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Blenderでモデリングに流体シミュレーションをうまく使う

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BlenderにはBulletという物理演算エンジンが組み込まれていて、衝突アニメーションとか簡単に出来るのですが、モデリングに応用している動画を見かけたので、自分でもやってみたという記事です。

今回やること

ドーナツの上にチョコレートをかけます。

流体シミュレーションの基本

Blenderで流体シミュレーションするには3つのオブジェクトが必要です。

  • 流体(実際に流れる元となるもの)
  • 障害物(流体が当たって流れるもの)
  • ドメイン(シミュレーションを行う箱庭の範囲です。流体と障害物はドメインの中でしか動かせません)

ドーナツ作るよ

  • まずドーナツを作ります。ドーナツは簡単で、トーラスっていう構造のメッシュがそもそもドーナツです。
    2014-12-04_225909.png

  • トーラスを追加したら、小半径を0.5に調整します。
    2014-12-04_225938.png

  • シェーディングをスムーズにしておきます。
    2014-12-04_225950.png

  • わかりやすくするために色をつけておきます。右側のメニューのマテリアルで新規を押して、ディフューズカラーを変更してください。
    2014-12-04_230204.png

チョコレートかけるよ

  • チョコレート(流体)となるメッシュを作成します。もう一つ小さいトーラスを用意して小半径を小さめ(0.1ぐらい)に調整し、さきほど作ったトーラスの上に移動させます。
    2014-12-04_230607.png

  • こちらも色をつけておきます。健康に悪そうなベリー系の色にしておきましょう。
    2014-12-04_230635.png

ドメイン作るよ

  • ドメインの立方体を用意して、ドーナツとチョコレートを囲うように大きくします。拡大するのは[S]キーです。
    2014-12-04_230838.png

  • 立方体ですっぽり覆ってしまいます。
    2014-12-04_230849.png

  • ワイヤーフレーム表示にすることで、囲ってある中も確認することが出来ます。
    2014-12-04_231003.png

流体設定するよ

  • では流体シミュレーションのパラメータを設定していきます。まずは、チョコレートとなる上側のトーラスを右クリックで選択します。その後右側のメニューの一番右の物理演算をクリックします。
    2014-12-04_231126.png

  • 下の「流体」を選択して、さらにタイプを「流体」とします。
    2014-12-04_231154.png

  • パラメータは特にいじりません。
    2014-12-04_231200.png

  • 次に、ドーナツを右クリックで選択して、同じように物理演算で流体を選択します。タイプは「障害物」にします。
    2014-12-04_231348.png

  • 下のパラメータは、スリップタイプを「自由スリップ」としてください。
    2014-12-04_231357.png

  • 最後に立方体を右クリックで選択して、物理演算で流体を選択します。タイプは「ドメイン」にします。
    2014-12-04_231630.png

  • 流体ワールドという項目が下に出てきますので、「粘度のプリセット」を「Honey」にしてください。これで蜂蜜っぽいねばねば加減になります。チョコレートはもっとさらさらしているとか微妙なパラメータ調整はいろいろご自身で試してみてください。
    2014-12-04_231714.png

ベイク!

  • 物理シミュレーションの設定が全部終わりました。タイプ「ドメイン」の下の「ベイク」というボタンをクリックすると、物理シミュレーションが始まります。
    2014-12-04_231720.png

  • シミュレーション計算中は、右上にプログレスバーが出てきます。
    2014-12-04_231726.png

シミュレーション終了

  • シミュレーション結果がどこに表示されるのかというと、画面下のタイムラインを動かすと、1フレームずつ動いている様子がごらん頂けます。ちょうどいい流れのところで止めましょう。
    2014-12-04_232139.png

  • 表示モードをマテリアルにすると、色つきで確認できます。あれ、チョコレートに色をつけたと思ったら灰色になっていますね。実は流体として設定したオブジェクトは動いていなくて、ドメインとして指定したオブジェクトにベイク結果が反映されています。
    2014-12-04_232812.png

  • ちなみに、シミュレーション結果の1フレームを切り取ってモデルとして扱いたい場合は、メニューのモディファイヤーを選択して、流体シミュレーションの適用ボタンを押せば、その後は普通に操作できます。
    2014-12-04_233052.png

まとまってないまとめ

すいません、調整しだすと終わりそうにないので、今回の記事はこれにて終了です。

流体シミュレーションって準備自体は簡単そうと思ってもらえればいいのかなとか。

物理演算によるシミュレーションはパラメータの調整がやっかいではありますが、アイデアと工夫次第で結構すごいことができそうですよね。

今回の記事で参考にした動画

BLENDER GURUIntroduction to Cycles
動画のコメントで、争うようにドーナツをレンダリングして載せていたのが面白かったので参考にさせて頂きました。

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