はじめに
ubuntu 22.04LTS desktopをインストールしたので、その備忘録です。
からあげさんの記事Ubuntuをちょっと使いやすくする設定集が基本になりますが、自分向けの内容を補足しました。
snap版のアプリはつまづくところが多いです。
環境
- win10とlinuxのダブルブート(ストレージは別々)
- linux: ubuntu desktop 22.04
- マシン: ASUS BX310U corei5-7200U 2.5GHz
- keyboard: US
内容
linuxをインストールするとwinでの時刻がずれてしまう
windowsの環境があるマシン上にubuntuのストレージが追加されるとwindowsでの時刻表示がずれてしまいます。
対策は、linux上で以下コマンドを実行します。
$ sudo hwclock --verbose --systohc --localtime
詳細説明は以下サイトを参考です。
サイト1によっては以下コマンドで実行するとありますが、違いはよくわかりません。
私は実行してないです。
$ timedatectl set-local-rtc true
visual studio code のインストール
からあげさんの記事そのままの方法でやります。
簡単・早い、感謝です。
snap版は日本語入力できないためです。
zoom のインストール
vscodeと同じくdebパッケージでインストールします。
debパッケージのダウンロード: zoom deb download
インストール方法:
$ sudo dpkg -i ~/Downloads/zoom_amd64.deb
依存関係のエラーが出る場合は、sudo apt install
で事前にインストールします。
日本語入力のインストール
こちらの記事Ubuntu 22.04 LTSで日本語入力 (iBus – Mozc, Fcitx – Mozc)に従って設定します。2
2点補足。
- 今はfcitxは
fcitx5
をインストールするのがいいようです。 - fcitx5のインストール後は、ログアウトではなくマシンの再起動がいいと思います。
しかしそれでも日本語設定(fcitx-mozc)ではまってしまったので、私の対処法を以下に記します。
不思議なことに、2台(デスクトップ機1台,ノート機1台)にほぼ同時にインストールしましたが、片方(デスクトップ機)は問題なし、もう片方(ノート機)は以下のように問題が発生しました。両者の違いがどこから来るのかは不明です。
2つの問題が同時発生してました。
- fcitxインストール後も日本語設定(fcitx-mozc使用が前提)でタスクバーに"A"(Mozc)としが表示されず、キーボードアイコン(fcitx)が表示されない。
- 原因: fcitxが起動していなかった。私の場合は自動起動するはずが、自動起動しない。
- 解決策: fcitxが自動起動する設定を追加します。
アプリアイコンの中からApplication Startup Preferences
をみつけて起動し、新規項目を追加し、コマンド内容をfcitx5 &
とします。3logoutしてからloginすると、fcitxが自動起動してくれます(キーボードアイコンが表示される。ただしなぜかmozcの"A"アイコンは表示されない)。
これでブラウザ以外のターミナル上などではfcitx+mozcによる日本語入力およびctrl+spaceにより入力言語切り替えができるようになりました。
あと、参考情報としては、- fcitx関連の状態の分析には
fcitx5-diagnose
が使えて、不具合原因の手がかりがつかめそうです。 -
XMODIFIER
などの環境変数の設定はしていません。4
(2022.10.09追記ここから)
と書いてましたが、やっぱり環境変数設定は必要なようです。
何らかのタイミング(おそらくbash-->zshへの切り替えか)で、input methodが使えなくなりました。なぜかibusが動いてたみたいです。
以下の手順で変更しました(いろいろやったので、他にももしかしてあるかも)。- fcitx-->fcitx5へ変更
-
im-config -n fcitx5
を実行 - fcitx configuration(GUIアプリ)でmoczを登録
- 環境変数の設定:
/etc/environment
に以下を追記5/etc/environmentGTK_IM_MODULE=fcitx QT_IM_MODULE=fcitx XMODIFIERS=@im=fcitx
- logout/login
(2022.10.09追記ここまで)
- タスクバー上に"A"のアイコンが表示されている = mozcは使えている意。
- タスクバー上にキーボードのアイコンが表示されている = fcitxが起動している意。
- fcitx関連の状態の分析には
- Firefoxで日本語が入力できない。
- 症状: Firefox上で日本語入力が不可能。タスクバー上のキーボードアイコン(fcitx)は表示されている。ターミナルなど他のアプリでは日本語入力可能。
- 原因: デフォルトでインストールされているFirefox(snap版)が原因のようです6 (2022年8月時点)。ちなみにsnap版のchromiumでも日本語入力はできませんでした。
- 解決策: snap版からオフィシャルバイナリ版Firefoxに切り替える。
- snap版Firefoxのアンインストールする。ubuntuSoftware上でのGUI操作でアンインストール。
-
オフィシャルバイナリ版Firefoxに準備いただいているスクリプトを使ってインストールする。
- テキストエディタを使って、スクリプトを
firefox-downloader.sh
として作成する。 - 実行権限を与えてから実行する。
記事にはsnap版Firefoxを実行する前にバイナリ版Firefoxダウンロード・インストールを実行するようにありましたが、私の場合はsnap版(デフォルトインストール)を動作させたあとに、上記作業を実行して特に問題ありませんでした。
- テキストエディタを使って、スクリプトを
# サイトからコードをコピーしてきて、firefox-downloader.shを作成。 $ chmod u+x firefox-downloader.sh $ ./firefox-downloader.sh
設定ではないですが...
ウィンドウのサイズ変更と移動のショートカット
- ウィンドウの移動: [alt] + F7 --> 矢印キーで調整 --> enterで確定
- ウィンドウのサイズ変更: [alt] + F8 --> 矢印キーで調整 --> enterで確定
参考
矢印キーでの調整の箇所では、shiftやctrlキーを同時に使えば変化が早くなったり遅くなったりします。
enterで確定の箇所では、確定前にescキーで元の状態に戻せます。
こういう操作のときはマウスを使ってもいいのですが、ウィンドウの端をつかむのが非常に困難なので、こういうショートカットが役に立ちます。
個人の好み
terminalの細かい設定
私は以下のように設定しました。
- background colour: #002B36
- font: DejaVu Sans Mono #12
日時・時刻フォーマット
settings
--> Region & Language
--> Formats
プルダウンメニューからSouth Africa
を選択。
-
例: Ubuntu 22.04 LTS "Jammy Jellyfish" 〜Gnome 42搭載・・エンハンス項目は?? ↩
-
1.iBusに設定。
Settings
-->Regions&Language
-->Manage Installed Languages
-->Keyboard input method system
でiBus
を選択。
2. logout --> 再login で、タスクバー上に"A"が表示される。[Win]+[Space]でkeyboard-English(US)とMozcの切り替え可能。
3. fcitx5インストール。sudo apt install fcitx5-mozc -y
のあとにマシン再起動。
4. fcitx5に切り替え。Settings
-->Regions&Language
-->Manage Installed Languages
-->Keyboard input method system
でfcitx5
を選択。
5. logout & 再login.
6. アプリアイコンからfcitx5 configuration
を選択し起動して、keyboard-English(US)の下にmozcを追加。 ↩ -
通常のfcitxでも大丈夫と思いますが、Ubuntu 21.10でFcitx 5を使用するの記事から
fcitx5
をインストールしました。 ↩ -
ubuntuではないですが、同じdebian系のantiX21でも日本語入力ツール(fcitx5)のインストールがうまく行かず、結局起動後にターミナルを開いて
fcitx5 &
を実行しています。ここでも不具合調査時にfcitx5-diagnoze
コマンドが役に立ちました。このantiX21では、以下の環境変数を設定しています(desktop-session.confというファイルに書き込んでいます)。ここでのミソは変数の値をfcitx5とせずに、fcitxとすることです。↩export GTK_IM_MODULE=fcitx export QT_IM_MODULE=fcitx export XMODIFIERS=@im=fcitx export DefaultIMModule=fcitx
-
マシン起動時自動読み込みの環境変数の設定はいろいろあるようですが、wayland環境にてシェル起動前にfcitx5を起動させるには/etc/environmentに書くのがいいようです。ただし全マシン上の全ユーザーに適用されるようです。 ↩