BitVisor Advent Calendar 1 日目
ですね!
今年も頑張って全部埋めましょう!
本題:
BitVisor の起動方法はいくつかありますが,その中で一番導入が楽でよく利用されるのが Grub による起動ではないかと思います.
しかし,Grub での起動は毎回毎回手で起動するエントリーを選択するのが面倒だという悩みがあります.
また,ssh などでリモートログインする環境ではなかなか使いづらいです.
実は,これらの問題は Grub の機能を用いて解決できます.
ですので,その方法について,以下で紹介します.
BitVisor を起動した後に勝手にゲストOS を起動するようにしたい
BitVisor を起動したら,たいてい次は Linux などゲスト OS を選択することになる.
この作業を手でやるのはとても手間です.
これは,Grub における BitVisor の起動エントリーを設定することで実現できます.
例えば,BitVisor を起動した後に,'Ubuntu' という名前のエントリーを選択して起動したい時には,以下のようにエントリーの設定してみてください.
(エントリーの名前とは,Grub の画面でエントリー一覧に出るもので,menuentry で指定されているものです)
menuentry "BitVisor" {
set next_entry='Ubuntu'
save_env next_entry
multiboot /boot/bitvisor.elf
}
上記の設定だと,BitVisor が起動すると,次回の起動は'Ubuntu'のエントリーがデフォルトで選択されている状態になります.
この状態で,BitVisor のエントリーをデフォルトにしておけば,手放しでGuest OS on BitVisor という環境で起動できて良いです.
Reboot 時に次回 BitVisor を起動するか否かを選びたい
BitVisor をデフォルトエントリーにすると,いつでも BitVisor とともに Guest OS を起動できます.
ただ,BitVisor をデフォルトエントリーにした状態で,変な BitVisor をインストールしてしまうと,面倒なことになるかもしれません.(特に,リモート環境では)
そこで,Reboot 前に次回起動時に BitVisor を起動するか否かを選択できると素敵な気がします.
これは grub-reboot
コマンドで実現できます.
Linux などの OS を Grub のデフォルトエントリーにしているときに,以下のようなコマンドをたたいて reboot するとよいです.
# grub-reboot 'BitVisor'
# reboot
こうすると,次回起動時は 'BitVisor' エントリーがデフォルトで設定された状態になります.
entry の指定について
上記ではエントリーの指定をエントリー名で行いました.
しかし,エントリーの指定はエントリーの名以外にも,番号(上から何番目以下,0 からスタート) でも指定できます.
おわりに
BitVisor を Grub で起動しているときの便利そうな技を紹介しました.
(BitVisor Advent Calendar 初日ですが,BitVisor の記事というより Grub の記事になってしまいました...)