はじめに
サービス管理ツールとして最近よく聞くServiceNowを実際に試してみたいという方のための記事です。
公式Webサイトをのぞいても、「30日間無料トライアル」みたいなよく見る文句が見当たりません。デモビデオは見れるようですが、ビデオがみたいわけじゃない・・・。決して安いお買い物ではありませんから、事前にどんなもんか評価したいというのがユーザ心というものです。
そんな時は、ServiceNow Developer Programを利用してみましょう。
この記事の執筆当時(2017年8月)の情報ですが、無料で開発者用のサンドボックス環境が提供されています。
ServiceNow Developer Programに登録する
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https://developer.servicenow.com/app.do#!/home へアクセスします。もしくは公式Webサイトから「デベロッパー」というリンクを辿ります。
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"Register" をクリックします。
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"Welcome to ServiceNow Registration" という画面で、氏名・メールアドレス・パスワードなどの必要情報を入力します。パスワードは8文字以上、大文字・小文字・数字・記号の組み合わせです。
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登録したメールアドレスにメールが送信されるので、メール内のリンクをクリックして登録完了します。
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改めてサインインすると、同意書が表示されます。内容としては、あくまで開発者のサンドボックス環境なので商用利用はダメよとか、そのような規約になっています。
インスタンスをリクエストする
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トップページが表示されます。メニューにManageが追加されているので、ここにポインターを当ててInstanceというサブメニューをクリックします。
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ここでは「10日以上開発活動が見られない場合はインスタンスはリクレイムされてしまいます」という重要なお知らせが書かれています。さらに念押しのように利用目的を聞かれます。本番として使ってしまう人が多いのでしょうか・・・残念ですね。Evaluationとかなんとか目的を記入して"I understand"をクリックします。
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ついに自分専用のインスタンスが割り当てられました!インスタンスURLや初期パスワードなど大事な情報が表示されるので控えておきましょう。
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インスタンスのURLをクリックして、インスタンスのログイン画面でクレデンシャルを入力します。IDはadmin、初期パスワードは先ほどの画面下部に表示されていたものです。
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パスワードのリセットが求められるので新しいパスワードを設定します。
インスタンスを利用する上での注意点
- 10日に1回はログインしましょう。10日間何も活動がないとインスタンスは使えなくなってしまいます。逆に最低10日に1回使っていれば、無料でずっと使えます。クラウドサービスでよくありがちな、最初にクレジットカードで登録して無料で使い始めて、気がついたら30日たっていて数千円チャージされちゃった!なんてことはありません。
- しつこいほど確認されていますが、利用は評価用途、検証用途に限定されます。SLAもなければサポートもありません。このインスタンスでアプリ作って社内で本番運用しようとか、サービス立ち上げて商売しようとか、お客様環境からデータを流し込んで障害を再現しようとか、そういう考えは捨てましょう。
- この開発者インスタンスは数に限りがあるそうで、リソースがいっぱいになってしまった場合は自分の割り当て分がもらえるまで待たされることもあるとのことです。
やってみよう!
インスタンスにログインしたら、早速いろいろ触ってみましょう。
初めての人におすすめなのは、オンラインで学べる入門編です(英語)。
わからないことは、コミュニティへ。
さいごに
ServiceNowはサービス管理のSaaSでもあり、ITSMにとどまらず広い用途に使えるPaaSでもあります。ぜひ触ってみてください!