イントロ
ぼくのストーリーを読んでくださる皆さんは、きっと「自分の道を自分で切り開きたい」と考える方や、「好きなことを仕事にしたい」と夢見る方々なのではないでしょうか。ぼくのこれまでの人生をストーリー仕立てでお届けします。学生時代から現在、そしてこれからのビジョンまで、少し長めの旅路になりますが、珈琲でも飲みながら一緒に歩んでみませんか?
要約すると、学生時代の北海道でのモノづくりへの情熱、サラリーマン時代の安定と違和感の狭間での葛藤、東日本大震災をきっかけとした脱サラ決断、フリーランスとしての苦悩と充実感、現在のフリーランス開発者としての取り組み、そして将来のビジョンまで、具体的なエピソードを交えながら描写しています。
学生時代
好奇心が導いたプログラミングの世界
ぼくの物語は、北海道の自然豊かな環境で始まります。小さい頃から「モノをつくる」のが大好きでした。紙とペンで空想の街を描いたり、レゴブロックでオリジナルの宇宙船を作ったり。プラモデルもただ組み立てるだけじゃ満足できなくて、色を塗り替えたりパーツを付け足したりしてましたね。皆さんにも、そんな「何かを作り上げたい!」という衝動を感じた瞬間ってありませんか?
中学生になると、学校の授業ではじめてパソコンに触れる機会がありました。正直、当時は「パソコン = ゲーム機」くらいの感覚だったんですが(笑)、ある日、HTML や VBA というものを知ったんです。簡単なコードを書くだけで、画面に自分の作ったページが表示される。それが楽しくて仕方なかった。そこから独学で CSS や CGI、JavaScript を学び始め、掲示板や小さなホームページを作っては友達に見せていました。コードが動いた瞬間の「やった!」という感覚は、今でも鮮明に覚えています。
高校や専門学校に進む頃には、「将来はモノづくりに関わる仕事がしたい」という思いが芽生えていました。授業が終わると、家に帰ってひたすらコードを書く日々。時にはバグに悩まされて頭を抱えたりもしましたが、試行錯誤の先に「動いた!」という達成感があるから、やめられなかったんです。この頃のぼくは、まさに好奇心の塊。皆さんも、何かに夢中になったあの純粋な気持ちを思い出してみてください。それが、ぼくの原点です。
サラリーマン時代
安定と違和感の間で揺れて
専門学校を卒業後、ぼくは関東近郊の企業にシステムエンジニアとして就職しました。念願の「プロのエンジニア」としての第一歩です。最初は Delphi や Visual Basic、C# などを使った組み込みシステム開発や、医療システムの構築に携わりました。某メーカーのプロジェクトでは、コードが医療現場で役立つ瞬間を想像してワクワクしたものです。技術を磨きながら、少しずつ成長している実感もありました。
でも、安定した環境に身を置く中で、だんだん違和感を覚えるようになったんです。たとえば、「仕様書通りに作る」という仕事の進め方。確かにスキルは上がるし、学びもある。でも、「自分でゼロから生み出す」機会が少ないことに物足りなさを感じていました。皆さんも、「もっと自由にやりたいのに!」とモヤモヤした経験ってありませんか?ぼくにとって、それはサラリーマン生活の中で日に日に大きくなっていったんです。
さらに、組織の中での働き方に「自分の時間が他人に奪われている」という感覚を持つようになりました。残業や会議で、自分のアイディアを形にする時間が削られる。安定は手に入れたけど、本当にやりたいことはどこにあるんだろう?そんな疑問が頭を離れなくなったんです。この違和感が、後に大きな決断を下すきっかけになるとは、当時は想像もしていませんでした。
震災のきっかけで脱サラ
人生を見つめ直す瞬間
そして、人生の転機が訪れます。2011 年 3 月 11 日、東日本大震災。ぼくは関東にいましたが、あの揺れとその後の混乱を目の当たりにし、強烈な衝撃を受けたんです。ニュースで流れる被災地の映像や止まらない余震。日常が一瞬で変わってしまう現実を突きつけられ、「このままでいいのか?」と自問するようになりました。
皆さんも、人生が大きく揺さぶられた瞬間ってありますよね?ぼくの場合、震災が「本当にやりたいことをやるべきだ」という思いを加速させたんです。安定した会社員生活を続けるか、それとも自分の手で未来を切り開くか。悩みながらも、「後悔したくない」という気持ちが勝りました。そして、約 8 年間勤めた会社を辞め、フリーランスとして独立する決断を下したんです。
脱サラ直後は、正直不安だらけでした。貯金を切り崩しながら、まずは Web 制作やシステム開発の案件を引き受けて生活を繋ぐ日々。でも、「自分で選んだ仕事をする」という自由は、サラリーマン時代には味わえなかった充実感をくれました。お金のためだけじゃなく、「自分が作りたいものを作る」楽しさをはじめて実感した瞬間でもあったんです。この選択が正しかったかどうかは、今でもときどき振り返りますが、あの時の決断があったからこそ、今のぼくがいる。そう思えるんです。
現在
フリーランス開発者としての挑戦
今、ぼくはフリーランス開発者として活動しています。クライアントの案件をこなしながら、自分のプロダクト開発にも挑戦中。たとえば、フロントエンドからバックエンドまで一貫して手がける Web アプリの開発や、個人で運営するサービスの構築。技術的な幅を広げつつ、「作るだけでなく届ける」ことを意識しています。
実は、独立後にセールスライティングのスキルとも出会いました。これがまたおもしろいんですよ。コードを書くのとはまったく違う視点で、「どうすれば人に伝わるか」「どうすれば行動してもらえるか」を考える。心理学や論理的思考を学びながら、ライターとしての表現力も磨いてきました。今では、ペンネーム「おおとろ」として、こうやって文章を書く仕事も楽しんでいます。
日常は、好きな珈琲を淹れて、静かにコードを書く時間が多いですね。アウトドアが趣味なので、週末には釣りやキャンプに出かけてリフレッシュ。自然の中で焚き火をしながら、「次はどんなサービスを作ろうか」と考えるのが至福の時間です。皆さんも、自分のペースで好きなことを楽しめる時間って、大事だと思いませんか?ぼくにとって、フリーランスは「自分の時間を自分で守る」働き方そのものなんです。
今後のビジョン
技術と情熱で未来を描く
さて、ここからは未来の話。ぼくにはいくつか叶えたい夢があります。まずひとつ目は、「自分のサービスを世に出して、持続的な収益を得ること」。クライアントワークは楽しいけれど、どうしても「時間を切り売りする」形になりがち。たとえば、サブスクリプション型の Web サービスやアプリを開発・運営して、「仕組みで稼ぐ」モデルを作りたいんです。すでにアイディアを温めているプロジェクトもあるので、近いうちカタチにできたらいいなと思っています。
ふたつ目は、「仲間と一緒に大きな挑戦をすること」。フリーランスとして自由に働くのもいいけど、同じ志を持った仲間とチームを組んで、よりスケールの大きなプロダクトを生み出したい。「好きなことを仕事にして、自由に生きる」という価値観を共有できる人たちと一緒に、何かを成し遂げる。そんな未来を想像するとワクワクしますね。
そして、もうひとつ、個人的な夢があります。それは、親孝行として「家族に家を建ててあげること」。独立してからずっと支えてくれた両親への感謝を、形にしたいんです。そのためにも、技術を磨き、ビジネスを成長させて、経済的な自由を手に入れる。それが、ぼくのこれからの目標です。
アウトロ
皆さんと一緒に未来を描きたい
ここまで読んでくださった皆さん、ありがとう。学生時代の好奇心、サラリーマン時代の葛藤、震災をきっかけにした脱サラ、そして今と未来のビジョン。ぼくの人生は、「モノづくりが好き」「自由に生きたい」というシンプルな想いから始まり、今もその軸は変わっていません。
このストーリーを通して、皆さんの心に何か響くものがあれば嬉しいです。「自分も何か始めたい」「自由に働きたい」と思っているなら、ぜひ一歩踏み出してみてください。最初は小さな一歩でもいいんです。ぼくだって、震災後の不安な一歩から始まりました。それが積み重なって、今の自分を作っているんですから。
これからも、フリーランス開発者として、ライターとして、皆さんに役立つものをお届けしていきたい。そして、いつかこの Qiita で「新しいサービスをリリースしました!」と報告できる日が来ることを楽しみにしています。それではまた、どこかでお会いすることを願って。
おわり