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はじめに

私は、ここ2年ほどQiitaのPdMとして働いてきました。
そんな中で、私が感じたのは、「Howはプレイヤーに任せよう!」ということです。

具体的には、PdMはWhy(なぜやるのか)やWhat(何をやるのか)、When(いつやるのか)を考え、プレイヤーにHow(どのようにやるのか)を任せるということです。

そのため、この記事では、「Howはプレイヤーに任せよう!」と思った理由、Howをプレイヤーに任せることで何がいいのかを紹介しようと思います。

「Howはプレイヤーに任せよう!」と思った理由

私は、3年ほど、プレイヤーとして、UIやUX・フロントエンドを中心に働いていました。
その後、PdMになったため、1年くらいHowもざっくり考えながら、プロダクトマネジメントを行っていました。

そんな中で、「Howはプレイヤーに任せよう!」と思った理由は、以下の3つです。

  • プレイヤーのほうが仕様について詳しいと感じたため
  • What(何をやるのか)に時間を使いたいと思ったため
  • Howまでちゃんと考える時間がなくなったため

プレイヤーのほうが仕様について詳しいと感じたため

1年以上、ちゃんとプロダクトをデザイン・開発していないと細かい部分への理解度は下がっていくものです。
時間が経過すると忘れるのはしょうがないことですが..

具体的には、ビジネスメンバーから仕様についての質問を受けた時に、「こういう仕様です」と自信を持って答えられなくなっており、「論理的に考えればこうなっているはずです。ちょっとコード確認しますね」みたいな回答が多くなっていました。

このような人がHow(どのように開発するか)を決めるには、プロダクトの理解が足りないと感じたことが理由です。

またそれだけではなく、プレイヤーが同じ問に対して、自信を持って、すぐに回答しているのを横で見て、任せられると感じたため、決心ができました。

What(何をやるのか)に時間を使いたいと思ったため

プロダクトマネジメントをやっていると、Why(なぜやるのか)、What(何をやるのか)、When(いつやるのか)を考え、できるだけ成果を出すことを求められます。

そのため、限られた時間の中で、最大の成果を出すためにより正確にWhat(何をやるか)に時間を使うべきだと感じ、任せられる部分は、プレイヤーに任せようとなりました。

また、プレイヤーにHow(どのように開発するか)を任せることで、彼らの専門性や創造力を活かしつつ、自分自身はより戦略的な部分に集中することができそうだと考えました。

Howまでちゃんと考える時間がなくなったため

「What(何をやるのか)に時間を使いたい」と似ていますが、多分これが、大きな理由の一つです。

複数のパイプラインでデザイン・開発を進めていく中で、全てのパイプラインでHowまでPdMが考えるのは、時間的に無理があったためです。

また、複数のパイプラインだけでなくても、他にもやりたいことがあり、それらが後回しになっていたという現状でもありました。

そのため、複数のパイプラインや他のやりたいことをやれるようにするため、Howをプレイヤーに任せるようになりました。

Howをプレイヤーに任せるメリット

Howをプレイヤーに任せるメリットは以下の3点だと思います。

  1. プレイヤーが最適な方法を考えることで、創造性や柔軟性が向上すること
  2. プレイヤーの主体性が高まり、モチベーションが向上する
  3. チーム全体のスキル向上につながること

プレイヤーが最適な方法を考えることで、創造性や柔軟性が向上すること

プレイヤーにHowを任せると、自分たちの専門知識や経験を活かして、より効果的で創造的なアプローチを模索することができます。

PdMがHowを細かく決めてしまうと、解決策が固定化され、最適な結果が得られない場合があります。
しかし、プレイヤーに裁量を与えることで、柔軟な発想や新しい視点が生まれ、チーム全体でより良い成果を追求することができます。

たとえば、新しいUIコンポーネントの実装においても、プレイヤーがその時点での最新の技術やライブラリを提案することで、より優れたユーザー体験を提供できることがあります。
PdMがHowを細かく指示していた場合、これらの可能性を見逃してしまうこともあるため、任せることで得られる柔軟性は非常に大きなメリットとなります。

プレイヤーの主体性が高まり、モチベーションが向上すること

  1. プレイヤーが自らの方法で問題解決を行うことで、責任感と達成感が得られる

Howを任せることは、プレイヤーに「自分たちがプロジェクトの重要な一部である」と感じさせる絶好の機会でもあります。
自分たちの意見やアイデアがプロジェクトに直接影響を与えることが分かると、責任感が芽生え、仕事へのモチベーションが大きく向上します。

また、プレイヤーが自分でHowを考え、それが実際に成果として現れた場合や大変な中やり切ることができれば、大きな達成感も感じることができます。
この達成感は次のプロジェクトへのモチベーションにもつながり、チーム全体の士気を高める効果があると思います。

チーム全体のスキル向上につながること

プレイヤーがHowを考える機会を持つことで、自ら調査を行い、新しい技術や手法を学ぶ習慣が自然と身につきます。このプロセスは、個々のスキル向上だけでなく、チーム全体の知識の底上げにもつながります。

また、プレイヤー同士がHowについて議論を交わすことで、知見の共有が進み、結果としてより強いチームが形成されます。

まとめ

Howをプレイヤーに任せることは、PdMにとっての時間的・戦略的なメリットだけでなく、チーム全体の成長と成功にもつながります。
PdMはWhyやWhatに集中し、プレイヤーに創造性と自由を与えることで、より良いプロダクトを生み出すサイクルを作ることができるのです。

この記事を通して、「Howはプレイヤーに任せよう!」という考え方が、チーム全体の成功を目指す上でどれだけ重要かを共有できれば幸いです。あなたのチームにおいても、このアプローチが役立つことを願っています。


最後まで読んでくださってありがとうございます!

普段はデザインやフロントエンドを中心にQiitaで記事を投稿しているので、ぜひQiitaのフォローとX(Twitter)のフォローをお願いします。

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