プルリクエストを味方につけて、一歩先行くエンジニアになろう!
エンジニアの世界では「プルリクエスト(Pull Request、プルリク、PR、マージリクエスト)」は単なるコード提出の手段ではありません。
上手く使えば、あなたの技術力やコミュニケーション力をアピールできる“武器”になります。
この記事では、あなたがこれからエンジニアとして輝くために、プルリクエストを活用するコツを紹介します。
そもそもプルリクエストって何?
プルリクエスト(PR)は、「私が作ったこのコードを、プロジェクトに取り込んでもらえませんか?」 と提案する仕組みです。
GitHubやGitLabなどでよく使われ、チーム開発ではほぼ必須のフローです。
目的:変更内容を共有し、レビューしてもらう
メリット:バグや設計の問題を事前に発見できる/知識を共有できる
副産物:コードの履歴が明確になり、後から振り返りやすい
“デキる”エンジニアはPRの見せ方が違う
ただコードを提出するだけではなく、読み手(レビュー担当)にとって「わかりやすいPR」を作るのがポイントです。
良いPRの特徴
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タイトルが具体的
❌「修正」
⭕「ユーザー登録フォームにバリデーション追加」 -
変更理由を説明(背景や課題、5W1Hを意識)
「フォームで未入力でも送信できる問題を修正するため」 -
変更内容の概要がある
- 名前、メールアドレスに必須チェックを追加
- エラー表示を赤色で統一
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確認方法が明確
「フォームに空欄で送信→エラー表示されることを確認」 -
画像や動画、Markdown 記法を使いこなしている
見た目の修正やブラウザ操作が伴う修正は画像や動画を使う
リスト表記やテーブル表記を使ってビジュアライズを行なっている
レビューは“受ける”だけじゃなく“する”もの
経験が浅くても、他人のPRを読むことは勉強になります。
コードの書き方の癖
命名やロジックの工夫
設計の考え方
積極的にコメントすれば、「この人はチーム全体を見ている」 という信頼感も得られます。
PRでコミュニケーション力も磨ける
PRはコードの品質だけでなく、説明力や提案力を鍛える場でもあります。
指摘されたら感謝して改善
納得できない場合も冷静に理由を説明
意見の違いを“対立”ではなく“改善のチャンス”と捉える
小さくまとめる
変更が多すぎるPRはレビューが大変になり、指摘漏れの原因にもなります。
1つのPRは1つの目的に絞り、「1回のレビューで理解できる量」 にまとめましょう。
未来の自分やチームが助かる“履歴作り”
半年後に「あの機能、なんでこうなってるんだっけ?」と思った時、PRの説明や議論が残っていると、過去の自分が助けてくれます。
PRは未来の自分への手紙でもあるのです。
セルフレビューを実施する
今まで自分が指摘された観点は必須です。
他にもチームで確認できるレビュー観点表を作ってもいいですし、他の人のPRのやり取りを見るというのも大事です。
GitHubではコメントの多い順などもソートして確認できるので、活用するとよいです。
わからないコードをそのままにせず、質問として書き出している
きっと気づいてくれるだろう、問題があれば教えてくれるだろうといった考えはNGです。
必ず質問をして、疑問点を解消して本題のレビューへ入れるようにしましょう。
また、参考にした実装のPRやドキュメントがあれば漏れなく添付しましょう。
まとめ
プルリクエストは、ただのコード提出ツールではなく、あなたの成長記録であり、チームとの信頼関係を築く場です。
読みやすく、わかりやすく
背景と理由をセットで説明
小さくまとめて素早くレビュー
レビューも積極的に参加
この4つを意識すれば、エンジニアから「あの人、すごく仕事できるな」と一目置かれる存在になれるはずです。