Blenderはスクリプト言語としてPythonを採用しています。(Blender自体はC++で記述されています)
この記事では、BlenderとPythonのバージョンに関することを書いてみます。
バージョン調べ
BlenderのどのバージョンがPythonのどのバージョンに対応しているのか、いまいちわかりにくかったのでまとめてみました。Blender Ver2.5以降からPythonが同梱されています。
Blender Ver | Python Ver | 同梱? |
---|---|---|
2.37a以前 | Python2.3.5 | No |
2.43-2.40 | Python2.4.2 | No |
2.44 | Python2.5.1 | No |
2.45-2.47 | Python2.5.2 | No |
2.48 | Python2.5.4 | No |
2.49 | Python2.6.2 | No |
2.5x | Python3.1 | Yes |
2.60-2.64 | Python3.2 | Yes |
2.65-2.69 | Python3.3 | Yes |
2.7x | Python3.4 | Yes |
確実にこれっていう公式ページが見つからなかったので、いろんな記事を参照して作成しました。間違っていたらすいません。
調査のため参考にした記事の引用
(注: 2.43-2.40は下記を使用)
Python2.4.2
(注: 2.37a以前などは下記を使用)
Python2.3.5
for Blender 2.44, Python 2.5.1 is necessary.
1.blender-2.48a-windows.exeを実行(インストール)して、blender-2.48a-windows.zipの中身をコピー。
2.python-2.5.4.msiを実行(インストール)。
Blender 2.49b は Python 2.6 系を利用
Blender 2.5 は Python 3.1 を利用
it is the version 2.60a which already contains Python 3.2.
2.65以降ではpython 3.3
Blender 2.7x needs Python 3.4
古いバージョンは今も使ってるの?
Blenderは2.5から完全にインターフェースが変わっています。古いバージョンというのはメンテナンスされないので使わなくなるものなのですが、Blenderの場合2.4系から2.5系でドラスティックに変えすぎたため(Pythonのバージョンも変わっている)、2.4系の資産は2.5以降は一切使えなくなっています。
Blender Wiki: Extensions:JA/Py/Scripts
Blender 2.49b は Python 2.6 系を利用しています。この節では多くの優れたスクリプトとスクリプトを書く上での例が示されています。これらのスクリプトを Blender 2.5/2.6 で開くことは出来ません。しかし、これらのアルゴリズムは今でも非常に参考になります。
WEBでBlender情報を検索すると、2.4系の記事がわりと上位に来てしまうので、もう古い記事は不要なのではと思っていたのですが、現役で使っている事象を見つけてなるほどと思いました。
モデリングがしやすい最新の2.7xと入出力用に2.49bを2つ揃えることにします。
スカイリムで使うプラグインの多くが2.49bまでしか対応していないので、旧バージョンの2.49bはほぼ必須です。
いまではBlender2.7xのみで使えるアドオンの開発が進んでいるみたいですが、少し前までは2.49bの資産を使う必要があったとのこと。過去資産の継承と新規開発のモチベーションの両立は難しい話ですね。