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FessでSalesforceを高速に横断検索する

Last updated at Posted at 2020-03-27

この記事では,全文検索サーバー Fessを利用してSalesforce内のオブジェクトを横断検索する方法を紹介します.

これはFess上で実際に検索を行っている画面のスクリーンショットです.

導入手順

FessでSalesforceを横断検索するための手順を説明します.

導入の流れは次のようになります.

  1. Fessの起動
  2. プラグイン追加
  3. 認証設定
  4. Fessの設定・クローラ実行

1. Fessの起動

起動および停止方法」を参考にFessを起動します.

2. プラグイン追加

プラグイン」を参考にfess-ds-salesforce-xx.x.xをインストールします。

3. 認証設定

データを取得するためには,認証情報をパラメータとして与える必要があります.

3-1. 証明書準備

「証明書」と「秘密鍵」を準備する必要があります.

ここでは,Salesforceの自己署名証明書を用いる方法を紹介します.

自己署名証明書の生成」を参考に,証明書を作成します.この時,指定した表示ラベル(エイリアス)を以降fessとします.
「キーストアにエクスポート」を行います.この時,ダウンロードしたファイル名を以降fess.jksとします.

キーストアから証明書(fess.crt)を取り出します.

keytool -exportcert -keystore fess.jks -alias fess -file fess.crt

キーストアから秘密鍵(key.pem)を取り出します.

keytool -importkeystore \
    -srckeystore fess.jks \
    -srcstorepass "" \
    -destkeystore fess.p12 \
    -deststoretype PKCS12 \
    -srcalias fess \
    -deststorepass changeit \
    -destkeypass changeit
openssl pkcs12 -password pass:changeit -in store.p12 -nodes -nocerts | sed -ne '/-BEGIN PRIVATE KEY-/,/-END PRIVATE KEY-/p' > key.pem

実際にパラメータとして与える時は改行が不要なため,以下で出力される文字列を利用します.

cat key.pem | tr -d '\n'

3-2. アプリケーション作成

接続アプリケーションの作成」を参考にアプリケーションを作成します.

その際,必須情報に加え,
「OAuth設定の有効化」のチェックを入れ,
「コールバックURL」にhttps://login.salesforce.com/services/oauth2/successを入力し,
「デジタル署名を使用」のチェックを入れて,先程の証明書ファイルを選択し,
「選択したOAuth範囲」でapi openid offline_accessを追加します.

アプリケーションを作成したら,コンシューマ鍵(client_id)を取得して,
https://login.salesforce.com/services/oauth2/authorize?response_type=token&client_id=${client_id}&redirect_uri=https://login.salesforce.com/services/oauth2/success
からアプリケーションに許可を与えます.

4. Fessの設定・クローラ実行

Salesforceをクロールするための設定をします.
データストアクロール」も参考にしてください.

4-1. クローラの設定

Fessの管理画面を開き,クローラ > データストアと移動し,新規作成をします.
新規作成画面では,

  • 名前
  • ハンドラ
  • パラメータ

の4項目を設定して,作成を完了します.

「名前」には好きな文字列を入力してください.
「ハンドラ」はSalesforceを選択してください.
「パラメータ」は次のようなフォーマットで入力してください.

base_url=https://login.salesforce.com
auth_type=oauth
username=admin@example.com
client_id=3MVG9I1kFE5Iul2DewTbNB1_YcSY0ptj5SCZIhdYPfIsVczSBZWGZRYSUs8tRyRgDRucoa8IK_bEnAwRzgbSZ
private_key=MIIEvQ...
custom=FessObj,...
FessObj.title=name
FessObj.contents=name,body

キーと値の説明は次のようになります.

キー
base_url SalesforceサーバーのURL(https://test.salesforce.com等)
username ユーザー名
auth_type oauthまたはpassword(passwordの場合,password client_secretが必要)
client_id 3-2で取得したコンシューマ鍵
private_key 3-1で作成した秘密鍵
custom カスタムオブジェクト名(,区切り)
${オブジェクト名}.title 検索結果でタイトルに該当する項目名
${オブジェクト名}.contents ドキュメントのコンテンツ(インデックス対象文字列)に該当する項目名(,区切り)

4-2. ジョブスケジューラの作成

4-1で作成したクロールをクリックすると,クロール設定が開き,そこから「新しいジョブの作成」をします.

後からでも変更はできるので、とりあえず試す場合はそのままの設定で大丈夫です。
詳しい設定については,「スケジューラ」を参考にしてください.

4-3. クローラの実行

システム > スケジューラと移動し,4-2で作成したジョブを開きます.
その画面から,「今すぐ開始」をします.

状態が「実行中」から「有効」になるまで待ちます.

4-4. 検索のテスト

検索フォームから適当に検索してみます.

これでFessでSalesforceを横断検索することが出来るようになりました.

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