まえがき
昨年10月に現在の会社に入社してから、早いもので1年が経とうとしています。
今回は、転職活動のふりかえりについて書きたいと思います。
これまでの経歴を簡単に
直近(2020年夏から2023年8月まで)
AWS基盤環境構築プロジェクトに参画。
このプロジェクトで初めてTerraformやAnsibleに触れ、クラウド基盤の自動化や構成管理についての知見を深めることができました。
プロジェクト期間中、半年ほどはAWSだけでなく、AzureやOCI(Oracle Cloud Infrastructure)の基盤構築にも携わり、幅広いクラウドプラットフォームの経験を積みました。
ここでの経験した割合としては、AWSが7割、Azureが1割、OCIが2割程度かな。
コロナ禍以前(2017年から2020年まで)
業務アプリケーション開発案件にアサインされた際、AWS上での構築が求められたため、既存のAWS構成を参考にしながら新たなAWS環境を構築しました。
参画直前に、AWS Certified Solution Architect Associateの資格を取得し、業務に活かせたことが、クラウド構築基盤に従事して初の成果となったと感じています。
並行してアプリケーション開発の実装も行いました。
その後は、Javaを用いたパッケージ製品のカスタマイズ案件にも参画し、製品の適用と顧客の要件に合わせた調整を行いました。
それ以前
主にJavaを使用した業務アプリケーション開発に従事していました。
特に、直近の約10年間は損害保険業界のシステム構築に携わり、システムの設計・開発を行っていました。
きっかけ
前述の通り、AWSに業務アプリケーションを導入する案件に従事したことがきっかけです。
それ以前は、沖縄という限られた地域市場を主な舞台として活動しており、クラウド基盤のプロジェクトに関わる機会はありませんでした。
しかし、コロナ禍により状況が一変し、地方在住でもリモートで東京や大阪といった大都市のプロジェクトに参画できるようになったことが、転職への意欲を一層強めました。
転職前
心に留めたことなど
この業界で50代となると、マネージャー経験の有無が重視されることが多いと思います。
しかし、私はフリーランスとして技術力を活かしてプロジェクトに貢献することに注力してきたため、マネジメントの経験はありませんでした。
そのため、転職活動においては、1年、あるいはそれ以上の期間がかかることを見込んで、気長に取り組む覚悟をしておりました。
今後もAWSを中心としたクラウド基盤構築に携わっていきたいと考え、
当時参画していたプロジェクトで採用されていた Terraform, Ansible, Kubernetes の技術を中心としている企業への転職、またはフリーランスとして従事することを目標としました。
またAWS認定資格の上位資格は保持しておくべき必要があるとも考え、
AWS Certified Solution Architect Professional を取得するまでは転職活動は開始しないとも決めておりました。
転職活動中
自分の希望に対しては、最初は妥協せずに進めることを心がけていました。
数社は書類選考で終了することもありましたが、そのことにもめげることなく続けていたところ、ある日、1通のスカウトメールが目に留まりました。
自分の希望に最も近い内容で、ますます興味を惹かれました。
そこで早速カジュアル面談を依頼したところ、気づけばとんとん拍子に最終面接まで進んでいたというのが印象です。
他の面談でもそうでしたが、多くの方に人柄を褒めていただくことが多かったです。
自分のやりたいことや会社にどのように貢献していきたいかについて、しっかりと伝えることを心がけました。
また、マネジメント経験がないというマイナス面についても、入社後にどのように取り組んでいくかを熱意をもってアピールできたと思います。
入社後
現在では出張の頻度は少なくなりましたが、入社してからの半年間は、月に一度、沖縄から東京へ2〜5日程度出張していました。
基本的には沖縄でのフルリモートで業務を行っているため、どうしてもオフィスでの他の社員との繋がりが薄くなりがちです。
そのため、会社側も社員同士の繋がりを強めるための配慮をしてくれたのだと思います。
オフィスで他の社員とのつながりは、自分にとっても非常に強い刺激になっています。
自分よりも一回り、二回り若い社員たちが、業務後にKubernetesの勉強会を開催し、メンバー同士で自己研鑽に励み、切磋琢磨している様子を目の当たりにすると、自分もまだまだ負けられないなという気持ちになりました。
そのおかげもあり、AWS認定資格12冠の目標を達成すべく、そのモチベーションを持続しています。
4月からは、チームのプロダクトオーナーの役割も任されるようになりました。
以前から改善しなければと考えていた自分の欠点や、なかなか踏み切れなかったことにも、会社の支えを受けながら取り組むことができています。
まだまだ発展途上の段階ではありますが、少しずつでもチームや会社に貢献できるよう、日々反省し、努力を重ねていきたいと考えています。
あとがき
私の転職活動は、わずか数ヶ月で成功しました。
運や縁もあったかもしれませんが、数十年前に初めて転職活動を行ったときと比べ、自分が進むべき目標を明確にしていたこと、そして目標に向かってしっかりと段取りを整えたことが、早期の転職成功につながったのだと感じています。
また、曖昧な部分を解消し、資格取得に関しては妥協せずに努力することの重要性を改めて実感しました。