LoginSignup
3
3

More than 5 years have passed since last update.

レジストリはなんでも知っている

Posted at

他社が作った環境と同一の環境を作れと手渡されたレジストリ

ある会社さんが元々立てたWindows7環境と同じ環境を作れと言われました。見たことも触ったこともありません。問い合わせると調整が面倒だからなんとかしろと言われました(ブラック)。

与えられたのはレジストリファイルだけ。

もはやパワハラやモラハラで訴えてもいいような無茶ぶり。机の上で微笑んでくれている下野由貴ちゃんのカレンダー見ながら泣きました(キモ)。

それでも、どうにかこうにかなったので、備忘として、適用しているセキュリティパッチの特定と、登録されているユーザの調べ方を紹介したいと思います。

適用しているセキュリティパッチや修正パッチ

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Component Based Servicing\Packagesの配下のうち、「KB」という文字列を含んでいるものを抜粋します。

サクラエディタの正規表現で言うならば、こんな具合です。

HKEY_LOCAL_MACHINE\\SOFTWARE\\Microsoft\\Windows\\CurrentVersion\\Component Based Servicing\\Packages.*KB.*

するとこのようなキーがヒットします

[HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Component Based Servicing\Packages\Package_15_for_KB2604115~31bf3856ad364e35~x86~~6.1.1.3\Owners]

あとはこれらだけを抜き出して、加工してエクセルに張り付け、重複するデータを削除すれば、適用済みのパッチの一覧が出来上がります。意外とカンタン。

登録されているユーザーの情報

参考文献:レジストリキーのSIDからユーザアカウントを識別する方法 | Tipstour

あたりさわりのないところでDefaultAppPoolユーザの復元例です。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\ProfileList[SID]にあるProfileImagePathの値を参照します。

ProfileImagePathだけで検索をかけちゃっても大丈夫かと思います。

[HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\ProfileList\S-X-X-XX-*******]
ProfileImagePath=hex(2):43,00,3a,00,5c,00,55,00,73,00,65,00,72,00,73,00,5c,\
  00,44,00,65,00,66,00,61,00,75,00,6c,00,74,00,41,00,70,00,70,00,50,00,6f,00,\
  6f,00,6c,00,00,00

…日本語でOK

ProfileImagePathの値は16進数になっているので、これを文字列に変換します。

C��:��\��U��s��e��r��s��\��D��e��f��a��u��l��t��A��p��p��P��o��o��l�����

□がちょっとウザいですが、これにより、DefaultAppPoolユーザがいることがわかりました(ということは普通に考えて、IISもインストールしないといけないことに気づきます)。

まとめ

今回は、パッチとユーザに絞った紹介をさせていただきましたが、今さらですが、Windowsはレジストリが全てなんだと再認識しました。

USBメモリの接続履歴なんかも拾おうと思えば拾えますし、普段、何げなく設定している値(例えば、フォルダオプションで拡張子を表示する)もレジストリに存在します。

プライベートではLinuxやMacを触る機会が多くて(最近、Windowsタブレットにハマってますが)、あまりWindowsのコアな部分は知らない私ですが、レジストリの奥深さを知るいい機会になりました。

追伸

モラハラとかパワハラとか言ってごめんなさいw

3
3
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
3
3