先日、Microsoft Power Platform App Makerを受験し、無事に合格しましたので受験記を書きたいと思います。
Microsoft Power Platform App Makerとは
資格の概要について公式サイトに以下の記載があります。
この認定資格は、ソリューション分野に関する深い専門知識を持ち、チームのタスクとプロセスを簡素化、自動化、変革するための Microsoft Power Platform ソリューションの構築に情熱を注いでいるビジネス専門家を対象に作られています。 データ モデリング、基本的な UX 設計、要件分析、プロセス分析といった技術ビジネス アナリストの主要なタスクを遂行するためのスキルを備えている必要があります。
PL-100の試験範囲
ビジネスソリューションの設計 (35 ~ 40 %)
ソリューションを作成する (45 ~ 50 %)
データの分析と視覚化 (15 ~ 20 %)
受験してみた印象としてはDataverse、モデル駆動型アプリ、ソリューション関連の問題が多かったように感じました。
これから受験する方は上記に注力すると合格しやすいかもしれません。
試験対策
書籍や有償のオンライン教材等もありますが、まずはMicrosoftが提供している無償の教材で学習することをお勧めします。
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Microsoft Learn
- Power Platform App Makerのコンテンツは、全12のラーニングパスが用意されており、1人で全部こなすと膨大な時間がかかってしまいます。そこで、会社の仲間と分担し、学習内容を勉強会形式でお互いに教えあうとう方法を実施しました。効率良く学習でき、人に教えることで自分の理解度も上がり、良い施策だったと思います。
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Udemy | PL-100: Microsoft Power Platform アプリ メーカー
- 1回目の受験ではわずかに点が足らず、不合格となってしまったため、万全を期すためにUdemyの有償教材を購入して勉強をしました。実際に操作しながらの説明となるため、より知識を深めることが出来たと思います。(英語版しかないので翻訳して理解するのに手間取りました…)
ここは押さえておきたい
各製品ごとにどんな学習が試験に役立ったのかを記載していきます。
- Dataverse
- データ設計
- モデル駆動型アプリとの連携方法
- 適切なデータソースの選択
- ビジネルルール作成方法、使用方法
- PowerApps
- キャンバスアプリとモデル駆動型アプリの違い
- ビジネスプロセスフローのユースケース
- 正しい関数記法
- バージョン管理方法
- Teamsに組み込む方法
- AI Builder
- 各モデルの特徴
- 課題に対してどのモデルを適用するか
- 使用方法
- Power Automate
- 自動フローの作成と、発行やフローの共有までの手順とフロー作成方法
- カスタムコネクタについても作成方法
- 標準コネクタ、カスタムコネクタ、認証コネクタの違い
- Power Virtual Agents
- チャットボットの作成手順
- チャットボットからPower Automateと連携を行う方法
- Teamsに組み込む方法
- Power BI
- デスクトップ版とサービス版の差異
- ダッシュボードとレポートでそれぞれの制約と出来ること
- PowerAppsとの連携方法
- その他(管理画面やセキュリティ等)
- デフォルトソリューション、マネージドソリューション、アンマネージドソリューションの特徴や違い
- DLPポリシーの設定方法、DLPポリシー違反時の解決方法
- ALMに基づく戦略・設計
- 環境設計
- D365とPower Platformがどういう連携が行えるか
- セキュリティロール(やりたいことに対してどの設定が適切か、どのセキュリティロールを割り当てる必要があるか等)
- 想定のシナリオに対して、どの製品が有効か判断が行えること
- ケーススタディ(課題に対してどのように解決するか、どのサービスが適切か等)
最後に
上記の対策を行い、無事に2回目の受験で合格することが出来ました!
PL-900 Power Platform Fundamentalsと比べると問われる知識も幅広く、より詳細まで理解していないと合格は難しいと感じました。
学習するなかで特に効果的だったのは実際にPowerPlatformのツール群を利用したことでした。
教材だけでなく、実際に製品も触って学習を進め、PL-100の合格を目指しましょう。