0
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

音響学のカリキュラムを考えてみた

Posted at

音響学(基礎)

純音と正弦波
正弦波の基本的な性質には、周期、振幅、周波数がある。純音は単一の周波数成分だけを持ち、スペクトルでは鋭いピークとして表れる。

複合音と倍音構成
複合音は複数の周波数成分から成り、基本周波数とその整数倍の倍音から構成される。音色は倍音の構成比によって変化する。これを利用した加算合成では、複数の正弦波を足し合わせて音を合成する。

音の三要素
音の大きさは振幅に関係し、ラウドネスと呼ばれる。音の高さは周波数によって決まり、ピッチと呼ばれる。音色は波形と倍音構成によって決まり、音の「質感」を決定づける。

音の大きさ
音圧の大きさはデシベル(dB)で表され、相対的な指標である。A特性フィルターは人間の耳の感度に基づいた補正曲線であり、騒音計などで使われる。

音の高さ
周波数(Hz)は音の高さを決定する。楽器の鍵盤と周波数の関係は数学的に規則性があり、ピッチクラスやオクターブの概念によって整理される。

音色の違い
サイン波・矩形波・鋸波・三角波など、波形によって含まれる倍音の構成が異なる。音色の特徴を決定づけるのはこの倍音構造である。

サウンドの仕組み

サンプリング理論
アナログ信号をディジタル化するためには、ナイキストの定理に従い、信号の最高周波数の2倍以上のサンプリング周波数が必要である。サンプリング周波数の設定は、音質とデータ量のバランスを考慮して決定される。

標本化(離散化)
連続的な波形を一定の時間間隔でサンプルすることで、離散的なデータに変換する。これはディジタル処理の第一歩である。

量子化
標本化された信号の振幅を、限られた段階に分けて近似する。ビット数が多いほど細かく表現でき、量子化誤差は小さくなる。

音声ファイルの構造
WAVEファイルなどの音声データ形式は、ヘッダー情報とデータ部から構成される。サンプリング周波数、チャンネル数、ビット深度などが含まれる。

音の合成と再生の基本
音源、DAコンバータ(DAC)、スピーカーなどの機器を経て音が再生される。音の生成には、複数の波形の加算による合成が基本となる。

コンピュータミュージック

音楽記譜と五線譜の読み方
音の高さや長さを視覚的に記録するために使われる。五線譜では、音部記号・拍子記号・音符・休符などが使われる。

音階と音程の理論
長音階(メジャースケール)と短音階(マイナースケール)、および音程の関係に基づいて楽曲は構成される。

音符と休符の時間的長さ
全音符、2分音符、4分音符などの単位により、演奏の長さが決まる。

強弱記号と表現
音楽に表情をつけるために、p(ピアノ)、f(フォルテ)などの記号が用いられる。

拍子と拍の取り方
拍子は一定のリズムを保つための単位で、4/4拍子、3/4拍子などがある。拍とは時間の区切りを示す。

テンポと拍感
BPM(Beats Per Minute)でテンポを表し、楽曲の速さやグルーヴ感に影響を与える。

音楽の三要素
メロディー(旋律)、リズム(時間構造)、ハーモニー(和音構造)によって音楽は構成される。

自動作曲の概念
パターン、ルール、確率的手法などを使って、コンピュータによる自動作曲が可能になる。

MIDIの理論と構造

MIDIの基本仕様
ノート番号で音の高さを、ベロシティで演奏の強さを、プログラムチェンジで音色を指定する。これにより、シンセサイザーや音源の制御が可能になる。

パーカッションマップ
ドラムなどの打楽器音源は、MIDIノート番号ごとに音が割り当てられており、キーボードで演奏することもできる。

MIDIファイルの構造
複数のトラックやタイミング情報を持ち、演奏データとして保存・再生される。

DTMの概念
デスクトップ上で音楽制作を行う環境をDTM(DeskTop Music)と呼び、MIDI信号とソフトウェア音源の連携が重要となる。

ディジタル信号処理(DSP)

周波数分析
フーリエ変換により、時間領域の信号を周波数成分に分解できる。スペクトルとはその分布を示すものである。

スペクトログラム
時間ごとのスペクトルの変化を視覚化することで、音の時間的な特徴と周波数の関係が把握できる。

楽器音の周波数特性
各楽器は固有の倍音構成を持ち、それが音色として現れる。ピアノやバイオリンなどは、特有のスペクトル分布を持つ。

フィルタの種類と設計
ローパスフィルタは低音を通し高音を除去する。ハイパスフィルタは高音を通し低音を除去する。バンドパスフィルタは中間帯域だけを通す。用途に応じて使い分ける。

シンセサイザーの構造と方式

合成方式の分類
加算合成、減算合成、FM合成、物理モデルなどの方式がある。それぞれ異なるアプローチで音を生成する。

アナログシンセの基本回路
VCO(電圧制御発振器)、VCF(電圧制御フィルタ)、LFO(低周波発振器)などが基本となる構成要素である。

基本波形とオシレータ
サイン波、矩形波、鋸波、三角波などの波形を発生するオシレータによって、音の元が作られる。

エンベロープの構成
ADSR(アタック、ディケイ、サステイン、リリース)の4段階で音量の変化を制御する。

各合成法の詳細
加算合成は倍音を足す方式、減算合成は波形から成分を削る方式、FM合成は搬送波と変調波を用いた周波数変調方式である。

カープラス・ストロング法
物理モデルに基づく合成法であり、弦の振動を模擬することで自然な音を再現する。

エフェクターの種類と仕組み

ディストーション
波形を非線形にクリッピングして、歪み成分(倍音)を生み出す。

コンプレッサー
音の振幅の変化を抑え、全体的に均一な音量に整える。

リバーブ
残響を加えることで、音に広がりや空間感を与える。

コーラス・フランジャー
微小な遅延と位相の変調により、音に厚みや動きを与える。

トレモロ・ワウ
LFOによって振幅や周波数を周期的に変調し、音に揺らぎを与える。

ノイズゲート
一定以下の音を遮断することで、無音部分を保つ。

EQ・フィルタ
特定の周波数帯域を強調または除去して、音色を調整する。

0
0
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
0
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?