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せんせー、超伝導検出器ってなに?
超伝導検出器とは
超伝導検出器は、ごくわずかな エネルギーの変化を感知できる、とても高性能な センサーだよ。
この検出器の主な部分は、超伝導体と呼ばれる特殊な材料でできているんだ。超伝導体は、ある温度より低くなると、電気抵抗がゼロになる性質を持っているんだよ。
そして、超伝導体の温度を上げると、電気抵抗が急に大きくなるんだ。超伝導検出器は、この性質を利用しているんだよ。
検出器に放射線などのエネルギーが当たると、そのエネルギーを吸収して超伝導体の温度が上がるんだ。すると、電気抵抗が大きくなるから、電気信号の変化として検出できるんだよ。
この検出器は、とっても小さなエネルギーの変化も捉えられるから、宇宙から来る非常に弱い電磁波や、素粒子の反応なども観測できるすぐれものなんだ。
例えば、宇宙の始まりに起こったビッグバンの名残を探したり、未知の素粒子を発見したりするのに役立つんだよ。
でも、超伝導検出器を使うには、マイナス270度くらいまで冷やさないといけないから、特別な装置が必要なんだ。
超伝導検出器は、とてもわずかなエネルギーの変化を感知できる、頼もしい技術だね。