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DMP入門まとめ

Last updated at Posted at 2018-08-31

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重要だと思った部分を抜粋しつつまとめ

DMPとは

  • データマネジメントプラットフォーム
  • 多様で大量のデータを蓄積・統合し、リアルタイムに分析して1人1人の消費者に最適なタイミングで最適なコミュニケーションとサービスを送り込むことができるもの
  • 従来の消費者を大括りでしか扱わないマスマーケティングから、マススケールの1to1マーケティングにシフトできるもの(多量で大規模なのに1人1人にあったマーケティング)
  • マススケールでの1to1マーケティングを実現するためのベースとなる仕組み

DMPの役割

主に2つ

  • 広告配信対象となるオーディエンスデータを販売する事業者を指す「オープンDMP
    • 広告配信のためにデータそのものが商品価値があるものとして扱われるもの(サードパーティデータ)
  • もうひとつは企業が自社で保有している顧客および将来の顧客の行動をデータベース化する「プライベートDMP
    • 広告を含むより多くのマーケティング施策のためにデータを活用するもの

今後のマーケティングの根幹を成すのはプライベートDMP

DMPを定義する要素

大きく分けると

  • データの保管
  • データの分析
  • データの分割(セグメント)

細分類したワークフロー

  1. 顧客IDWebサイト訪問クッキー会員IDソーシャルメディアIDなどを統合する。
  2. 統合されたデータを分析し、クラスタリングを生成する。
  3. 生成したクラスターを連携するツールにデータをフィードないし交換する。
  4. 生成したクラスターに属するユーザーデータを可視化する。
  5. 特定ユーザーと類似または関連づけられるユーザーに対象を拡張する。
  6. ユーザーセグメントを最適化し、セグメントごとのメッセージを最適化する。
  7. ユーザーデータを広告配信に利用し、かつ広告配信の反応によってデータの精度を高める

加えて連携できるメディアや企業間でデータを交換する事(オープンDMPと連携)

DMPがもたらすこと

  • 分析単位をページビューからユニークユーザーでできる
    • ユーザーが適切にリピートしているか購買へ転換しているかをユーザー数として把握することが可能となる
  • セグメントされたユーザーの重なりを把握することができる
    • セグメント間の親和性がわかる
  • 重複が削除できる
    • セグメントを細分類することで、セグメント間のユーザー重複を排除できる

メディアのDMP利用法

  • メディアの分析をメディア枠単位ではなくオーディエンス単位で行うこと
  • オーディエンスデータを提供すること

広告主のDMP利用法

  • 自社データの管理・セグメント化
  • 外部オーディエンスの購入

今までとは違う、DMPによって変わる広告配信

ターゲティング対象を単一事象分析だけでなく、複数事象組み合わせによって決められるようになること

広告主のDMP活用ステップ

  1. プライベートDMPの構築
  2. プライベートDMPへのデータ保管
  3. 外部DMPとのデータ・連携分析
  4. 内部オーディエンス分析
  5. データ分割(セグメント作成)
  6. 広告配信連携
  7. 広告配信結果フィードバック

DMPの課題

  • データ活用視点の検討ができていないとビックデータの価値密度が低くなる
  • ROIが不明にもかかわらず、絶対額は大きくなるリスクの高い投資となる
    • 「分析がビジネスに効く」経験を企業が有し、分析自体の価値を信じられることが不可欠

データによるビジネス改善のサイクル

  • データ収集⇔データ蓄積⇔データ分析⇔施策実施(改善実現)
    • 情報システム部とマーケティング部などで分けられていると、担い方の違いから上手く回らないため「分析」機能の確立が必要

分析機能確立に必要なこと

  1. データの集約とアクセス権確保
    • 分析担当によって一元的に分析可能な状態にすること
  2. 実行とのつなぎ込み
    • 分析側のビジネスへの理解だけでなく、依頼側にも分析に関する最低限の理解を醸成すること
  3. 経営の理解とコミット

DMPを扱える組織と人材

  • 「データドリブンなマーケティング思考」を全社で共有すること
  • 「データドリブンなマーケティング思考」とは

    • データをもって今何が起きているかを把握すること
    • データをもって、その原因を知ること
    • データをもとに、施策「打ち手」を企画すること
    • データによって、施策「打ち手」の効果を予測すること
  • 4種類の人材

    • データマネジメントディレクター
    • データアナリスト
    • コミュニケーションプランニングディレクター
    • デジタルマーケティングプランナー

印象に残ったワード

データに意味や価値を与えるのも取り扱うマーケター次第

自分の顧客が他のチャネルやメディアでは何をしているか知ることが重要

書籍情報

横山 隆治, 菅原 健一, 草野 隆史. 顧客を知るためのデータマネジメントプラットフォーム DMP入門
https://amzn.to/2LJSKnQ

「DMP」と「CDP」

主な違いは設計思想
「データを活用し易い形に統合する」のがDMP
「個人プロファイルを精密に、リッチにしていく」のがCDP
といえそうで仕組みとしては同じ
言葉のトレンドとしてCDP
https://cdp-integral.com/
https://www.ever-rise.co.jp/adtech-blog/customer-data-platform.html
https://www.ever-rise.co.jp/service/product/integral-core.html
https://www.ever-rise.co.jp/adtech-blog/cdp-how_to_use.html

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