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FessでBOXを高速に横断検索する

Last updated at Posted at 2019-06-16

この記事では、全文検索サーバー Fessを利用してBOX内のファイルを横断検索する方法を紹介します。

これはFess上で実際に検索を行っている画面のスクリーンショットです。

導入手順

FessでBOXを横断検索するための手順を説明します。

導入の流れは次のようになります。

  1. プラグイン追加
  2. Fessの起動
  3. 認証設定
  4. Fessの設定・クローラ実行

1. プラグイン追加

Fessの現バージョン(13.1.0)には、デフォルトでは含まれていない機能であるため、自分で追加する必要があります。

ここからfess-ds-box-xx.x.x.jarをダウンロードします。
ダウンロードしたjarファイルは$FESS_HOME/app/WEB-INF/lib/に配置します。

2. Fessの起動

このページを参考にFessを起動します。

3. 認証設定

データを取得するためには、認証情報をパラメータとして与える必要があるので、そのための設定をします。

JWTアプリケーションの設定を参考にアプリケーションの作成と承認を行います。

設定はこんな感じ。

入手したconfig.jsonは後で利用します。

4. Fessの設定・クローラ実行

Boxをクロールするための設定をします。
公式ドキュメントのデータストアクロールも参考にしてください。

4-1. クローラの設定

Fessの管理画面を開き、[クローラ] > [データストア]と移動し、新規作成をします。
新規作成画面では、

  • 名前
  • ハンドラ
  • パラメータ
  • スクリプト

の4項目を設定して、作成を完了します。

「名前」には好きな文字列を入力してください。
「ハンドラ」はBoxを選択してください。
「パラメータ」は次のようなフォーマットで入力してください。

client_id=hdf*****************************
client_secret=kMN**************************
public_key_id=4t******
private_key=-----BEGIN ENCRYPTED PRIVATE KEY-----\nMIIFDj...=\n-----END ENCRYPTED PRIVATE KEY-----\n
passphrase=7ba*****************************
enterprise_id=19*******

キーと値は3. で入手したconfig.jsonのものと対応しています。

「スクリプト」は次のようなフォーマットで入力してください。

url=file.url
title=file.name
content=file.contents
mimetype=file.mimetype
filetype=file.filetype
filename=file.name
content_length=file.size
created=file.created_at
last_modified=file.modified_at

取得出来る値のキーと値の説明は次のようになります。
ここで言う「File」はBoxの1ファイルを指しています。

キー
file.url Fileを閲覧するリンク
file.contents Fileの中身(テキスト)
file.mimetype FileのMIMEタイプ
file.filetype Fileの種類
file.name Fileの名前
file.description Fileの説明
file.size Fileのサイズ
file.created_at Fileの作成日時
file.last_modified_at Fileの最終編集日時
file.download_url Fileのダウンロード可能なリンク

他にも、ファイルオブジェクトのフィールドに対応しています。

4-2. ジョブスケジューラの作成

4-1. で作成したクロールをクリックすると、クロール設定が開き、そこから「新しいジョブの作成」をします。

後からでも変更はできるので、とりあえず試す場合はそのままの設定で大丈夫です。
詳しい設定については、スケジューラを参考にしてください。

4-3. クローラの実行

[システム] > [スケジューラ]と移動し、4-3で作成したジョブを開きます。
その画面から、「今すぐ開始」をします。

状態が「実行中」から「有効」になるまで待ちます。

4-4. 検索のテスト

検索フォームから適当に検索してみます。

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