅くなります。
RAID5
バランスのRAID構成です。
複数のディスクに分散して書き込みを行うのですが、
パリティ情報と呼ばれるデータ復旧用の情報も分散して複数のディスクに保存していくため、ディスクが一つ壊れたぐらいでは残りのディスクのパリティ情報からデータ復旧が可能です。
RAID0とRAID1のいいところをいい感じに混ぜ合わせたような感じになります。ディスクが2台同時に壊れるとデータが消失します。
(大体同じ時期にディスクは揃えてるので、同時故障は稀によくある・・?)
他にもRAID6やRAID10など・・
他にも様々なレベルはあるのですが、今回はこの辺で。
みなせんもご自宅にRAIDを構成して、大事な秘蔵コレクションを守りましょう!!
それでは!!