はじめに
本記事の想定読者様は……
- Unityにおける基本的なサービスが使用できる環境にあるお方
- プロジェクトを作るときの一つの基準が知りたいというお方
- 個人的にUnityを利用されるお方
となっております。
1.エディターバージョンの選び方
Unityの新機能とか使わない、よくわからないという方はLTSの中から選ぶのがおすすめです。
LTS(Long Term Support)とは、リリース後2年間Unityさんがエディターの面倒を見てくれるというものです。
また、エディターバージョンには3つの要素が関わります。
2023.2.20f1を例としたとき
1.メジャーバージョン:年号が書かれているところ = 2023
2.マイナーバージョン:次の数字 = 2
3.パッチバージョン:それ以降 = 20f1
となります。
そして、私のおすすめするエディターバージョンの選び方は
以下の通りです。
・メジャー&マイナーは最新のものを選びます
最新のLTSを選ぶなら自動的にそうなるはずです。
・パッチバージョンに含まれるアルファベットは"f"を選びます
ちなみに、"a" = アルファ版, "b" = ベータ版です。(作りかけみたいなもの)
・パッチバージョンはできる限り古いものを選びます※1
パッチバージョンのアルファベット前の数字は修正されるたびに繰り上がります。
これを勘案して現状(2024年7月)で一番良いものを考えてみると
2022.3.0f1
となります。
……しかし、運のようなものですのでどのパッチバージョンが自身のプロジェクトに最適(※2)かはわかりません。
※1 パッチバージョンを下げるのは基本的にエディター側のバグやエラーで困ったときにバージョンをあげる余裕を作るための措置です。
※2 開発中のバージョン変更は避け、完成させるためのプロジェクト選びの時にプロジェクトの要素を振り返りながら各バージョンを調べてあげましょう!
2.コアの選び方
基本的にRPと名の付くものから選びます。
RPはレンダラーパイプライン(今回は意味を気にしなくてよい)と読みます。
こちらは目的別に選ぶのがおすすめとなっております。
名前と所感、使用目的は以下の通りです。
・URP(ユニバーサルRP)
これを使えば基本的に問題はない。
技術の向上がプロジェクトの目的にあるなら、はじめはURPがおすすめです。
URPは軽量かつビルトインRPと互角といえる描画を行うことができ、
Unity最新機能のほどんどを使用することができます。
・HDRP(ハイディフィニションRP)
高画質を求めるとき。
HDRPではURPで使うことのできない機能にも手を出せるのでURPに慣れた人の技術向上、高品質な描画が欲しい人が使うとよいと思います。
・ビルトインRP
UIのレガシーみたいなもので機能追加は行われないため、将来的には使われなくなる可能性。
ゲームジャムのような催しの時にURPがわからないといった方たちが多数を占めるときに使うのがよいのではないかと思います。
最後に
お読みいただきありがとうございました。
プロジェクトは悩まずにサッと作りたいものだと思います。
私もその一人ですので、同じように考えておられる方の一助となれますと幸いに存じます。