はじめに

これまでDeploymentの動作を確認してきましたが、これからはJobの動作を確認したいと思います。

JobとはReplicaSetと同様にPodを管理する上位リソースですが、ReplicaSetと違って何かしらのジョブを実行したら、そのPodは削除されます。
なので、定常的な業務を動かすのではなく、バッチ処理的な業務での活用が考えられます。代表的なところだと、バックアップ、データ連携などでしょうか。

Jobの作成

以下のマニフェスト（yamlファイル）を作成しました。

sampleJob.yaml

apiVersion: batch/v1
kind: Job
metadata:
  name: sample-job1
spec:
  template:
    spec:
      containers:
      - name: sample-job1
        image: centos:latest
        command: ["echo"]
        args: ["hoge"]
      restartPolicy: Never

Cent OSのコンテナをデプロイして、そこでechoで"hoge"と表示させるだけのJobです。

applyします。

$ kubectl apply -f sampleJob.yaml
job.batch/sample-job1 created

確認

作成したJobを確認します。

$ kubectl get jobs -o wide
NAME          COMPLETIONS   DURATION   AGE   CONTAINERS    IMAGES          SELECTOR
sample-job1   0/1           21s        21s   sample-job1   centos:latest   controller-uid=7fc0d5b6-663e-4a7a-b78d-0290faa3729d
$ kubectl get pod -o wide
NAME                READY   STATUS      RESTARTS   AGE   IP              NODE           NOMINATED NODE   READINESS GATES
sample-job1-m85pt   0/1     Completed   0          64s   192.168.79.78   k8s-worker01   <none>           <none>

STATUSがReplicaSetとと違って、「Completed」となってますね。Jobがもう終わって、Podは削除されているようです。

Jobがちゃんと実行されたのか、logを確認してみます。

$ kubectl logs sample-job1-m85pt
hoge

ちゃんと実行されてますね。

まとめ

一つのJobの実行が終わったらすぐにその環境を削除するなんて、まさにマイクロサービスって感じがしますね。
Jobをうまく利用できるとHWリソースの節約にもなりますので、これからこのJobの動作を確認したいと思います。