Wez's Terminal Emulator

Wez's Terminal Emulatorとは，Rust 製のターミナルエミュレータである．

Linux, MacOS, Windows OSのすべての環境で動き，同じコンフィグで同じ動作を示す．GPUも使用するので描画も高速である．ターミナルエミュレータの外に，ターミナルマルチプレクサとしての機能も果たす．

めんどくさいので，本稿ではWezTermと表記する．

install

dependencies

windows

winget upgrade wez.wezterm

macOS

$ brew install --cask wezterm

Debian系

上記のリンクから合わせてダウンロードすればよい.

curl -LO <fileリンク>
sudo apt install -y <ファイル名>

でインストールできることを覚えておけばよいか．

そのほかのLinux dist

上記のリンクからAppImageをダウンロードし，実行すれば入る．

筆者はAppImageというものを知らなかったが，Distを無視して汎用的に入れてくれるようだ．なかなか便利そうだ．

チュートリアル

windowsの場合wezterm-gui.exe，そのほかの場合weztermと打ったら実行できるだろう．

wezterm show-keysとすると，キーバインドが表示される．

大量に表示されるので遊んでみるといいだろう． CopyModeやPane, windowなどはこのターミナルの大きな特徴の一つなので楽しむといいだろう．

コンフィグいじり

メ　イ　ン　コ　ン　テ　ン　ツ

筆者がこれがかなり大きい強みだと思っている部分だ．イベントフックして機能を追加してみたり，キーバインドをいじいじしてNeovimのような魔環境を構築してみたり，色味をいじって気持ちよくなってもよい．

ことはじめ

まずは雛形を作ろう．すべてのOSで~/.config/wezter/wezterm.luaに記述すればよい．以下を記述しよう．

-- Pull in the wezterm API
local wezterm = require 'wezterm'

-- This table will hold the configuration.
local config = {}

-- In newer versions of wezterm, use the config_builder which will
-- help provide clearer error messages
if wezterm.config_builder then
  config = wezterm.config_builder()
end

-- This is where you actually apply your config choices

-- For example, changing the color scheme:
config.color_scheme = 'AdventureTime'

-- and finally, return the configuration to wezterm
return config

スクリプトを複数書きたい場合は，
~/.config/wezterm/以下にluaスクリプトを配置し，wezterm.luaからrequireしてapply_to_config(config)してやればよい．

require("script name")するとき，~/.config/wezterm/を親として相対パスで指定してやれば良い．~/.config/wezterm/submod.luaの場合はrequire("submod").apply_to_config(config)だ．このconfigはwezterm.luaがreturnするconfigだ．

キーコンフィグ

キーコンフィグをいじりたい場合は，以下の手順を取る．

デフォルトキーコンフィグをと全く同じキーバインドのスクリプトを記述する
デフォルトキーコンフィグを無効化する

まずは，wezterm show-keys --lua >> ~/.config/wezterm/keybind.luaし，require("keybind")しよう．このコマンドは，登録されているキーバインドをkeybind.luaにリダイレクトして書き込む．

キーを設定するとき，

<****_mode> = {
    { key = '<key>', mods = '<modifier, altやCTRLなどをパイプで区切って>', actions = <実行するコマンド> ''}
}

などとすれば割り当たる．詳しくは公式ドキュメントを読もう．

見た目をよくする

今回は筆者が大好きなcatppuccinテーマを導入する．

WezTermには，700を超えるカラースキームが内蔵されている．これは，iTerm2やGoghで使われていたものがすべて使用できる．

しかも，導入が非常に簡単で，

config.color_scheme = 'Catppuccin Macchiato'

などとすれば入る．以下のリンクにリストがあるので好きなスキームを入れてみてほしい．

あとがき

WezTermについて，Luaでの設定として見た目とキーバインドの設定を紹介した．しかし，本題はこれからで，イベントやペイン，タブを駆使してtmuxライクな作業をしてみたり，クイックセレクトなどを駆使して快適ターミナルライフをすごしてみよう．他にも，Sixelに対応しているのでimgcatなどを用いて画像や動画を表示することができる．いろいろ試してみてほしい．

references

Ritsumeikan Security Teamの先輩方