Raspbianの初期設定
ラズビアンインストール後の初期設定および軽量化がいつも分からなくなるので、備忘録。
- Raspbian 9.4 (stretch) Lite
- Raspberry Pi 3B
ログイン
初起動時、最初にログインをしなければなりません。ユーザ名とパスワードはデフォルトで以下のようになっています。
raspberrypi login: pi
Password: raspberry
初期設定
SSH接続の有効化
キーボードやHDMIを接続して作業するのは、面倒なのでとりあえずこれを最優先。
IPアドレスを固定化
$ sudo vim /etc/network/interfaces
# ファイルの一番下に追加
auto eth0
iface eth0 inet static
address xxx.xxx.xxx.xxx
netmask xxx.xxx.xxx.xxx
gateway xxx.xxx.xxx.xxx
dns-nameservers xxx.xxx.xxx.xxx
1行目から
起動時にeth0を自動起動
eth0の設定を静的に設定
IPアドレス、サブネットマスク、デフォルトゲートウェイ、DNSサーバを設定
基本的にデフォルトゲートウェイとネームサーバは同じIPアドレスなはず
raspbian側のSSHを有効化
# 初期設定画面を表示
$ sudo raspi-config
設定画面表示後以下の手順で設定
- 5 Interfacing Options
- P2 SSH
- YES
rootでSSH接続できなくする
/etc/ssh/sshd_config内の一番下に以下を書く。
PermitRootLogin no
SSH再起動
sudo systemctl restart sshd
地域設定
言語・タイムゾーン・キーボードの設定を行う。
# 初期設定画面を表示
$ sudo raspi-config
言語設定
- 4 Localisation Options
- I1 Change Locale
- ja_JP.UTF-8 UTF-8(スペースで選択)
- ja_JP.UTF-8
タイムゾーン設定
- 4 Localisation Options
- I2 Change Timezone
- Asia
- Tokyo
キーボード設定
- 4 Localisation Locale
- I3 Change Keyboard Layout
- Generic 105-Key(Intel) PC
- Other
- Japanese
- Japanese - Japanese(OADG 109A)
- The default for the keyboard layout
- No compose key
VRAMの容量を変更
お好みで変更
# 初期設定画面を表示
$ sudo raspi-config
- 7 Advanced Options
- A3 Memory Split
- 16,32,64,128,256から好きな数字を入力
ファームウェアの更新
# ファームウェアのアップデート->再起動
$ sudo rpi-update
$ sudo reboot
piユーザの名前変更
参考:ユーザ名変更の個人的に「正しい」と思うやり方
piユーザが作成したファイルがあった場合、piユーザを削除するとroot以外それを触ることができなくなるため、削除しないほうがいいらしい。
# 仮のユーザ(tmp)を作成
$ sudo useradd -M tmp
# tmpユーザをsudoグループに追加
$ sudo gpasswd -a tmp sudo
# tmpユーザのパスワードを設定
$ sudo passwd tmp
# ログアウト
$ exit
# tmpユーザでログイン
# usermod -lでユーザ名をpiからnewpi(任意)に変更
$ sudo usermod -l newpi pi
# usermod -dでホームディレクトリを/home/piから/home/newpiに変更
$ sudo usermod -d /home/newpi -m newpi
# groupmod -nでpiグループをnewpiに変更
$ sudo groupmod -n newpi pi
# ログアウト
$ exit
# 最後にパスワードを変更
# 仮ユーザを削除
$ sudo userdel tmp
# newpiユーザのパスワードを変更
$ sudo passwd newpi
スワップ無効化
スワップファイルを作りたくない人はどうぞ
# スワップファイルを削除
$ sudo swapoff --all
# スワップを無効化
$ sudo systemctl disable dphys-swapfile
軽量化
参考:Raspbian Jessie Lite その他 設定
必要のないパッケージを削除したり、デーモンを停止することで動作を軽くする。
不要なパッケージの削除
# 入っているパッケージ一覧を表示
$ dpkg -l
削除できそうなもの
- triggerhappy (ショートカットキー割り当て)
- alsa-utils (alsaはAdvanced Linux Sound Architectureの略 音楽関係のやつ)
(追記:削除するとraspi-configが削除される?) - avahi-daemon (使用しているラズパイをホスト名で検索可能にする的な)
# パッケージの削除
$ sudo apt purge -y --auto-remove [パッケージ名]
不要なデーモンの停止
# 動いているデーモン一覧を表示
$ systemctl | grep running
パッケージは削除したくないけど、軽くしたい場合はデーモンを止めるのも有り
# デーモンの停止
$ sudo systemctl disable [停止するデーモン]