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50代エンジニアがAWS認定資格を全取得するまでの軌跡

Last updated at Posted at 2025-07-13

なぜ全資格取得を目指したのか

全資格取得への道のりは、実は偶然が重なって生まれました。

最初のAWS案件参画前に取得した AWS Certified Solutions Architect Associate が、大きく変えたのだと今になって思います。

アプリケーション開発者だった私が、このAWS案件(AWS環境に業務アプリケションを構築することが中心。 VPCや、ネットワーク関連リソースはAWSドキュメントなどを参考に構築)と、資格学習を通じてクラウドインフラ基盤構築の世界に魅了されてきました。

この案件終了後に、しばらくは別のアプリケーション開発案件に戻りましたが、「もう一度AWSに関わりたい」という想いは強く感じていました。
そんな時、未経験ながらもクラウドインフラ基盤構築案件への参画機会を得て、CloudFormation、Terraform、Ansible、Kubernetesという新たな技術スタックに触れることができました。
スクラムによるプロジェクト進行もこの案件が最初になりました。

また、コロナ禍も転機の要因の1つとなりました。
リモートワークの普及により、沖縄にいながら東京案件への参画や、沖縄にオフィスを持たない東京企業への転職も現実的になりました。

しかし、経験不足は否めないことも感じていたため、「経験を資格で補完し、転職市場での競争力を高めたい」。
この想いから、AWS Certified Developer Associate、AWS Certified SysOps Administrator Associate、AWS Certified Solutions Architect Professionalを立て続けに取得し、その段階への到達を機に転職活動を開始しました。

現在所属している会社との面談では、思い切って「12冠取得を目指します」と宣言。
入社直前には、AWS Certified Security Specialtyを取得し、本格的な全資格制覇への挑戦がスタートしました。

振り返れば、キャリアチェンジへの不安を資格取得で自信に変えていく過程でもありました。

実際にどう進めた? 取得の順番と考え方

下記の順序で取得しました。

転職前

  1. 1. AWS Certified Solutions Architect Associate
  2. 2. AWS Certified Solutions Architect Associate 更新
  3. 3. AWS Certified Developer Associate
  4. 4. AWS Certified SysOps Administrator Associate
  5. 5. AWS Certified Solutions Architect Professional
  6. 6. AWS Certified Security Speciality

現在の会社に入社後

  1. 7. AWS Certified Advanced Networking Speciality
  2. 8. AWS Certified DevOps Engineer Professional
  3. 9. AWS Certified Cloud Plactitioner
  4. 10. AWS Certified AI Plactitioner
  5. 11.AWS Certified Data Engineer Associate
  6. 12. AWS Certified Machine Learning Associate
  7. 13. AWS Certified Machine Learning Speciality

私が初めて AWS認定資格を受験した当時、AWS Certified Cloud Practitioner はまだ存在せず、AWS Certified Solutions Architect Associateからのスタートでした。

そのため当初の資格取得戦略は、Associate レベル → Professional レベル → Specialty レベルの順序で進めることを考えていました。

現在の会社では主にネットワーク関連リソースの構築業務に従事していることもあり、Advanced Networking Specialty の取得を優先しました。

AI・ML関連の資格については、専門外の領域であることから、当初より最後に取得する予定でした。

資格取得の順序については、多くの方が Qiita などで情報を発信されているため、私から特別な提案はありません。

今後、継続して更新することも考慮し、なるべく短期間でいくつもの資格を取得することは避けるように考えました。

それぞれが認定パスを確認し、自身の状況に適した順序で取得することが重要だと感じています。

どのように学習をし、また時間の作り方をどうしてきたか

学習方法

Udemyの演習テスト講座をひたすら回す

同じ問題を何度も解くことで、出題パターンや頻出ポイントを確認しました。

書店で実際に手に取って参考書を選ぶ

ネットのレビューだけでは判断できないため、実際に書店に足を運んで各出版社の参考書を比較。
文章の読みやすさ、図表の分かりやすさ、自分の理解度に合っているかを確認してから購入しました。

AWS公式資料で知識の穴を埋める

AWS Blackbelt や AWS公式ドキュメントは、参考書やUdemyで理解しきれなかった部分の補完に活用しました。

時間管理

集中できる環境づくりを重視

フリーランス時代から、自宅では集中しにくい性格だと分かっていたため、コワーキングスペースを借りて勉強環境を整えました。
週末は最低でも1時間はそこで集中して学習に取り組むことをルールにしていました。

平日は無理をしない程度に継続

平日は本業に全力投球し、資格勉強は演習テストを15分程度こなす程度に留めました。
「毎日少しずつでも触れる」ことを意識し、勉強の感覚を忘れないよう心がけていました。
負荷をかけすぎず、継続できる範囲で進めることが50代での学習には重要だと感じています。

これまでの結果

AWS認定資格 SCORE 受験日/取得日 備考
AWS Certified Solutions Architect Associate 771 2019/05/25 合格後、この年の AWS SUMMIT TOKYO に初参加しました。
AWS Certified Solutions Architect Associate (更新) 781 2022/04/12 更新
AWS Certified Developer Associate 818 2022/06/17 CloudFormation や AWS CLI などを繰り返し手を動かしながら学びました。
AWS Certified SysOps Administrator Associate (1回目:不合格) 708 2022/08/11 この時には実習形式問題で出題されており、タイムオーバーを初めて経験しました。
AWS Certified SysOps Administrator Associate (2回目:合格) 735 2022/09/17 演習や実習の講座を何度も繰り返していました。
AWS Certified Solutions Architect Professional 759 2023/06/17 時間配分に気をつけていたつもりでしたが、残り10分程度の短い時間で諦めずに見直しを図ったことが功を奏しました。薄氷の合格で汗をかきました。
AWS Certified Advanced Networking Speciality (1回目:不合格) 725 2024/04/06 業務で中心となる知識であったが、ルーティングに関して理解に乏しいことを改めて確認できました。
AWS Certified Advanced Networking Speciality (2回目:合格) 765 2024/05/03 なんとか挽回しこちらも薄氷での合格。まだまだ理解していない部分があることを反省しました。
AWS Certified Cloud Plactitioner 951 2024/10/19 前回の受験から時間が空いたのは、Kubernetes の資格と同時並行して横恋慕していたことで間がだいぶあいてしましました。9月よりまず12冠優先に考え方を戻しました。
AWS Certified AI Plactitioner (1回目:不合格) 645 2024/11/09 正直甘く見すぎていました。G検定のテキストも購入し、AI、ML関連の基礎知識を吸収するようにしました。
AWS Certified AI Plactitioner (2回目:不合格) 685 2024/11/30 若干自信はあったもののどの問題で間違えていたのか分からず、進め方など疑心暗鬼に陥ってしまい自信を無くしかけていました。
AWS Certified AI Plactitioner (3回目:合格) 719 2024/12/21 演習テストの講座をより近いものに変更。間違った箇所の解説を重点的に復習を繰り返しました。合格は出来ましたが、苦手意識を持ってしまいました。
AWS Certified Data Engineer Associate 757 2025/02/28 RDSについての知識はアプリ開発の経験から特に難しいとは思わなかった。ただ、ETL 処理など データ分析関連についてはやはり苦労しました。
AWS Certified Machine Learning Associate (1回目:不合格) 701 2025/05/03 AI Plactitioner とは異なり AWSサービスの問題が多く、自信を持っていたが、基礎知識でまだ理解できていない部分があることを確認できました。
AWS Certified Machine Learning Associate (2回目:合格) 874 2025/05/17 演習テストの講座をより近い出題にあったものに変更することによって、期待通りの結果を出すことができました。
AWS Certified Machine Learning Speciality 810 2025/07/04 Associate の合格でようやく学習方法に自信がつくようになり、誤った解答した箇所の解説を理解し、以前よりも演習を廻すスピードは早くなりました。

今後

業務分野であるネットワークの知識をさらにもう1段階上げていく

業務分野であるネットワークに関する知識について、ちょうど振り返る機会が生まれました。
過去に解いた演習テストをもう一度見直しながら、「あの時学んだことが実際の業務でどう活かせるか」を改めて考え直していきます。

プロダクトオーナーとしてのスキルアップも目指したい

昨年4月からチームのプロダクトオーナーを務めているため、スクラムの知識をより深め、プロダクトの価値向上にも貢献できるよう成長していきます。

Kubernetesの資格取得も新たな目標に

また、会社のもう一つの技術的な柱である Kubernetes についても、個人的に非常に興味深い技術スタックだと感じているため、こちらの資格取得も新たに目指していく予定です。

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