はじめに
Linuxのaliasは、よく使うコマンドや長いコマンドの組み合わせを短い名前のコマンドに設定する便利な機能で、.bashrc
の設定ファイル(環境によって.zshrc
など)にaliasを登録して使います。
しかし、.bashrc
ファイルには、環境変数などの設定に関する定義が書かれていたり、設定が追記されるため、自分のalias設定の管理が難しくなる場合もあります。
そのため、.bashrc
に直接aliasを登録せず、.bash_aliases
ファイルでaliasを登録することを作成しておきたいと思います。
.bash_aliasesにaliasを登録
1. .bashrcの設定を確認する
まずは、.bash_aliases
ファイルを使用するための設定が作成されているか確認します。
Ubuntuの場合は、基本的に以下のような設定が作成されていると思いますが、Linuxディストリビューションなどによって設定が書かれていないかもしれません。
そのように以下の設定がない場合は、.bashrc
に設定を追記します。
# Alias definitions.
# You may want to put all your additions into a separate file like
# ~/.bash_aliases, instead of adding them here directly.
# See /usr/share/doc/bash-doc/examples in the bash-doc package.
if [ -f ~/.bash_aliases ]; then
. ~/.bash_aliases
fi
2. .bash_aliasesを作成する
.bash_aliases
ファイルにaliasを登録します。
.bash_aliases
ファイルが存在しない場合は、新規作成します。
aliasは以下のような書き方で登録します。
alias {名前}='{コマンド}'
以下は作成の例です
alias gs='git status'
alias gs='git add'
alias gc='git commit -m'
作成が完了したら、ファイルを保存し、以下のタスクを行って設定を反映します。
-
source ~/.bashrc
コマンドを実行 -
source ~/.bash_aliases
コマンドを実行 - ターミナルを再起動
3. aliasの登録確認
実際にコマンドを実行しても良いですが、以下のコマンドを実行すると、設定されたaliasの一覧が表示されます。
登録したaliasが一覧にあれば問題ないです。
$ alias
以上で.bash_aliases
のalias設定が完了になります。
おわりに
alias機能は長いそして複雑なコマンドを簡単に使用できるようにする便利な機能で、間違ったコマンドを実行することで起きる事故を予防するにも効果があると思います。
そのaliasを.bash_aliases
にまとめて登録しておけばより管理しやすくなると思います。