これは、 技術同人誌(以下略) アドベントカレンダー 2日目の記事です。
昨日(12/1) は、@Rhodium-Complex さんの『明後日からわかる有機化学』の執筆過程](https://note.com/_rhodium_/n/nd1b488f38d50) でした。
はじめに
こんにちは。
(人によってははじめまして?)
ふれーむといいます。
※技術同人誌関連ではふーれむと表記するケースがあります。フレームワークでミーム汚染を起こす関係で……
技術同人誌界隈でそれとなくコミュニティ活動をしているものです。
アウトプットで一般的なものでいうと、ブログ(Qiita、Zenn、note)や、LTなどの登壇、技術同人誌などのアウトプットがまず思い浮かべられるだろうな という気がします。どうでしょうか。
今回はそういった一般的なアウトプットからはすこし外れる話になるのですが、私はここ2年ほど 月刊I/O誌 にて、中部以西のイベントを中心にイベントレポートを書かせていただく機会が多く、書き続ける中でレポートを書く際に気をつけている事が結構移り変わってきたなー という実感について書いてみたいと思います。
そもそものはじまり
私がイベントレポートを月刊I/Oに書き始めたのは2022年の大垣MiniMakerFaireからなのですが、書き始めた当時は
- なんか面白そうなもの
- キャッチーなもの
- 取り組みがよさげだなと感じたもの
- エンベデッドシステムスペシャリストとしてコツやポイントをお伝えできると、自作派の人を後押しできそうだな~と感じたもの
を中心に、作ったものの取材をさせてもらい、記事を構成していました。
もともと最初から気にしていたポイント:制御や自作の急所みたいなものをお伝えしたい
これは上述の箇条書きの4つ目の話になるのですが、家や会社、開発・工作の拠点(ラボ)なんかだと、環境としては理想に近い条件へとどうしても近づくのに対し、たとえば Maker Faire などの外部の会場だと、いわゆる外乱(外部から機器の動作を妨げるもの)の影響が大きくなるケースなどがあります。
代表的なものでかつ、影響の大きいもの(実際にハマっているケースをよく見るもの)から順番にいうと
- 直射日光が降り注ぐブースに配置されるケース
- 会場のライトが白色光ではないケース
- (それが起きる事は本来的にはあんまり良くないとされていますが)他の出展者が発生させたノイズの回り込みが起きるケース
- 気温・湿度の変化
などがあり、気付いた場合は紙面である程度(特定の出展者さんを攻めたい気持ちは全くないため)ボカしながらも言及するようにしており、これは2年前からずっと変わらない感じです。
1つ目の気付いたポイント:文章と写真にしたときにお伝えしきれないケースを避ける
実際に取材を進めて、いざ記事を書こうとすると 記事として文面や写真になった際、イベントや、その作られたモノの面白さ・楽しさ・興味深さみたいなのが方向性的に減る(というか、どうにも紙幅などの関係や、私の力量の都合ででお伝えしきれない)ケースがでてきました。
たとえばこれは音を主軸にした展示であったり、動的な動きが面白い展示であったり というものです。
※最終的に静止した状態で面白さが伝わるのであれば、その形で写真を載せて書けば大丈夫なので、途中からはそういう「楽しさを切り取れる」ポイントを探すようになりました。
2つ目の気付いたポイント:冊子を手に取った時にキャッチーなものを入れたい
これは、店頭で月刊I/O誌が並んでいて、手に取った時に気づいたのですが、イベントレポートはカラー原稿となる事が多く、月刊I/O誌は最初の方にカラーページが入ります。
キャッチーなものが載ってると冊子を手にとって、そのまま買っちゃいません?
そういう事です。
3つ目の気付いたポイント:技術的に高度なものよりもアイデアが尖ったものを入れたい
基本的に何でもそうですが、特定のコミュニティやイベントで、エキスパートから初学者までの構成人口比を示すと、ピラミッド型になり、エキスパートほど人数が少なく、初学者ほど人数が多い傾向が現れます。
私の個人的な考えとして、どんなムーブメントや文化でもそうですが、裾野が広くならないと山が高くなっていかないものだと考えていて、こういったイベントレポートを見て 「作ってみたい!」 や、 「イベントに出てみたい!」 と思ってもらえると嬉しいな という前提で記事を書くようになりました。
その結果、裾野が広がるような良いアイデアと感じたものを基本的にはイベントレポートに書きつつ、技術的な話を最初にお伝えしたポイント「制御や自作の急所」を中心に担保して幅を出す といったように、両輪でバランスを取るような形でレポートを書く感じに、最近は着地しています。
結果
結果、雑誌という形でMakerムーブメントを切り取って記事に書かせて貰う際には、出展物のいいとこ探しをひたすらイベントでしつづける という形になりました。
きっと、それでよいのです。作って楽しんで交流するのがMakerムーブメントなので。
来年も色んなイベントに出没して、引き続き「書く」事でMakerムーブメントを盛り上げていければな~ と思っています!
おわり。