デジタル画像には、撮影時の様々な情報が埋め込まれていることをご存知ですか?その中でも、Exif(Exchangeable image file format)情報は、画像に関する詳細なメタデータを含んでいます。この記事では、コマンドラインツール「exiftool」を使用して画像データからExif情報を抽出する方法について解説します。
exiftoolとは
「exiftool」は、Phil Harvey氏によって開発されたコマンドラインツールで、様々なファイルフォーマットのメタデータを取得・編集することができます。特に、写真や画像ファイルのExif情報を詳細に扱うことが得意です。
exiftoolのインストール
まず初めに、「exiftool」をインストールします。以下は、一般的なパッケージマネージャーを使用する場合の例です。
# Linux(Debian/Ubuntu)
sudo apt-get install libimage-exiftool-perl
# macOS
brew install exiftool
# Windows
# 公式サイト(https://exiftool.org/)からダウンロードしてインストール
画像データのEXIF情報抽出手順
では、具体的な手順を見ていきましょう。
1. コマンドラインでexiftoolを実行
以下のようにコマンドを入力することで、対象の画像からExif情報を抽出できます。
exiftool 画像ファイルのパス
2. 出力結果の確認
実行後、コマンドラインにExif情報が詳細に表示されます。以下は、一例です。
ExifTool Version Number : 12.30
File Name : example.jpg
Directory : /path/to/image
File Size : 56 kB
...
3. 特定の情報だけを抽出する
必要な情報だけを取り出すこともできます。たとえば、以下のようにコマンドを変更することで、特定の項目のみを表示できます。
exiftool -DateTimeOriginal -GPSLatitude -GPSLongitude 画像ファイルのパス
これにより、撮影日時や位置情報など、必要な情報を取得できます。
まとめ
「exiftool」を使用すると、画像に埋め込まれた豊富なExif情報をコマンドラインから手軽に抽出できます。写真の整理や調査、編集作業など、さまざまな用途で活用できる便利なツールです。ぜひ、お好みのコマンドを試してみてください。