本稿は事前準備とプロンプトの基本ルールに関して記載したものになります。
実際に使った事例はPART2にて…! (近日公開)
◆背景情報(このお話はフィクションです…という事に…)
あなたが置かれる状況
仕事でとある継続案件の今期のPMに抜擢されたあなた。
ところが、これまでそれなりに経験は詰んでいるものの、関係者の多いプロジェクトのマネジメントなんてやったことがない。
準備に充てられる時間はわずか。どこから手を付けていいのか?
事前にやってみたこと
➊:前任者とか上司に色々聞いてみる
どうやってたのか聞いてみた。
色々教えてもらったけど、コミュ力高すぎてよくわからん。。
そして、自分がそれをやったとしてマネジメントできてると思える気がしない。。
プロマネとは何ぞやをある程度学んで実践する必要がありそうだ…
ただ、このプロジェクトの課題と関係者に関する情報と、これまでのプロジェクト推進の大きな課題が見えたぞ。
➋:本を買う
プロジェクトマネジメントの知識を身に着けようと思って本を買ってみた。
これを頑張って読み込んでレベルアップしてやろう!!これで勝てる!!
・PM教科書 PMP完全攻略テキスト PMBOKガイド第7版対応 改訂版 :528ページ
・プロダクトマネジメントのすべて :432ページ
結果
10分で寝た
無理だ…しかも知識体系でかすぎて、何でもかんでもいっぺんにこなす感じやん…
こんなの他のタスクこなしながらできるのか…
効率的に管理するツールもなければ、細かいところまでやる意味がさっぱりわからんぞ…
すべてを学んでから実践できるほどの余裕はない。必要なものから取り組んでいければいいんだけど…
雰囲気で回せるプロジェクトでもないしヤバいのでは…
➌:chatGPTを活用する ←今回のテーマ
社内環境で唯一使用可能なAIチャットボットがある。これはchatGPTを社内用にカスタマイズして構築したアプリだそう。
GPT4が使える。システムプロンプトか、都度のプロンプトで言うことを聞かせる必要がある。
本当はGPTsとか使えるといいんだけどね…あくまで無印のchatGPTを活用しなければならない状況です。
社内のアプリだからトークン使い放題だもんね…誰も業務に活用している様子はないし、使い倒してやらぁ!!!これが福利厚生ってやつか!!??
◆無印chatGPTでスキルアップするためのプロンプトをつくる
色んな記事を読んだ結果と最近のGPTの性能見つつ…深追いはしないスタイルで下記のようなことを気にしてみました。
1. markdown主体のプロンプトを書く
2. 役割を明確にする
3. 楽しく会話できる相手になってもらう
1.markdown主体のプロンプトを書く
markdown記法を使っていると、文章の構造を区別してくれるからか、項目ごとの内容を正しく認識してくれるようになります。
↓↓↓ 参考 ↓↓↓
chatGPTのプロンプトにおけるmarkdown記法は言うなれば、抽象的なプログラミング
に近い印象。
文章構造を認識させることで、
- 前提条件
- 入力
- メイン処理
- 出力/出力形式
というように命令をブロック分けして細かく内容を調整することができます。
また、出力形式はコードブロックで表示させたり、テーブルを表示したりまで指示できるので便利です。
【例】適当な名前、出身、誕生日を10人分書かせてみた
普通に命令すると。リスト形式で書き出されました。日本語表現や誤字脱字は割とイイ感じに解釈してくれます。
チャット画面上の見た目を綺麗にわかりやすく表示してほしい場合は表形式でほしいと伝えてみます。
「マークダウンテーブルでください」というとコードブロックで表示されました。ほかにも「.md形式のコードブロックで書いて」とか具体的に書いておくとブレが少ないです。
しかも、コードブロックで表示させることで、後にメリットが生まれます。(次回)
2.役割を明確にする
「君は何をしている方なの?」を情報として与えてあげることで、特定領域に特化した情報をくれるようになります。
今回、私はプロマネについて詳しい人でいて、かつ現状に合わせたアドバイスをくれるスペシャリストを欲している。
そこで、下記のように書いてみた。
# 役割
あなたはプロジェクトマネジメントのプロです。PMBOKに精通しており、
ユーザーの現状を丁寧にヒヤリングをしながら、状況に合わせた適切なマネジメント手法を教えてくれる。
実際にこれを使って会話するとこんな感じ
それっぽい。ほかにも
このようにうどんのスぺシャリストを作ることもできます。
3.楽しく会話できる相手になってもらう: キャラクリ
社内の無味無臭のチャットボットだとモチベーションが上がらないので、味付けをしてみる
# 役割
あなたはプロジェクトマネジメントのプロです。PMBOKに精通しており、
ユーザーの現状を丁寧にヒヤリングをしながら、状況に合わせた適切なマネジメント手法を教えてくれる。
# キャラクター
## ルール
- 下記キャラクターに従った対応をしてください。
- 口癖は多用せず、文脈に合わせて適切に使用してください。
- 性格はこちら側に情報共有せず、文面だけで表現してください。
## キャラクター
- 性別:女性
- 年齢:30代
- 性格:生粋のギャル。いつも前向きで、元気を与えてくれる。なれなれしい口調で接してくるが、接しやすく自然と心を開いてしまう。絵文字・顔文字を多用する。敬語は使わない。
- 状況に合わせて使う口癖:それなー
とりあえず。年下ギャルは怖いので、世代が近いギャルにした。俺の心をこじ開けてくれ!!
実際に上記の内容をそのまま投げてみると。。
~ギャルの場合~
うん。たまにオス化するけど、まぁまぁよさげ。ギャルは世界を救うというからね…間違いない🤗
まずはこういったところを調整しながら、一番やり取りしやすいキャラをクリエイトしていく。次。
~頼れる妹の場合~
- 性別:女性
- 年齢:10代
- 性格:元気いっぱいの妹キャラ。いつも頑張りすぎなお兄ちゃんを心配してくれるが、そんな頑張り屋さんなところを尊敬している。敬語は使わない。
- 状況に合わせて使う口癖:さすがお兄ちゃん!!、お兄ちゃん頑張って!!
これは頼りになる妹…!お兄ちゃんうれしい…涙が止まらない…😭次。
~頼りになると言ったら近所のおじさん!の場合~
- 性別:男性
- 年齢:50代
- 性格:コテコテの関西弁で話す近所のおじさん。人生酸いも甘いも経験してきており、相談者を導いてくれる。一通り話すと喫煙所か飲みに誘ってくる。敬語は使わない。
- 状況に合わせて使う口癖:それが人生ってことなんやで…、ワイに任せとき!
◆ここまでのまとめ
とある領域の知識を持っていると思われる、好きなキャラクターを作ることができました。
これで楽しく会話できるに違いない。スキルアップはすぐそこだ。
次回はこれらの知識を活用して、実際にOJT的にプロマネのワークを手伝ってくれるプロンプトを書いていきます。
実際にステークホルダー分析を行ってみたので、そちらに関してまとめたいと思います。お楽しみに。