はじめに
みなさんはFigmaのDevモードを使っていますか?
FigmaのDevモードは、2023年6月21日にベータ版として公開され、一部機能をアップデートして、2024年2月1日に正式リリースされました。
正式リリースされてから、2ヶ月ほどたち、いろいろDevモードを使ってみた感想を紹介しようと思います。
Dev Mode(開発モード)とは?
Dev Mode(開発モード)は、デザイナーとエンジニアのハンドオフを最小限に抑えるためのツールが使えるモードです。
Dev Modeでは、以下の機能を使うことができます。
- アノテーション(Annotation)
- 測定値(Measurement)
- 開発準備完了(Ready for dev)
- 変更差分(Compare changes)
Qiita株式会社のDev Mode(開発モード)事情
Qiitaでは、まだエンジニアにDev Mode(開発モード)権限を付与していません。
そのため、Figmaのエディタ権限のあるデザイナーで試行錯誤しています。
※ Qiitaのデザイナーは、UIの作成〜フロントエンドの開発まで担当しています。
特に、Dev Mode(開発モード)を使うことで、より開発しやすいデザインデータにならないかを試行錯誤しています。
現段階で、Dev Mode(開発モード)の機能をどのように使っているか紹介します。
⚪︎ アノテーション
アノテーション機能は、以下のように使うのが良さそうだと思いました。
- 仕様をまとめる
- WAI-ARIAをまとめる
- インタラクションをまとめる
- マークアップをまとめる
- スタイリングをまとめる
⚪︎ 測定値
社内でデザイン〜リリースまで行っている場合は使わないことが多いと思いました。
外部に開発をお願いしたりする場合には、便利だと思います。
⚪︎ 開発準備完了
開発準備完了は、Figmaの運用状況によると感じました。
Qiitaでは、issueごとにファイルを分けているので、thumbnailで、デザイン中・開発中・マージ待ちなどの状態を管理しているため、使うことは少なそうです。
1ファイル内で、複数の状態を管理している時は、よく使う機能になりそうです。
⚪︎ 変更差分
変更差分機能は、デザインレビューをする時によく使っています。
特に、細かなデザインの変更する時は、どこが変わっているかパッと変わるので便利です。
変更差分機能のパネルを表示している状態でコメントが残せると、とても便利だと感じます。
Dev Mode(開発モード)の推しポイント
Dev Mode(開発モード)の推しポイントは以下です。
- アノテーションにmarkdownが使えるところ
- Headings:
# hoge
・## hoge
- 太字:
*hoge*
- 打ち消し線:
~hoge~
- リスト:
- hoge
- オーダーリスト:
1. hoge
- コードブロック:
```hgoe```
- インラインコード:
`hgoe`
- Headings:
- 比べたいFrameを2つ選択すると、変更差分が見られるところ
- デザインのBefore/Afterを残していると変更差分が見やすくなった
- Variablesで定義した値を余白(gap, padding)に指定すると、定義した値が表示されるところ
Dev Mode(開発モード)に感じている将来性
Dev Modeの登場により、エンジニアがFigmaを使用する機会はさらに増えていくと予想されます。
これにより、Figma内でプロダクト開発に関するコミュニケーションが徐々に完結していくことが期待されます。
またQiitaでは、デザインデータを「プロダクト開発の地図」として位置づけています。
しかし実際は、FigmaでUIを設計し、ドキュメントツールで仕様をまとめてから開発に移るのが一般的です。
Dev Modeの登場は、この流れを変える可能性を秘めています。
デザイナーが作成したUIを基に、プロダクトマネージャー、デザイナー、エンジニアがFigma内で議論を交わし、仕様を決定し、Figmaを参照しながら開発を進める未来が見え始めています。
最終的には、デザインデータがプロダクト開発の「地図」としての役割を果たす時代が来ると考えています。
最後まで読んでくださってありがとうございます!
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