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エンジニアからみたフルリモート、ハイブリッド、オフィスワーク

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コロナ禍でリモートワークになり、多くのエンジニアがその恩恵を受けてきたと思います。海外ではいち早く規制が無くなり、日本でもほぼコロナ禍前のような状態になり、リモートワークに関してもだいぶ変化が出てきたように見えます。

エンジニアから見てフルリモート、ハイブリッド、オフィスワークについての考察をしてみたいと思います。

現状について

以前別の記事でも書きましたが、現在ドイツ在住でかれこれ合計15年以上海外で仕事をしています。そのため日本の働き方やオフィスの環境などについては、あまり詳しくありません。日本のことについては、以前に東京で勤めていたことのことをベースに考えていきます。

現状ですが、ドイツの中部の町で勤め先はハイブリッドということで通勤はそれぞれの自由といった感じで行われています。所属する部署などでも違うようですが、週に何日か曜日を決めて出社するところもあれば、特別なミーティングでもない限り出社することもないチームもあります。

自分は後者で、今年になって出社したのは数回です。それもハイブリッドということで出社したから丸1日会社にいなければならないと言わけでもなく、ミーティングが終われば即帰宅する人も大勢います。

フルリモート

メリット

フルリモートの最大のメリットは通勤に時間を割く必要がないということに尽きると思います。これは実際の通勤時間だけでなく、起床してからの準備や帰宅してからのこと、着ていく服とそれのクリーニングも含めてかなりのものを省くことができます。猛暑の中、歩いて駅に行く必要もないし、自宅で軽装で仕事ができます。

さらフルリモートで通勤が無くなると、居住地の選択の幅がかなり大きくなります。通う必要がないので、通勤圏内に住む必要もないし、極端に言ったら安定したネットワークさえあれば山奥でも仕事はできます。

会社によったらフルリモートと共に勤務時間にも幅をもたせて以前のようなフレックスタイムを導入しているところもあります。例えば、勤務は午前11時から午後6時までと午後9時からさらに2時間とかにすると、空いた時間を有効的に使えます。家庭事情によって異なった働き方が求められることもあるので、それらに対応できると思われます。

また、フルリモートが増えれば通勤する人が減るので、仕事上通勤しないといけないような職業の人にとっても電車がすいていたりとメリットも出てくるはずです。

エンジニアとしてはフルリモートの最大の利点の一つは集中して仕事する時間を取りやすいということかと考えています。コーディングするにしてもトラブルシューティングするにしても数時間集中して邪魔をされずに仕事をする必要があるとき、オフィスではほぼ無理です。リモートの場合、隣の席の人に話しかけられたり、上司から突然呼ばれて何か頼まれる的なことも少なくなります。

デメリット

やはり、同僚たちと話す機会が極端に減ることでしょうか。雑談レベルの会話の中からいいアイデアが出てきたりすることもあり、それらの機会が減ることはマイナス点といえます。

また、オフィスに集まって行ったほうが効率がよくなるような仕事(例えばワークショップ)など、フルリモートをデフォルトで行っている場合は日付の調整などが以前よりは難しくなると思われます。

プライベートでは、通勤しないことで運動不足とかになりがちですが、これは普段からそうならないようにフルリモートでも運動をする習慣を取り入れれば回避できます。

フルリモートとほぼフルリモートの違い

最近たまに見かけるのが、”ほぼフルリモート”といった感じで紹介されている働き方です。一見これはフルリモートっぽくていいですが、”ほぼ”がついているだけでたまには通勤しなくてはならず、それによって通勤圏内に住む必要もあります。

また”ほぼフルリモート”なので出社したとしても、普段一緒に仕事をしている人が同じ日に出社しているとも限りません。出社する曜日、日時をきめて行うとその日に都合の会わない社員も出てきたりします。

これでは中途半端にマイナス面があり、あまりメリットはないかと思われます。

ハイブリッド

メリット

ハイブリッドの場合、チームやプロジェクトで出社する曜日など決めて行っていたりします。この場合、チーム内のコラボレーションや普段の雑談からアイデアを出したりなど、出社することによるメリットもあると思われます。
また、毎日出社するわけでもないのでコーディングなど集中して時間が必要な場合も、その時間を取りやすいでしょう。

デメリット

フルリモートの時のように同僚たちと話す機会が極端に減ると言ことはなさそうです。少なくとも定期的に会って、話す機会も取れると思われます。
ただ、定期的に曜日等を決めるにしても、非定期で出社するにしても全員の都合がいいとは限らないのでそれなりの調整が必要になります。

以前の毎日出社のころから見れば贅沢なように見えますが、いったんハイブリッドと会社の方針で決まった場合は、出社日に関してもある程度の配慮が必要で、強制的に毎週水曜日とかにすると都合の悪い社員にとってはより負担になってしまうかもしれません。

また、ハイブリッドは時々出社することが前提なので、フルリモートと違い通勤圏内に住む必要もあります。

オフィスワーク

エンジニア的には正直毎日出社することにメリットは感じられません。通勤時間は無駄な時間で、オフィスで周りに同僚たちがいって電話会議なんかしているところでは、集中して時間をとってエンジニアリングの仕事をするのは精神的にも負担になると思います。

よくオフィスワークのメリットとして聞くのが”ミーティングでみんなで顔を合わせて話もできて、コラボレーションできていいアイデアが出て・・・”といったことを聞きます。

ミーティングやワークショップを多く行う必要がある管理者、マネージャーにとっては当てはまるかもしれません。ただ、エンジニアとしては特にミーティングは不稼働な時間となることが多く、それに時間を取られるほど実際の技術的な仕事に費やす時間が減っていきます。管理者がこなす1日数回のミーティングのうち、その一つにしか参加しないにもかかわらず出社するのは、管理者の満足度は上がってもエンジニアとしてはストレスがたまるだけになるかもしれません。

終わりに

それぞれの働き方ごとのメリットとデメリットを並べてみました。いかがでしたでしょうか?年齢、キャリア、家庭環境などの違いで必ずしも当てはまるとは限りませんが、共感していただけることもあるかと思います。
個人的には物理的なものを扱う必要がない場合は、基本的にリモートで仕事ができると思っています。いずれにしても以前のように毎日全員出社っていうのは、そのうちなくなるのではと思っています。

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