PATH
PATHとは、オペレーティングシステム(OS)がプログラムやコマンドを探すために参照するディレクトリのリストです。環境変数の一つであり、システムがコマンドを実行する際に、このリストに含まれるディレクトリを検索して、ユーザーが入力したコマンドに対応する実行ファイルを見つけます。
PATHを通すとは?
「PATHを通す」というのは、このPATH環境変数にディレクトリのパスを追加することを意味します。これにより、そのディレクトリにあるプログラムを、フルパスを指定せずに実行できるようになります。例えば、/usr/local/binディレクトリにあるプログラムを実行するためには、通常そのフルパスを入力する必要がありますが、PATHに追加することで、どのディレクトリからでもプログラム名だけで実行可能になります。
PATHを確認する
ターミナルで現在のPATHを確認するには、以下のコマンドを入力します。
$ echo $PATH
PATHにディレクトリを追加する
新しいディレクトリをPATHに追加するには、以下のようにexportコマンドを使用します。
$ export PATH=$PATH:/新しいディレクトリのパス
PATHの設定を永続化する
変更したPATHを永続化するためには、シェルの設定ファイル(例えば.zprofileや.zshrc)に上記のexportコマンドを追記します。
$ echo 'export PATH=$PATH:/新しいディレクトリのパス' >> ~/.zprofile
そして、設定を有効にするためには、以下のコマンドで設定ファイルを再読み込みします。
$ source ~/.zprofile