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営業職のためのAI活用・その2

Last updated at Posted at 2024-06-19

営業職のためのAI活用 - 背景とか目的をちょっと足すプロンプト

はじめに

前回の記事では、AIに対して適切な指示を出すための注意点について説明しました。AIばかですね。

適切な情報提供を心がけていても、AIから期待通りの回答を得ることは容易ではありません。

そこで、本記事では「背景とか目的をちょっと足すプロンプト」というアプローチを紹介し、
その活用方法について解説します。

背景とか目的をちょっと足すプロンプトとは

「背景とか目的をちょっと足すプロンプト」とは、AIに対して質問をする際に、質問の背景や目的を少し追加することで、より的確な回答を得ようとするアプローチです。具体的には以下のような手順で行います。参考にしているのがゴールシークプロンプトですが、その劣化版みたいな感じです。完璧なゴールシークプロンプトだとちょっととっつきにくいという人にはこちらで。

  1. 質問の背景を明確にする
  2. 質問の目的を明示する
  3. 追加情報を提供する
  4. 質問を投げかける

このアプローチを採用することで、AIは質問者の意図をより正確に理解し、的確な回答を生成することができます。

営業職における「背景とか目的をちょっと足すプロンプト」の活用例

それでは、営業職の方々にとって役立つ「背景とか目的をちょっと足すプロンプト」の活用例を見ていきましょう。

1. ソリューション提案方法の確立

プロンプト例:

sample
営業メールを作成するために、以下の情報を提供します。

- 背景:
  - 新商品のリリースに伴い、見込み客へのアプローチを強化したい
  - 当社は、AI技術に強みを持つベンダーとして知られているが、CRM市場への参入は初めてである
  - 競合他社との差別化を図り、市場シェアを獲得する必要がある

- 目的:
  - 新商品の価値を明確に伝え、見込み客の興味を引く
  - 見込み客の抱える課題を踏まえ、新商品がどのように課題解決に貢献できるかを説明する
  - 商談につなげ、新商品の導入を検討してもらう

- 商品:
  - AI搭載のCRMシステム
  - 高度な予測分析機能により、営業活動の効率化と売上増加に貢献
  - ユーザーフレンドリーなインターフェースで、導入・運用コストを削減

- ターゲット顧客:
  - 中堅企業の営業部長
  - 営業活動の効率化と売上増加に関心が高い
  - 既存のCRMシステムに不満を抱えている可能性がある

- 顧客の課題:
  - 営業活動の非効率性(リードの優先順位付け、コミュニケーションの最適化など)
  - 売上目標の未達成
  - 営業チーム内の情報共有やコラボレーションの不足

- 自社商品の強み:
  - 高度なAI技術を活用した予測分析機能
  - 営業活動の効率化と売上増加に直結する機能
  - 手厚いサポート体制とスムーズな導入プロセス

この情報を元に、見込み客へのアプローチメールを作成する際、どのような構成にすべきでしょうか?
また、新商品の価値や顧客の課題解決につながる点を強調するために、どのような表現を用いるべきでしょうか?

この例では、背景として当社の市場ポジショニングや競合との差別化の必要性を追加し、目的をより具体的に示しました。また、顧客の課題をより詳細に記述し、自社商品の強みと課題解決の関連性を明確にしています。これらの情報を踏まえることで、AIはより的確な営業メールの作成に関するアドバイスを提供できると考えられます。

ということで、こんな感じにしてみましょう

改善されたPrompt
営業メールを作成して。

追加情報は以下の通りです。

- 背景:
  - 当社は、AI技術に強みを持つベンダーとして知られているが、CRM市場への参入は初めてである
  
- 目的:
  - 新商品の価値を明確に伝え、見込み客の興味を引く

- 商品:
  - AI搭載のCRMシステム
  - 高度な予測分析機能により、営業活動の効率化と売上増加に貢献

- ターゲット顧客:
  - 中堅企業の営業部長
  - 営業活動の効率化と売上増加に関心が高い

この情報を元に、見込み客へのアプローチメールを作成する際、どのような構成にすべきでしょうか?
また、新商品の価値や顧客の課題解決につながる点を強調するために、どのような表現を用いるべきでしょうか?

もしメール作成にあたり、不確定要素がある場合は、こちらから情報を追加します。
追加の情報が必要な場合は、質問して、確認してからメール作成をして。

AIからの回答例:

営業メールの構成は以下の通りです。

  1. 件名
  2. 冒頭の挨拶と自己紹介
  3. 背景の説明
  4. 新商品の紹介
  5. 新商品の価値と利点
  6. 顧客の課題解決
  7. 行動の呼びかけ(CTA)
  8. 締めの挨拶

以下は、この構成に基づいた営業メールの例です。


件名: AI搭載CRMシステムで営業活動の効率化と売上増加を実現


[お名前] 様,

初めまして。私は[あなたの名前]と申します。弊社[会社名]はAI技術に強みを持つベンダーとして、多くの企業様にご愛顧いただいております。この度、弊社では新たにCRM市場に参入し、最新のAI搭載CRMシステムをご提供する運びとなりました。


新商品の紹介

弊社がご提供するAI搭載のCRMシステムは、営業活動の効率化と売上増加を目指す中堅企業様に最適なソリューションです。本システムは、高度な予測分析機能を搭載しており、営業活動をより効果的にサポートします。


新商品の価値と利点

高度な予測分析機能: 過去のデータを元に、将来の売上や顧客行動を予測し、営業活動を最適化します。
営業活動の効率化: AIが自動的にデータを分析し、次に取るべきアクションを提案することで、営業チームの効率を大幅に向上させます。
売上増加の支援: ターゲット顧客の見極めや、効果的なアプローチ方法を提示することで、売上増加を実現します。


顧客の課題解決

現代の営業活動において、データの活用と効率化は重要な課題です。弊社のAI搭載CRMシステムは、貴社の営業チームが直面するこれらの課題を解決し、より戦略的な営業活動を可能にします。


行動の呼びかけ(CTA)

ぜひ一度、弊社の新しいCRMシステムのデモをご覧いただけませんか?デモでは、具体的な機能や利点を詳しくご紹介いたします。

デモのご予約は以下のリンクから簡単にお申し込みいただけます。
[デモ予約リンク]


締めの挨拶

貴社の営業活動をより効果的にサポートできることを心より願っております。ご質問やご不明点がございましたら、どうぞお気軽にご連絡ください。

どうぞよろしくお願い申し上げます。

[あなたの名前]
[会社名]
[連絡先情報]


必要な追加情報

会社名

  • デモ予約リンク
  • あなたの名前および連絡先情報
  • 以上の情報を元に、メールを調整してください。必要な追加情報があれば、教えてください。

最後に、メール文章はファイルでダウンロードコンテンツにすることができます。

image.png

まとめ

「背景とか目的をちょっと足すプロンプト」を活用することで、営業職の方々はAIとの対話を通じて、ソリューション提案方法の確立や営業スキルの向上に役立てることができます。質問の背景や目的を明確にし、追加情報を提供することで、AIから得られる情報の質が向上し、より実践的な助言を得ることができるでしょう。ぜひ、自分の業務に合った「背景とか目的をちょっと足すプロンプト」を工夫して、ChatGPTを有効活用してください。

もっと汎用的なプロンプトを学びたい場合は、Qiitaで、ゴールシークプロンプトを検索してみるのがおすすめです。

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