はじめに
ここ最近で物凄い勢いで導入率が高まっているRPAツール。
少子高齢化に伴う生産年齢人口の減少、育児や介護の両立をしながら働くなど労働者のニーズの多様化など、2019年以降『働き方改革』という言葉は嫌というほど耳にしている方も多いでしょう。
今回はRPAとは何か、そして導入するメリットなどRPAの基本についてご紹介していきます。
そして、RPAの概要は理解できても数多く存在するRPAツールから自社に最適なツールを探すのは骨が折れると思います。
特に大企業が使っているRPAツールが普遍的に有効かと言えば、必ずしもそうではありません。本記事では、より導入するツールを見極めなければならない【中小企業向け】のRPAツールを5つ厳選しました。
少しでもリソースを削減したい、業務を効率化させるためにツール導入を検討中の方の参考になれば幸いです。
「RPA」とは?
そもそもRPAとは「RoRobotic Procdess Automation」の略で、コンピューターやサーバ上にあるソフトウェア型のロボットが、これまで手動で処理していた作業を代行・自動化することを言います。
作業の処理手順を操作画面から登録するだけで業務を自動化できることから、『働き方改革』『コロナ禍』でより労働力確保や効率重視が求められる中、注目度が上昇中です。
特にホワイトカラー職などでは業務の効率化はもはや必須課題と言えるでしょう。
RPAツールの導入率は、大企業で50%超え、中小企業でも25%超えとなってきています。
RPAツール導入のメリット
業務の効率化
単純ながら手作業で行うもの業務は、完全に省力化することが可能です。省力化することで捻出された時間を他の知的作業に割くことで業務の効率化が見込めます。
作業コストを減少
RPAツールを導入することで、ロボットが年中無休24時間ヒトの代わりに稼働してくれます。これまで作業に費やした「時間」や「人件費」などのコストダウンに貢献してくれるでしょう。
ミスの防止
業務の処理を自動化しているため、入力ミスなどといったヒューマンエラーを起こすことはまずあり得ません。正確性や信頼性の向上が期待できます。
導入のしやすさ
RPAツールは、導入のイニシャルコストやランディングコストが他のツールと比較して安価なものが多く、また製品によって導入から即日利用が可能なツールもあるので、導入ハードルの低さも特徴的です。
RPAの2つの種類について
RPAについて『デスクトップ型』と『サーバー型』の2種類存在します。この違いを理解していないと導入する際、求める結果と大きくかけ離れてしまい無駄なコストが発生してしまう可能性がありますので、しっかりと把握しておきましょう。
デスクトップ型
デスクトップ型は、その名の通りRPAツールが個人のPC内で稼働し、個別の作業を自動化してくれます。特にネットワーク環境に左右されずにひたすら稼働してくれることがメリットとして挙げられます。
PCごとに自動化するため、全社で一括に管理する必要なく担当者単位でロボットを管理し、作業させる場合にとても役立ちます。
また、RPAツールの中では安価なものが多くPC単位で導入できるので小規模の導入を検討中の企業に最適です。
サーバー型
デスクトップ型とは逆に、サーバー上で100体以上のロボットが稼働できることが特徴的。なので大量のデータやルールを一括操作・管理することができます。
デスクトップ型と比較して初期費用が高額になりますが、大量のデータを扱うことができ、会社全体での導入がとてもしやすくなります。
【2020年最新版】RPAツール5選
ざっくりとですが、RPAツールの特徴をまとめました。では、実際に導入を検討している方はどのベンダーを選択すれば良いのか悩ましいですよね。
ここでは、主に中小企業に最適なRPAツール5選をご紹介いたします。
Uipath(ユーアイパス)
導入数から見ても世界有数のRPAツールです。シナリオ作成、実行、管理などの機能を個別の製品として提供しています。幅広いシナリオを設定することで、小規模から大規模まで多様な処理に対応することが可能です。ドラッグ&ドロップのような操作で利用できるのも特徴です。こちらも海外製品のため、英語表記の説明が混ざっております。
URL:https://www.uipath.com/ja/
Automation Anywhere(オートメーションエニウェア)
オートメーションエニウェアは、アメリカでNo.1のシェア率を誇るRPAツールです。機械学習することができるので、人間同様の意思決定がツールで行えます。他にも高いセキュリティも特徴的で小規模から大規模まで対応することができるが、英語表記であったり操作がやや難しめのエンジニア向けツールになります。使いこなせれば高い効果が見込める!?
URL:https://www.automationanywhere.com/jp/
アシロボ
定額+簡単操作が特徴的なRPAツール。国内のRPAベンダーのため英語表記が残らず、売り手目線ではなく利用者目線で開発されているのでユーザビリティが圧倒的に優れています。分厚いマニュアルや専門職は一切必要なく、現場担当者がすぐに使用できる設計です。まさに、中小企業向けと言っても過言ではないRPAツール。月額も5万円から始められ、1ヶ月限定のトライアル版もあるので手軽に始められるでしょう。
WinActor(ウィンアクター)
NTTグループが開発した国内シェアがNo.1のRPAツール。国産ツールなので完全日本語対応な上、パートナー企業が国内のすべての地域に存在するためサポート体制も充実しています。またWinActor最大の特徴として、Windows端末上で動作するあらゆるソフトの作業処理をすべて自動化することができます。
BizteX cobit(ビズテックス・コビット)
コンピュータやサーバに直接インストールする必要がないクラウド型のRPAツールです。そのため、初期費用や導入スピードの速さが特徴的です。またプログラミングの知識も一切不要。費用については、ロボットの稼働量によって金額が変わる従量課金となっております。クラウド型のためネット環境によって処理速度も変化。
URL:https://service.biztex.co.jp/
情報システム部門と、現場とで使い分けるやり方も
情報システム部門で主に活用する場合は、UipathやAutomation Anywhere、
現場での活用がメインの場合はアシロボなど、
それぞれの部門にあわせて複数のRPAを導入することで、
情報システム部門の負担軽減につながることもあると思います。
最後に
RPAツールを導入することで、大幅なコスト削減と業務の効率化が実現できるでしょう。
しかし、RPAと簡単に言っても価格や機能面、ツールの種類による違いなど抑えておくべきポイントがたくさんあります。
あなたはなんのためにRPAツールを導入して、どのような結果を望みますか?導入の前に、RPAツールごとの特性を理解して、目的達成に最適なツールを選択していただければと思います。