🚀 Virtuozzo Hybrid Infrastructure を VMware ESXi に導入する手順
📋 事前準備
事前準備作業
Virtuozzo Hybrid Infrastructure (VHI) を VMware ESXi 環境に導入する前、以下の準備が必要です(※VMware公式ドキュメント参照)。
VMwareライセンスおよび設定
- VMware ESXi のインストールおよびライセンスが適切に設定されていることを確認
- ESXi ホストの管理画面にアクセスできる管理者権限アカウントを用意
ハードウェアおよびネットワーク環境(※VHIシステム要件参照)
- 必要な物理ハードウェア(サーバー、ネットワークスイッチ、ストレージ)が適切に設置されていること
- VHI の要件を満たす十分なリソース(CPU、メモリ、ストレージ容量)を確保
- パブリックネットワークとプライベートネットワークの構成に必要な物理NICが最低2つ搭載されていること
VMware環境の基本設定
- ネットワークスイッチやルータの設定が正確に構成されていること。必要に応じて VLAN の設定も実施。
- データストアとして使用するストレージが ESXi ホストに正しく接続されていることを確認。
参考ドキュメント
🌐 VMware のネットワーク環境設定
VMware ESXi 上で VHI の要件を満たすネットワーク構成を行います(※VHIシステム要件参照)。
物理NICの設定
- ESXi ホストの管理画面にアクセスし、管理者アカウントでログイン
- 「ホスト」→「ネットワーク」を選択
- 「物理NIC」セクションで使用可能な NIC を確認(例:vmnic0、vmnic1)
- Public ネットワーク用と Private ネットワーク用に NIC を割り当て、必要に応じてネットワークケーブルを接続
- 「設定の編集」をクリックし、必要に応じて NIC の速度を調整(通常はオートネゴシエーション推奨)
仮想スイッチの作成
- 「ネットワーク」画面で「仮想スイッチ」を確認
- Public 用および Private 用の仮想スイッチが既に存在するか確認
- Publicネットワーク用スイッチの接続先:外部通信用の物理NIC
- Privateネットワーク用スイッチの接続先:内部通信用の物理NIC
- 必要に応じて「標準仮想スイッチの追加」をクリックして新しいスイッチを作成
- Public または Private 用の物理 NIC を選択して割り当て
ポートグループの確認と作成
ネットワーク接続の確認
- 任意の仮想マシンを開き、ネットワークアダプタを追加
- 作成済みのネットワークに接続し、設定を保存
- 仮想マシンを起動し、接続状態を確認
-
Linux:
ifconfig
またはip addr
で確認
Windows:ipconfig
で確認
💾 VHI システムのインストール
ISO イメージのアップロード
VHI 仮想マシンの作成
- 「仮想マシンの作成」をクリック
- 「新規仮想マシンの作成」を選択し、「次へ」をクリックする
- 仮想マシン名を指定し、適切なゲストOSを選択し、「次へ」をクリックする
- 仮想マシンの使用するデータストアを選択し、「次へ」をクリックする
- 「設定のカスタマイズ」画面で、適切な設定を行う
- VHIシステムは最低2つの仮想ハードディスクを必要とする。Metadata用およびStorage用として、それぞれの役割を持つディスクを追加する。「ハード ディスクの追加」をクリックし、「新規標準ハードディスク」を選択する
- 「ネットワーク アダプタの追加」を選択し,作成したアダプタを仮想マシンに割り当て,「接続」をチェックする
- 「CD/DVDドライブ1」をクリックし、「データストアISOファイル」を選択する
4.アップロード済みのVHI ISOイメージ「vz-platform.iso」をクリックし、「選択」をクリックする - 設定内容を確認後、「完了」をクリック
VHI システムのインストール
- 仮想マシンを起動し、ISO イメージからブート
- インストーラの指示に従い、必要な設定を実施(※Virtuozzo Hybrid Infrastructure (VHI) インストールガイド参照)
⚙️ Virtuozzo Hybrid Infrastructure クラスターの設定
ネットワーク設定(管理、パブリック、ストレージ用ネットワーク)を構成
- VHI 管理パネルにログイン
- VHIウェブアドミンパネルにアクセスし、「インフラストラクチャ」→「ネットワーク」をクリックして、2種類のネットワークトラフィックが正しく構成されていることを確認する
- 排他的トラフィックの種類を設定
- 標準トラフィックの種類を設定
ノードクラスターの構成
-
管理画面にアクセスし、「インフラストラクチャ」→「ノード」に移動し、VHIシステムのインストール時に作成されたプライマリノードが見られる。右上の「ノードを接続」をクリックする
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セカンダリノードを使用する場合にも、同じ手順でVHIシステムをインストールする。ただし、「Cluster Configuration」のステップで「No, add to an existing cluster」を選択する
-
同じ手順で3台目仮想マシンにVHIシステムをインストールし、プライマリノードのトークンを使用して接続する
※注意: トークンは一度しか使用できないため、新しいノードを接続する前に必ずトークンを更新する必要がある
ストレージクラスターのセットアップ
-
必要に応じて暗号化の権限を設定し(不要な場合は空欄のままにする)、ノードのロケーションを確認し、問題がなければ「次へ」をクリックする
-
ハードディスクの役割を設定する。システムディスクには「メタデータ」を割り当て、その他のストレージ用ディスクには「ストレージ」を割り当て、チェックサムを有効化する。設定が完了したら「次へ」をクリックする
-
作成が完了すると自動的に前の画面に戻る。この時、ノードのステータスが「正常」と表示され、画面左下にも「正常」と表示されていれば成功である
コンピュートクラスターの設定
-
プライマリノードを選択する(コンピュートクラスターが正常に動作していることを確認した後、残りのノードを追加することが可能)。その後、「次へ」をクリックする
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「インフラストラクチャ」→「ノード」→該当ノード→「ネットワークインターフェース」に移動し、ネットワークが正しく割り当てられているか確認する
-
必要なすべてのノードにネットワークが正常に割り当てられたことを確認したら、コンピュートクラスターの設定を再度行う。作成画面を開くと、すべてのノードが選択可能になっていることを確認できる「次へ」をクリックする
-
ストレージポリシーを設定する
冗長性などに特別な要件がない場合、デフォルト設定でそのまま「次へ」をクリックする。
※1台のプライマリノードのみを使用する場合は、「冗長性なし」しか選択できないとなる。冗長性に関する詳細な設定および推奨事項については、Virtuozzo公式ガイドラインを参照する