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TrustLoginでAlibaba Cloud (ロールベースSSO) のSAML認証を使ってみる

Last updated at Posted at 2022-10-11

ゴール

複数のAlibaba Cloudアカウントがありまして、それぞれのアカウントで個別にRAM userを作成し利用するという方法もありますが、アカウント数とRAM user数が増えると、idとパスワードの管理は非常にややこしいので、RAM userを作成せずに、SSOが使えないかを検証してみる。

Alibaba CloudではAWS SSOみたいなサービスCloudSSOという複数のAlibaba CloudアカウントとアプリケーションへのSingle Sign-Onアクセスの一元管理を行うサービスがありますが、現在は東京regionがまだ使えません。
ということで、今回はGMO社のTrustLoginでやってみます。

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前提条件

  • すでにGMOアカウントを持っている
  • すでにAlibaba Cloudのアカウントを持っている

関連知識

  • identity provider (IdP)
    アイデンティティ管理サービスを提供します。 一般的に、IdP は次のタイプに分類されます。

    • Microsoft Active Directory フェデレーションサービス (AD FS) や Shibboleth など、ローカルにデプロイされた IDP
    • AWS Azure AD、Google G Suite、Okta、OneLogin などクラウドベースの IDP
  • service provider (SP)
    SP は IdP が提供するユーザー情報を使用します。今回のケースではAlibaba CloudはSPになります。

  • ロールベースSSO
    image.png
    Alibaba Cloud がサービスプロバイダー (SP) であり、企業システムが ID プロバイダー (IdP) です。 ロールベース SSO により、企業は IdP から Alibaba Cloud へユーザーを同期させることなく、IdP でユーザーを管理でき、従業員は RAM ロールを使用して Alibaba Cloud にログインできます。

  • ユーザーベースSSO
    image.png
    Alibaba Cloud がサービスプロバイダー (SP) であり、企業システムが ID プロバイダー (IdP) です。 ユーザーベースSSO により、従業員は Alibaba Cloud に RAM ユーザーとしてアクセスできます。

ロールベースSSOはAlibaba Cloud側で該当のRAM userの作成&管理が不要です。
ユーザーベースSSOはIdPからのユーザー情報をRAMに同期(つまりRAM userが自動的に作られる)ようです。
基本的にロールベールSSOのほうがよいでしょう。

手順

1. TrustLogin側の設定

  • TrustLoginにログインし、管理ページ > アプリ」メニューを開き、画面右上のSAMLアプリ登録ボタンを押下します。
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  • アプリケーション名アイコン(任意)を登録します。
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  • IDプロバイダーの情報のメタデータをダウンロードしておきます。
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    ここでAlibaba Cloud 側の設定に移ります。別ウィンドウでAlibaba Cloudのコンソールに管理者アカウントでログインしてください。

2. Alibaba Cloud の設定

1. RAMでSSO新規作成

  • Alibaba CloudのRAMコンソールでSSO > ロールベースのSSOログイン方式を開き、SAMLタブのIdPの作成ボタンを押下します。
    image.png

  • IdP 名に任意の名称、メタデータファイルのアップロードボタンによりTrustLoginからダウンロードしたメタデータファイルをアップロードし、OKボタンで保存します。
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  • 作成したIdP名をクリックし、ARNの値を控えておきます。
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2. 新規RAM Roleの作成

  • アイデンティティ > ロールを開き、ロールの作成ボタンを押下します。
    image.png
  • TrustLoginという外部のIdPを利用するためIdPを選択し、次へで進みます。
    image.png
  • RAMロール名に任意の名称、IdPタイプSAMLを選択、IdPの選択で先程作成したIdPのTrustLoginSSO を選択 し、完了ボタンで保存します。
    image.png
  • RAMロールの権限付与を押下し、RAMロールに権限付与するポリシーを選択し、OKボタンを押下します。

セキュリティ面を考える場合は必要最小限の権限のあるポリシーを付与したほうがよいですが、今回は管理権限のあるAdministratorAccessというシステムポリシーを利用します。

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  • 作成したロール名をクリックし、ARNの値を控えておきます。
    image.png
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3. 再度TrustLogin側の設定に戻ります

1. トラスト・ログインの管理ページの設定 (続き)

  1. サービスプロバイダーの設定の各項目を以下の通り設定します。
項目 内容
ネームID用値 メンバー>emailを選択
エンティティID urn:alibaba:cloudcomputing:international
ネームIDフォーマット emailAddressを選択
サービスへのACS URL https://signin.alibabacloud.com/saml-role/sso

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  • SAML属性の設定カスタム属性を指定ボタン押下し、SAML属性を追加ボタンで行(属性) を追加し、以下の通り設定した上で、 登録ボタンで保存します。

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①:https://www.aliyun.com/SAML-Role/Attributes/RoleSessionName
②:https://www.aliyun.com/SAML-Role/Attributes/Role
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2. TrustLoginのユーザーの設定

1. ユーザー自分がマイページで追加する場合

  • マイページアプリ追加ボタンを押します。
    image.png
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  • アプリ登録画面でalibabaで検索し、作成した独自SAMLアプリを選択し、画面右上の次へボタンを押します。
    image.png
  • 表示名を変更する場合は入力し、登録ボタンを押します。
    image.png
  • マイページアプリをクリックし、ログインが成功するかご確認ください。
    image.png
  • Alibaba Cloudのwebコンソール画面が無事理表示できたら、OKです。
    image.png

2. 管理者がSSO利用できるメンバーを追加する場合

  • 管理ページ > アプリメニューで作成した独自SAMLアプリを検索しクリックします。
    image.png
  • メンバー追加をクリックし、メンバー一覧から追加するユーザーを選択し登録ボタンを押して追加します。
    image.png
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